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第727回「今日のベトナムニュース解説」ビザや酷い交通事情がベトナムから観光客を遠ざける

本日の記事:
「外国人観光客のベトナム訪問を阻む煩わしさ」
Title:
" Hassles dissuade foreign tourists from visiting Vietnam "

記事リンク:https://e.vnexpress.net/news/travel/hassles-dissuade-foreign-tourists-from-visiting-vietnam-4535949.html


(写真:ホーチミン市街のノートルダム聖堂前の外国人観光客)


【本日のポイント】

(1)外国人観光客から見た「ベトナム観光」の問題点が列挙されている

(2)コロナ後のビザ取得の煩雑さや国際便の減少に加え、コロナ前からの「j酷い騒音や交通状況、ゴミ、詐欺行為」などが挙げられている

(3)2022年度の外国人誘致目標500万人に対して10月末で半分にも到達しておらず、政府は、こういった声を踏まえた対応を急いでいる

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【解説】

アジアゲートベトナム代表の豊田です。

さて、今日の記事について。

ベトナムの観光産業について、かなりの外国人からあまり評判が芳しくなく、リピート率が低い、というのはコロナ前からもよく言われていました。

記事によるとコロナ以前から、「リピート率」に関してタイの70%という数字に対して、ベトナムは10%以下という低い数字を記録していたようです。

要因として今日の記事でまず挙げられているのが、

・ビザ取得プロセスのややこしさ

でして、これはコロナ後、特にややこしくなり、かつ、取得できる期間が短くなっておるのベトナムで働く外国人の間では周知の事実となっています。

まぁ、旅行者については3カ月以上のマルチエントリービザの発給が中止となり、現在は30日のシングルエントリービザのみの発給となっている、とありますが、ビジネスビザについても、「どういう条件なら何ヶ月有効のビザが取れるのか」みたいな基準がよくわからなくなっていて、これは問題だと思います。

加えて、コロナ期に国際便を原則、中止し、現在はどんどんと復活させているのですが、それでもまだ国際便の数は少ないようで、その問題も挙げられています。

で、まぁ、こういうコロナの影響での問題もあるのですが、記事によると、

「とはいえ、コロナ前からベトナムの観光について、外国人から見た場合に非常に問題があった」

というのが今日の記事の後半です。

原因として挙げられているのが

・交通の危険
・騒音公害
・詐欺
・ゴミの多さ



といった内容で、まぁ、これもベトナムにいる人からすると、

「でしょうね」

というところかと思います。

あるドイツ人観光客は

「騒音がひどい。酔っぱらって何時間も、時には早朝まで、巨大な拡声器でカラオケを歌っている隣人がいる」

と怒っております。

ですよね、、、すんません。。。

「道路交通の危険も問題です。オートバイは赤信号で止まらず、歩道を走る。横断歩道では誰も止まりません」

返す言葉もございません。申し訳ございません。。。

そして、アメリカ人の観光客は

「ベトナムは観光資源の適切な管理よりも、経済発展や新しいリゾート開発を優先し過ぎている」

と語り、

「せっかく美しい海岸線や田園風景がゴミで台無しにされている一方で、博物館の展示物にはベトナムの文化的・歴史的遺産を教育するための適切な翻訳字幕がなく、20世紀の多くの都市建築の宝が新しい建物のために取り払われている」

と指摘しています。

これも非常に同意です。私も、それは本当に思ってます。

アルメニアからの観光客は、

「機会があればまたベトナムに来ますか?」と問われ、

「いいえ、もう二度と来ません」

と力強く答えております。

そんなに怒る?

まぁ、彼女の場合、危険な運転をするドライバーによって交通事故寸前の危険な目にあったり、何か詐欺みたいな目にもあったようなので、仕方ないですが、、、

まあ、この外国人観光客の皆様の言いたいこともわかります。

でも、あえて、私は言いますが、

「それこそが、今、真実のベトナムである」

訳で、そして、そういう欧米の方からすると、「非常に違和感がある」出来事を

「ここだからこそ味わえる経験」

として、あえて楽しむ、という方向性はないでしょうか?

とか、思うんですが、まぁ、でも、それは私にとってベトナムは「生活の場所」であって、「観光の場所」じゃないからかな。

私だって、ヨーロッパに、わざわざ夏休みで1週間くらい旅行に行って、騒音はうるさい、交通事情ははちゃめちゃ、詐欺には遭う、なら

「二度と来るか!」

って思うかもしれないですしね。

一般のベトナム人からすれば、「大きなお世話」「嫌なら来るな」かもしれないですが、、、

でも、まぁ、今年度の外国人観光客の誘致目標500万人に対して10月末時点で235万人と半分にも満たない数字となっており、このままですと今年の外国人訪問者数は2019年に対して77%減少すると予測され、ベトナムは

「パンデミック後の観光経済の回復が最も遅い国の1つ」



とも言われてしまっておりますので、政府としては大変焦ってるそうです。

まぁ、お客様である外国人観光客の声を聞いて、それに沿って改善していくしかないですよねぇ、、、

でも、そんな「欧米人が好きな感じのベトナム」になったら私にとっては魅力半減なんですけどねぇ、、、

以上 豊田英司
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