(人事note)『ONE PIECE』を使った学習で賃金制度をボトムアップで決めている会社の実例が参考になりました
前半の有給休暇非常に多かったり、「出勤日も賃金も8割にする」という制度の話は、まぁ、聞いたことあるような感じで「ふむふむ」と。
とっても参考になったのは、こちらの会社様が賃金制度を決める時に、まずは多くの社員で『ONE PIECE』のキャラクターを使って、「能力」「成果」「役割」の切り口で、ランク付けや賃金設定を考える練習をした、という話は、
「あー、それは、賃金制度に詳しくない人の練習としていいアイデアだなぁ!」
と非常に勉強になりました。
この中でも、社員だけで決めるのが最も難しいのが賃金体系だろう。経営の数字から、おおよその人件費が決まってくるとはいえ、個人に給与を割り振るために配分を決めるのは簡単ではない。社員数が多くない企業では特に、「誰それさんの立場と社歴なら……」「小さな子どもがいるから、これくらいは必要なのでは……?」などと、個人を思い浮かべては忖度をしてしまう。
まず、賃金制度の話をボトムアップで決めよう、としているところがすごいな、と正直思いました。
そんな中、給与を決める中で参考にしたのは、人気漫画/アニメ『ONE PIECE』のキャラクターだという。キャラクターの給与を話し合い、のちに社員の役割やレベルに置き換えるという作戦だ。
まずは「ルフィーは社長。能力も高いけど、あまり敵を倒してないからこれくらいの給与かな」「ロビンは古代文字を読めるという代替の効かないスペシャリストだから、能力に対してこれくらい」などと話し合った。
ワンピースならベトナム人でもよく知っているから、これを使った賃金制度構築の勉強会とかできるかなぁ、、
キャラクターに置き換えてシミュレーションすることにより、各自が本音でディスカッションに参加できるようになった。その上で、「これまでの会話から、社員は能力・成果・役割をこの程度のバランスで重んじている」と抽象化し、能力をベースに成果を加えた給与体系がスルスルと決まっていったという。
まず、賃金制度構築を全然知らない人にとって、
「賃金の違いを生み出す着眼点」として、「能力・成果・役割」の三大要素を浸透させる
というだけでも意味があるでしょうし、こういったキャラクターを使うことで、
「いや、いくら能力高くても、実際にはそんな使ってないでしょー」
とか
「役割の大きさって、結局、部下の数?それとも背負った業務の専門性の高さ?儲けられるお金の額?」
とか言った会話をすることで、自然と
「メンバーへの賃金配分をどうやって決めるか?」が学べそうですね。
これは、ちょっと、賃金制度構築をお客様主導で進めるスタイルを好んでいる私としてはすごく良いヒントをもらった気がします。
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