第846回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」ベトナム中部の原発計画用の土地を政府が住民に返却
本日の記事：
「ベトナム中部省、原発計画の頓挫で土地を住民に返還」
原題：
" Central province returns lands as nuclear power plants aborted "
【本日のポイント】
（１）政府はベトナム中部のニントゥアン省で進められていたニントゥアン第1、 第2原子力発電所の建設の中止を発表し、住民1000世帯超に土地を返還することを発表した。
（２）2009年に承認を得た2件の原発プロジェクトは何度も計画の延期を繰り返した後、この度、国会が中止を正式決定した。
（３）国の経済に利益をもたらすと信じて土地を引き渡した地元住民は10年間にわたり政府からの支援を全く受けておらず、一部の世帯は日々の生活のために銀行からお金を借りなければならないほどの状況になっていると報じている。
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【解説】
アジアゲートベトナム代表の豊田です。
さて、今日の記事について。
ベトナム中部のニントゥアン省で原発の建設計画がある、と言うのは知っていたのですが、中止になったんですね。
記事によると国会は2016年にはこの原発プロジェクトの中止を決めていたと記憶していたのですが、何かごちゃごちゃしていて、この度、正式に2つの原発の建設中止を決定したようです。
まだ、案自体は生きてはいたんですかね。なんか、よくわからないですが、この辺りは。
土地を渡した地元住民は10年以上も政府から何の支援も受けていなかったと言うことで、これはキツイですねぇ、、
今年の6月に北部では電力不足で大規模停電が相次ぎ、今後も増大するのは確実な電力需要に対して、同電力供給するかの方は不透明なままなので
「原子力発電所計画の復活あるか？」
と思ってたんですが、やはり、これは「No」の方向性のようですね。
水力発電や火力発電をメインに、風力や太陽光もミックスさせて電力を供給するようですが、まぁ、それで足りれば良いですが、、、
以上 豊田英司
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