見出し画像

第961回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」ベトナム党首、ロシアのプーチン大統領の再選勝利を祝う

本日の記事:
「ベトナム党首、ロシアのプーチン大統領の再選勝利を祝う」
原題:
" Vietnam’s Party leader congratulates Russian President Putin on re-election victory "

記事リンク:https://tuoitrenews.vn/news/politics/20240319/vietnams-party-leader-congratulates-russian-president-putin-on-reelection-victory/78868.html


(写真:ロシアのプーチン大統領(左)と握手するベトナムのグエン・フー・チョン党書記長)


【本日のポイント】

(1)ベトナムのグエン・フー・チョン党書記長はロシアのプーチン大統領の再選勝利に祝意を表明しました。

(2)プーチン大統領は選挙勝利後、「我々は皆同じチームだ」と述べ、ロシアの強さの源は国民全体であり、共通の意志が形成されていると強調しました。



(3)駐ベトナム・ロシア大使は、両国間の多岐にわたる協力の可能性を強調しました。特に、石油・ガス、ハイテク、輸送、軍事技術分野での協力と、直行便再開による関係強化の重要性を指摘しました。

=====================
【解説】

アジアゲートベトナム代表の豊田です。

さて、今日の記事について。

日本では「プーチン=悪の権化」という扱いが大半だと思いますが、今日の記事のようにベトナムは普通に

「当選、おめでとう!」

って、国家のトップがちゃんと送ってるんですよね。

このこと1つ見ても、ベトナムと日本では、国際政治を見る目が違います。

念の為、付言しますが、「違う」と言ってるだけでどちらが「正しい」という話ではありませんので、悪しからず。

で、別のニュースで、どこがプーチンに再選のお祝いの言葉を送ったかを見てみると、中国とか北朝鮮、イランあたりは、

「まぁ、だよね」

ですが、意外とインドのモディ首相も

「おめでとう!僕たち、昔から、そして、これからも、ずっと友達だよ」

的なコメントをXで投稿してたりします。

まぁ、このことひとつ見ても、日本にずっといると、世界中が「打倒プーチン!」てなってるように感じますが、案外、そうでもない、という事実がわかりますよね。

もう一回、言っときますが、私は、「それがいい状態である」と言ってるのではありませんので。

「自分たちの考えとは違う国や人もいて、まずはその事実をきちんと受け止めて、それが自分にとって、どういう影響があり、どう反応していくか」

というのを順を追って、考えていかないと

「自分と違う考えや行動=悪、間違ってる」

と脊髄反射してはいかんよね、と自分にもいつも戒めております。


++++++++++++++++++++++
【記事の日本語訳】
ーーーーーーーー


ベトナム党首、ロシアのプーチン大統領の再選勝利を祝う

グエン・フー・チョン党書記長は月曜日、ベトナム共産党と国家を代表して、ロシアのプーチン大統領の再選勝利に祝意を表明した。

この祝賀メッセージは、先週末のロシア大統領選挙でプーチン大統領が87%以上の圧倒的な得票率で勝利し、大統領職を続投したことを受けて発表された。

日夜(ロシア時間)、プーチン大統領は、勝利した大統領選挙に投票したすべての国民に感謝の意を表明した。

ニュースサイト『West Observer』が報じたところによると、ロシア大統領は勝利後、選挙対策本部での演説で「我々は皆同じチームだ」と強調した。

ロシアの強さの源はロシア国民全体であり、その国民一人一人の声から共通の意志が形成されている、とロシア指導者は断言した。

ロシアが強くなるための条件がある、と彼は付け加えた。

彼はまた、共通の目標に向かって自分を支えてくれる志を同じくする人々と一緒にいることに喜びを表明した。

ロシア中央選挙管理委員会の電子掲示板に発表された結果によると、ほぼ全ての票を集計した結果、独立派の大統領候補ウラジーミル・プーチンが87.18%の票を獲得し、当選を果たした。

以下、ロシア共産党のニコライ・ハリトーノフ氏が4.23%、国民新党のウラディスラフ・ダバンコフ氏が4.02%、ロシア自由民主党のレオニード・スルツキー氏が3.16%で続いた。

駐ベトナム・ロシア大使のゲンナジー・ステパノビッチ・ベズデトコ氏は日曜日、ベトナムでのロシア大統領選挙の準備と実施において、ベトナムの関係機関から支援を受けたと述べた。

ベズデトコ大使は、大使館とハノイにあるベトナム政府機関の協力は非常に効果的であったとコメントした。

ベズデトコ氏は、選挙プロセスにおけるベトナム政府機関の支援と促進に感謝の意を表した。

Tuoi Tre(青年)紙からベトナムとロシアの関係の見通しについて質問された大使は、両国間の協力の大きな可能性を強調した。

ベズデトコ大使は、石油・ガス、ハイテク、輸送、軍事技術など、ベトナム・ロシア間の多くの重要な協力分野について説明した。

また、最近ベトナムとロシア間の直行便が再開されたことを歓迎し、これにより公式代表団の交流が促進され、貿易・ビジネス協力が促進され、東南アジア諸国へのロシア人旅行者が容易になるとコメントした。

ベトナムとロシアは1950年に外交関係を樹立し、2001年には戦略的パートナーシップ、2012年には包括的戦略的パートナーシップに昇格した。

++++++++++++++++++++++


以上 豊田英司
=====================

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?