第969回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」ベトナム保健当局、鳥インフルエンザA(H9)ウイルスの人への初感染を受けて対策を強化するよう求める
本日の記事:
「ベトナム保健当局、鳥インフルエンザA(H9)ウイルスの人への初感染を受けて対策を強化するよう求める」
原題:
" Vietnam health authorities urge measures against avian influenza A(H9) virus following first human infection
"
【本日のポイント】
(1)ベトナム保健省は、国内で初めて鳥インフルエンザA(H9)ウイルスの人への感染が記録されたことを受け、対策強化を求めた。
(2)メコンデルタ地方の37歳男性が発熱症状を示した後、インフルエンザA(H9)に感染していることが確認されたことに基づいている。
(3)パスツール研究所によると、患者は養鶏市場の近くに住んでいたが、家禽類の異常死に関する報告はなかった。患者の近親者・接触者は監視下に置かれているものの感染症状の報告はない。
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【解説】
アジアゲートベトナム代表の豊田です。
さて、今日の記事について。
2年前くらいから、日本の空港に着くと、「鳥インフルエンザ感染に注意」的な掲示とかがありましたが、ついにベトナムでも症例が報告されましたね。
私は2011年からベトナムで働いていますが、それ以前の私のベトナムの印象というと
「ベトナム戦争と鳥インフルエンザ」
だったなと思います。
ネットで「ベトナム 鳥インフルエンザ」と検索すると2000年代から定期的に鳥インフルエンザが発生していることがわかります。
インフルエンザというのは、もとをたどるとすべてが鳥インフルエンザに行き着きます。
というのも、インフルエンザウイルスは本来、カモやアヒルなど足に水かきのある水鳥、渡り鳥に感染するウイルスだからです。
それがいつの間にか他の家禽類に感染し、そして人間にも感染する様になりました。
ベトナムで生活する日本人が家禽類の近くに行くことはあまりないと思いますが、感染には十分ご注意ください。
以上 豊田英司
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