ベトナムで離職率を下げる、みなさんご存知の方法
私のよく使う比喩に
「魚は水に濡れたことに一生、気づかない」
(Fish will never know they got wet)
というのがあります。
人間、最初から、ある環境にどっぷり浸かってると、それが「当たり前」になってしまう、それと違う世界を想像できない、という当たり前の話です。
例えば、ベトナムでよく日本人の駐在の方に言われる
「なんで、ベトナム人て、あんなにすぐ会社、辞めるんですかね?」
なんて、人事観点から言えば、「日本の退職金制度」、この影響が甚大に決まってます。
しかし、このことに、自らもその受益予定者でありながら、全く気づいていない正社員の駐在員の方が結構います。
試しにベトナムで定年退職時に「年収3年分」の退職金を渡す制度を作ってみてください。
劇的に離職率が下がるのは目に見えてます。
これは経団連『2021年9月度 退職金・年金に関する実態調査結果』による
のイメージです。
逆に、この制度をなくしたら、日本人の離職率が劇的に上がるのは、このような制度がないパートやアルバイトの離職率の高さを勘案しても、まぁ、明らかだと思います。
人間、生まれた頃からその環境にいると、「それがない世界」を想像するのは容易ではないので、その意味でも海外で働く、というのは「気づき」になるな、と思います。
(アジアゲートベトナム代表 豊田英司)
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