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ベトナムで離職率を下げる、みなさんご存知の方法

私のよく使う比喩に

「魚は水に濡れたことに一生、気づかない」
(Fish will never know they got wet)

というのがあります。

人間、最初から、ある環境にどっぷり浸かってると、それが「当たり前」になってしまう、それと違う世界を想像できない、という当たり前の話です。

例えば、ベトナムでよく日本人の駐在の方に言われる

「なんで、ベトナム人て、あんなにすぐ会社、辞めるんですかね?」

なんて、人事観点から言えば、「日本の退職金制度」、この影響が甚大に決まってます。

しかし、このことに、自らもその受益予定者でありながら、全く気づいていない正社員の駐在員の方が結構います。

試しにベトナムで定年退職時に「年収3年分」の退職金を渡す制度を作ってみてください。
劇的に離職率が下がるのは目に見えてます。

これは経団連『2021年9月度 退職金・年金に関する実態調査結果』による

大学卒・総合職・60歳定年の場合の平均退職金:2,440.1万円
高卒・総合職・60歳定年の平均退職金:2,120.9万円

のイメージです。

逆に、この制度をなくしたら、日本人の離職率が劇的に上がるのは、このような制度がないパートやアルバイトの離職率の高さを勘案しても、まぁ、明らかだと思います。

人間、生まれた頃からその環境にいると、「それがない世界」を想像するのは容易ではないので、その意味でも海外で働く、というのは「気づき」になるな、と思います。

(アジアゲートベトナム代表 豊田英司)


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