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音楽家のお金のこと(経費編)

「何が経費になるの?」と、これまで後輩などに質問を受けたこと、税理士さんなどに聞いたことをまとめていきます。

【お断り】
これまでの経験を元に書いています。あくまで一例としてお読みください。

では、白色申告と青色申告って何?ということから始めてみましょう。

継続的に音楽活動をし収入を得ている人は確定申告をする必要があります。
する必要があるか判らないという人は、雑所得と事業所得の違いを検索してみてください。

白色申告も記帳義務があります

記帳義務は家計簿のようにお金の動きをキチンと記録しましょう。
どんぶり勘定ではダメですよ!

ということです。
2014年から記帳義務が始まったことにより、帳簿作成の手間がかからないという白色申告の最大のメリットがなくなり、大変と言われていた青色申告との作業の差が少なくなりました。

どのみち、記帳するのなら複式簿記に対応させて控除額を大きくしたいですよね。

それなら青色申告と同じだよね

複式簿記がめんどくさい、分からないって人が多いと思います。
青色申告をしていますが、正直ちゃんとは分からないです。

というのも
クラウド会計ソフトを使い銀行口座、クレジットカードと紐づけていることで
ほぼ自動で複式簿記に対応させ簡単に65万円の控除を受けているのです。

これだけ控除が65万円も変わるので青色申告をオススメします。

支払調書と源泉徴収票の違いって?

フリーの音楽家が貰うものは「支払調書」が基本です。
稀に時給換算などで給与として報酬を頂いている場合は「源泉徴収票」になります。

支払調書は、会社が送付の義務もなく、申告者も添付の義務もないです。
これは日頃から各自で帳簿に記帳しておいてね。ということなので、管理をきちんとする必要があります。

一方、源泉徴収票は必ず貰わなければならないものです。
給与を頂いている人、アルバイトをしている人が該当します。
ただ確定申告時に添付する必要がなくなりました!(2019)

しかし、申告時に記載する必要のある項目があるので該当する人は必ず発行してもらいましょう。

クラウド会計ソフトで楽をするなら現金→電子マネー

現金の場合は、紐付けすることができませんので手入力しなければいけません。

クラウド会計ソフトは、銀行口座やクレジットカードと同期させ、細かな金額など自身で入力せずに青色申告の65万控除が可能になる「複式簿記」対応してくれます。

なので、なるべく事業用のお金は現金でなく電子マネーにしておくと入力の手間が省けます。

このお金は何に使いましたか?と会計ソフトに聞かれるので、そういうものは選択していく必要はあります。
これは電車移動の短い時間で出来ることなので、月1程度ちゃちゃっと済ませましょう。

学習機能もあるので自動で振り分けてくれたりもします。
プライベート用と事業用の口座、クレジットカードを分けておくと更に便利です。

所得税の扶養家族は年間所得38万円未満まで

売上−経費=所得ですので、振り込まれたり手渡された報酬がそのまま所得となるわけではないので、気をつけましょう。
合計所得ということなので、音楽活動以外にアルバイトをしていると、音楽活動の所得+バイトの年収となるので扶養家族に入りたい場合には注意が必要です。

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