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「勉強した≠活かせる」を実感した

年が明けて1ヶ月半。
義母がこの世界から長い長い旅に出かけました。
まだまだこれからの60代半ば。
夫と夫の兄を女手一つで育て上げた、とても面倒見の良い姉御肌な女性。
旅に出るには早過ぎました。

何かイベントがある度に、義母に対して「なんで?!」と思うことが多々ありましたが、私の憧れでもありました。
車が大好きで、バリバリのキャリアウーマンで、自分名義の持ち家があって。
歯に衣着せなさ過ぎる発言も大好きでした。
いつか大黒摩季の「あなただけ見つめてる」の歌詞の如く、Spicy Your Mamaとお茶するような関係になりたいななんて、思っていただけに残念です。

そんな義母の急逝。
せめてという思いで、死後事務に奔走しました。
どこまで活かせるかはわからないが、終活アドバイザーとFPの資格勉強はきっと役に立つだろう。
役に立つまではいかなくても、絶望の最中にある親族に少しでも安心を与えられるんじゃないか。
と。

大まかな流れや手続き、不動産、税金、相続について書かれたテキストを資格を取った時以上に何度も何度も読み返しました。
しかし、実際テキスト通りに事が運んだかというとそうではありませんでした。
流れや必要な手続きなどはともかく、不動産と税金に関しては複雑な状況が絡み合い、私一人では到底解決できるものではなく。
できなかったこと、わからなかったことに対して非常に悔しい思いをしました。
ですが悔いても仕方がない。
その道のプロの方々にお願いしつつ、目前の問題を解いていきました。

しかしこれは、人に頼ることが苦手な私が乗り越えなければならない壁でもありました。
実力不足を実感したことも、人を頼ることも、これまで勉強したことが少しでも活かせたことも、義母が最後に贈ってくれた大切な経験だと思っています。

義母は色んなID・パスワードのメモに、資産の一覧データを残しておいてくれたので手続き上、本当に助かりました。
そういうところまで抜け目の無い義母はやはり憧れです。

今日で3ヶ月。
どうか安らかに。

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