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身体という相棒へ

『どんなに同じようなこと(同じ病名)を経ているとしても、人がどんな気持ちでいるかを、計り知ることは、できません。

誰もが、愛が深い故に、家族を残して旅立つことなど、したくないのです。もし可能ならば、出来事のひとつ、ひとつ、1年、1年、1人、1人と出会えた喜び、嬉しかったこと、感動したことを、記してみましょう。正しい答え、などというものは存在しません。病になる理由も、多々あります。

ただ、大切なことは、何よりも、できなかったことではなく、過去を思い出すというかたちで、前を向くのです。そのすべてのことがあったおかげで、そのすべての人と出会ったおかげで、持てた何か、得た何かを想うのです。その景色の中にきっと、あなたが見たかった大切な何かが、現れます。』

もしもあなたが、副作用のある苦しいだけに思える薬を飲む時は、これを飲んだらきっとまた苦しくなる…と想像することを止めて、この薬を開発した方はどんな想いで一生懸命作ってくれたのだろう?と想像して、その注いでくれた努力や「その愛の想いを頂きます」と、意識してみましょう。

そして飲む前に、お腹や身体をさすりながら「飲みたくないよね、ごめんね。でも誰かが一生懸命作ってくれた薬なんだよ。飲んでよくなった人もいるんだって。うんと辛かったら、お通じとして出していいからね。」と。

痛む身体、健康でない身体、不自由になった身体に、なんで?と言わずに、「もっと早くから、大事にしてあげてこなくてごめんね、痛いね…」「よく頑張ってくれているね、ありがとう♡」って、全身いたるところを優しく撫でながら、心を込めて伝えて、寄り添ってあげてくださいね。

私達は誰もがいずれ、この世を去りますが、実はこの世で一番お世話になるのは、眠っている間も片時も休むことなく、自分の為だけに働き続けてくれているこの身体だと、私は思うのです。最期の瞬間までの大切な相棒です。

もちろん、身体を抜け出したあとも、たましいの進化の旅は続きます。

眠れない夜、目に見えない存在と共に、あなたというわたしへ。
一緒にがんばろう。

#闘病   #癌サバイバー  #悪性がん  

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