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映画『エゴイスト』

あくまで個人的に感じたことですが

実は映画を見ている途中で、何度も気持ちが悪くなりました。胸や胃腸や内臓がムカムカして吐きたいような独特な不快感で、よほど席を立とうかと何度も何度も思いながら、でもなんとか最後まで見ました…あれはいったい何だったのでしょうか。と記したら

目に見えないガイドが「どのような場面でそれを特に感じましたか?」

トランスジェンダーの主人公が自己を否定された過去を回想するくだりや、同じような嗜好の仲間と出会って楽しそうなところ、そしてやっと運命の相手のような人に出会って急速に惹かれ合いながら突然失ってしまう現実…。この映画は確か…どなかたの自叙伝のはず、いったい何故、こんな過酷な人生を歩まねばならなかったのだろう?と、身体に何かがのしかかってくるように重く感じました…。

「それはあなたもまた、自己を否定する人々と会い、囲まれたり結ばれたりして、自分が何者であるか、自分らしく在るだけのことが決して容易ではなかった故に、自己を投影して見ていたのでしょう。

その悲しみや辛さがバネになった人もいれば、その傷が同じような痛みを持つ人への優しさになることもあるのです。よく最後まで見ましたね。

決してハッピーエンドではないように見えたかもしれませんが、何を体験したかったのか、その感動は、ギャップやハンデ故に大きく感じるので、本人にしか知る由はありません。

そして身体から出た後は、他の経験すら区別なくすべて溶け合ってゆくのです。記憶として残す必要はありません。

その深い悲しみやあの絶望を少しずつ溶かして、今のあなたが在るのです。まだ抱えていたことに気づけたからには、ゆっくりとその塊を溶かし、他を照らす光に変換してゆくのです。」

さらけ出して(気づかせて)下さった著者と丁寧に演出したり演じて下さった方々、そしてこの映画を教えてくれたたましいの親友に感謝です。

目に見えない存在の想いを伝える
Bright day Eiko

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