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「赤毛のアンの物語と共に考える親との関係」

小説赤毛のアンに登場するアン、マリラ、マシューの関係性に惹かれました。

男の子の養子を希望していたマシューとマリラのもとに、手違いできた孤児のアンを次第に受け入れていく物語。

厳しくも凛とした思いやりのあるマリラ。
多くを話さないけれど、いつもアンの味方でいてくれる優しいマシュー。

アンが2人の愛情に触れながら成長し、アンから得たものでマシュー、マリラにも変化が見られました。

新しい経験を得て成長していく3人の姿を美しい映像、音楽で観ることができます。

ご紹介するのは、赤毛のアンの小説を映像化、DVDで発売されたものです。

大好きで何度も繰り返し観ました。

映像から流れる音楽も美しいものばかりです。

「Together」という音楽です。(YouTubeで見つけました。ご紹介します)



別れの場面から
台詞の一部をご紹介します。

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アンがクイーン学院に旅立つ駅のホーム
マリラとマシューの会話


マリラ:
遠くに旅立ってしまうのね

あの子は寂しがるわ

マシュー:
寂しいのはわしらさ

マリラ:
子供のままだったらいいのに

マシュー:
幸運な手違いで我が家に来た

マリラ:
神のおぼし召しよ

私たちへの贈り物ね

マシュー:
人騒がせな子だがな

マリラ:
だから いとしいのよ


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マシューが天に召される時の
アンとマシューの会話

マシュー:
働きづめの人生だった
ついにお迎えが

老いに気づかなかった

アン:
私が男の子だったら仕事を手伝えたのに

マシュー:
男の子は要らん

お前がいれば十分だよ

変わらないでおくれ

私の可愛いアンは自慢の娘だ


       引用
       NHKエンタープライズ
       赤毛のアン後編
       2017年

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成長しあう関係性

人を受け入れて関係性を築いていく過程に、私自身と照らし合わせながら、また、日常の中で気づきとなる点がいくつかありました。

アンはアンらしく変わらなかった。
アンとの関係性から、変わったのはマシューとマリラで、2人の人生は彩りのあるものに変わっていきました。

そのままで良い。
自己肯定感、最近よく耳にします。

人騒がせな子だからいとしい。
アンは可愛い自慢の娘だ。
そんなこと親から言われたかったな。と思うのです。

しかしながら、そのような言葉を必ずしも聞くことはできません。

ただ、親から聞くことができなかったとしても、親から得たものの中から、見出す親からの非言語的なメッセージがある。

それを自身の生き様と良い具合にミックスさせて醸成させる。

そんな風に自己肯定感を育てることなのかな。
と思ったりします。

自分が親になって、
与えるだけではなく、子どもからの愛に触れてくることができました。
新しい経験をたくさんさせてもらっています。
親から欲しかった言葉は、子どもへ言葉で伝えることができました。

今度は、年老いた親へ言葉で伝える。
母が亡くなり一人暮らしの年老いた父親に手紙を書きました。

父と母に守られて弟と4人で過ごした時間は幸せだった。
家族だけの思い出の時間を伝えました。

年老いた父は最近よく「ありがとう」と言うようになりました。

厳しかった父の小さくなった体と柔らかい小さなシワシワの手。
ニコニコ笑う父の姿に、もう十分に貰っていると思えるのでした。

言葉は大切。
非言語的メッセージから読む、愛を受け入れ受容する側も大切。

そんな気づきを得ることができました。

それでもね。
可愛い娘だよ。
自慢の娘だよ。

なんて、言って欲しかったな。
と思うのです。

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