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親バカを自覚した日


今日 お別れをしました。

こんなに悲しいお別れは久しぶりです。


お別れすることは 初めからわかっていて

だから 距離を置いて

あまり接しすぎないように…と。


たったの18日。

豆柴の赤ちゃん。

生まれて まだ53日で引き取りました。


きっと うちに来たときは寂しかったよね。

次に飼う人の事考えたら 一人でいることにも慣れなきゃ。と

夜 一人で寝かせたけど 

寂しい声が部屋に響いて

三日目から 一緒に寝た。


毎朝5時に起きる『まるちゃん』。

眠い私を起こし 私が起きた頃にまた寝てた。


迎えに来る日は初めから決まっていたけど

近づくにつれ 寂しかった。


今日 本当の飼い主さんが やっと連れに来てくれて

まるちゃんは 尻尾を振って喜んだ。

最後の時間を 一緒に過ごして

さよならした。


ちょうど仕事の電話がかかってきたせいもあって

涙は出なくて 自分でも少し安心した。


寂しいからと 部屋を片付けて出たから

『まるちゃん』のものは何も残っていないはずだったのに

そこにいない。って言うだけで

すごく寂しくなって

涙がボロボロこぼれて止まらない。




まるちゃんが居候して 数日でとことん甘やかそう。と決めた。

一緒にいられる時間は とにかくずっと一緒に。

どうしても外出しないといけない時を除いて

ほとんど一緒にいた。

仕事場も家に移動し ずっと『まるちゃん』と過ごした。


寂しくなることは分かっていたから

ペットを飼うことはしない。そう決めていたのに

なんでたった18日でも 預かってしまったんだろう…。

これも 何かを経験するため?

こんなに寂しい思いをするなら やっぱりもうペットを飼うのはやめよう。


『まるちゃん』元気でね。

話せないあなたと過ごして

私は 自分が過保護であることを… 親バカを自覚しました。

何をやってもかわいい。

歯がかゆかったのか 遊んでほしかったのか

手加減も知らずガブガブ噛みつかれ

その傷の残った手は 『まるちゃん』と一緒に過ごしたことを

思い出させてくれる。


この傷がなくなるころには 寂しさも薄れるのかな。


『まるちゃん』

今日は新しいおうちだね。

『まるちゃん』がこれからずっと幸せでありますように。

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