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カリーレ監督就任会見・ざっくり文字起こし

聞き取りづらい箇所やチーム強化等に関係なさそうなところは省いています。また、意訳的な箇所も含みます。細かいニュアンスなどは動画で確認して頂くことをお勧めします。

髙田会長 挨拶

「ジャパネットがクラブ経営に携わって5年ぐらいになる。初めから中長期のスパンで考えるべきチームだと考えている。監督・コーチ・スタッフ・選手。出来るだけ長く同じ思いをもって積み上げていくのが理想だと思ってやってきた。しかし結果的に監督を1年ごとに変えざるをえない状況が続いている。我々としても試行錯誤をしながら、中身、結果、想い。いろんな要素を積み重ねて「この監督コーチと作っていくぞ、心中するぞ」という思いでやっていける体制を求めて来た。

やっとこのタイミングでそう思える監督・コーチと出会えた事を嬉しく思っている。もちろん、これからのスタートなので賛否、いろんな意見あるのはわかるが、これから先ブレずに現場を支えていき、魅力的なチームを作っていこうと思う。

2024年。スタジアムシティが完成する時にV・ファーレンは間違いなくJ1にいるべきチームだと思っている。そしてJ1で残留争いではなく、優勝争いするチームになるべきだと思っている。それが長崎の皆さんのチカラになると思うし、皆で毎週毎週喜んで、楽しんで。そういう世界を作るときに、その中心にあるV・ファーレンというものが魅力的で強くて楽しくて。そういう世界を作っていく。そのスタートを切れる事を嬉しく思っています。」


竹村TD 挨拶

「カリーレ監督がどういうサッカーをするのかを簡単に説明します。まずは現在の442に近い4231というシステム。ディフェンスについては継続ということもあるんですが、特にボールを繋ぐときに三角形を常に作って前線では流動的に選手が飛躍(?)できるようなサッカーをしたいと、ここ何試合かでも話をしています。

今チームに足りていない『攻撃』に関しては経験のある監督なので、これからの試合でも多彩な攻撃ができるのではと思っています。

シーズン途中での監督交代だが、コーチ陣2人も来ているので、よりカリーレのサッカーを早く、スムーズに浸透させられるのでは思います。一緒に擦り合わせをしながらここ3試合戦っている状態だったので、少しづつ良くなっていくのも見えていた。明日から始まるが、カリーレ体制を楽しみにしているし、J1昇格に向かって行ければと思っています。」


カリーレ監督 挨拶

「ここに来る前にジーコやネルシーニョと話をしました。
今ここにいることを非常に誇りに思っています。
日本は素晴らしく魅力的な場所。コリンチャンス時にクラブワールドカップで訪れ、優勝を果たした場所でもある。
ここに来る前は中東からオファーがあり、その話を進めていたが、長崎からのオファーをもらい、こちらを優先した。
昨日、会長が夢を語ってくれた。自分達もその夢に乗っていきたい。」


Q&A

Q. カリーレ監督の人柄、人間性についてどう感じているか?
A. 髙田会長「柔かい印象と言うか、とても魅力的に感じる。サッカーの話になると、確固たる信念もあるが、ちゃんとリスペクトもある。バランスという言葉がすごく似合うと思う。実績があるから「こうしなさい」でもないが、だからと言って皆の意見を聞くだけでもない。コミュニケーションスキルの高さが実績を作り上げているのかなと感じる。」

Q. 長崎のオファーを受けた大きな要因は?
A. カリーレ監督「仲間2人と家族が一緒に来てくれること。
日本については良い事しか聞いたことない。それは実際に来日しても感じている。
このチームのヴィジョン。将来性を聞いたらワクワクする気持ちになった。会長や竹村TDと話をしているなかでやっていく自信が深まってきた、そして仲間や家族と話をしていくうちにこれは行くしかない。となった。」

Q. 目指すサッカーは?
A. カリーレ監督「バランスの取れたサッカーだと思う。ゴールを決めるにしてもCBのパスからかもしれないし、守備に関してもFWが良い守備を始めないと全体として良い守備が出来ない。皆でやらないといけない。そこは大事にしている。土曜日の秋田戦も観たが、ボールをしっかり繋ぐ、三角形の関係性が出来てる。良いサッカーができているなと感じた。」

Q. 昇格に向けて残り19試合、かなりの勝ち点が必要と思われるが。
A. カリーレ監督「1試合1試合を決勝のつもりでやらなければならない。試合に臨むにあたっては自分の全てを出していかなければならない。試合が終われば次に向かって準備をする。1試合1試合を決勝のつもりでやれるメンタリティーを作っていきたい。」

Q. 選手に対するメッセージは?
A. カリーレ監督「自信を深めること、毎日の練習はハードにやって欲しい。良い練習が出来ないと良い試合は出来ない。スタッフ陣にも求めていく。明日伝える事になるが、大仕事が待っているんだと感じている。」

Q. Jリーグに対するイメージは?
A. カリーレ監督「30年とまだ歴史は浅いが、ジーコやレオナルドなど歴代のブラジル人がいたリーグに自分も加われることを嬉しく思う。Jリーグはどんどん成長していかなければいけないと思う。」

Q. 過密日程が続くが今後の決意を
A. カリーレ監督「過密日程にはブラジルで慣れてる。疲労度が残らないように良い練習をしてバランスを取っていきたい。」

Q. 最初に変えていきたいと思うところは?
A. カリーレ監督「一番できるのはボールを繋ぐこと。これがもっと出来ると相手をもっと上回ることができると思う。
秋田戦に関しては相手に合わせてしまった印象があった。その中でもつなぎに関して出来ている部分があり、脅威を与えられていた。そこはもっと勇気をもってやらなければいけないので、練習で求めていきたい。」

Q. 今シーズン目指すところ。そして今後、長い目で見た時にクラブをどうしていきたいか。
A. カリーレ監督「短期の目標は自分としては、まだまだチャンスはあると思っている。だからこそチームに求めていかなければならない。
長い目で見ると、選手ひとりひとりの特徴をもっと把握しなければいけないし、それにあったフォーメーションややり方は模索していかなければならないと思う。
来年以降の話になると、自分は選手監督で30年になる。
良いベースができると昇格すれば降格することは無い。良いベースがあれば自分達がなぜ昇格できたのかを証明できる。それをやれれば、J1での優勝争い、その先のACLも明確な目標として見えてくると思う。具体的には会長が言う通り新スタジアムでJ1優勝争いができるようになりたい。まずは今年。しっかりベースを作って昇格したい。長崎県民と一体となって盛り上げていきたい。」

Q. チームの印象は。見えて来た課題があれば
A. カリーレ監督「秋田戦の試合の印象は、攻めの時にボールをしっかり繋げた時には相手に脅威を与えていた。守備に関してはすごくオーガナイズされており、とても良いと思った。さらに常にそういうサッカーが出来るように練習でも良い空気感を作っていきたいと思う。」

Q. これから監督のサッカーを浸透させていく中で取り組みたいことは
A. カリーレ監督「まずは現状の理解。自分の考えは色々あるが、強引に要求するのは好きではない。見ていく中で変えられるとこは変えていきたい。」

Q. 原田監督からの引継ぎなどは
A. カリーレ監督「ミーティングをやってきているのでチームの理解や相手情報の共有などもできている。」

Q. カリーレ監督に最終決定した際に重視した部分は
A. 髙田会長「サッカーの部分は竹村、椎葉の考えを聞きながら。一番はリスペクト。相手を尊重してくれる。面談の中で普通に仕事ができる人だろうなと思った。長くやって欲しいし、カリーレも長くやりたいと言ってくれている。」

Q. 監督が求める戦力、補強について。
A. 竹村TD「まずは現有戦力を見てもらう。本当にカリーレのサッカーで必要なパーツがあればそこは考えながらやっていきたい。カリーレは色んなとこを見て考えてくれている。自分の経験の中からチームを見てもらって、決めていくというスタンスなので分かりやすく今後に進んでいけるのではと。クラブとしては要望に応える必要もあるとは考えている」

Q. サッカースタイルについて。
A. カリーレ監督「自分が好きなのは4231。ただシステムに見合った選手がいなければそれは出来ないと思っている。424、4132もやったことある。サントスでは選手の特徴を見て343でやった。竹村TDとも話したが移籍期間までまだ時間があるし、まずは自分たちの選手を見なきゃいけない。もしかしたら補強は必要になるかもしれないし、そうはならないかもしれない。」

Q. チーム作りで最も大事だと考えるところと選手に求めるところ。
A. カリーレ監督「練習を撮影し、選手に見せるやり方で落とし込んでいく。グループミーティングも大事だが、練習で落とし込むことが一番大事。」

Q. 自身のキャリアを考えた上で日本サッカーへの挑戦の位置づけは
A. カリーレ監督「将来、自分は長崎にいたのだと名を刻みたい。それはタイトルだったり、人としても。皆とここでやってきたんだということを残したい。」

Q. チームに気になる選手はいたか
A. カリーレ監督「気に入った選手はたくさんいる。そこは竹村TDにも言っている。あとはバランスを求めていかなければならない部分もたくさんある。この前の試合で言えば村松航太はSBからCBをやってくれた。メンバーがいない中で彼はすごく頑張ったし良かったと思う。」

Q. 補強の考えは
A. カリーレ監督「 7月15日にウインドウが開く。まずは現在のメンバーをしっかり見極めてからしっかり判断していきたい。」

Q. 初めての外国籍監督。2シーズン続けての監督交代。大きなチャレンジでは?
A. 髙田会長「監督を交代するという仕事はもちろん凄く難しい仕事。岩下や竹村とも話をしているが、いつでも誰でも監督を獲得できるという論調が多いが、監督に来てもらうのはタイミング。これだけ実績も人間性も素晴らしい世界的な監督に来てもらうっていうのは、本当にこのタイミングがバチっと来たことに嬉しく思う。
松田監督に対する感謝もあるし、今後何か一緒に関われたらという気持ちも変わらないが、どこかで意思決定。自分が信じる事をリスクを取って決めなければならない。それがたまたま2年続いただけでしかない。僕自身、監督交代が続いたからダメだと言われる論調はとてもストレスだし、あまり表面的に見て欲しくない。ファンの皆さん、メディアの皆さんにも同じ方向を向いて、長い目で見て、このチームを信じてもらえると嬉しいと思います。」

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