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養われるより養う方が楽かもしれない。

我が家は現在、私(妻)が生活費を稼ぎ、夫は好きなことで生計を立てるのを目指すために勉強中というスタイルを取っています。

あー、たまに聞く主夫ってやつなのね?いえ、違います。
夫は料理はまるでできません。まず食品の入った袋を開けるところからできない笑
なので、食事も基本すべて私が用意します。
朝ごはんは夫は食べないことが多いので、スキップしてますが、昼と夜は私が作ります。
外食は月に2-3回しかしません。
予算は月1万くらい。
夫はフランス人で体が(無駄に)デカく、2人分くらい食べるので、回転寿司とか、安い外食がメイン笑

他の家事はやってくれてるかと言うとそうでもなく、掃除というジャンルの中の「掃除機で床を掃除する」の項目だけやってくれます。
つまり、ルンバみたいなもんですよ。
下手したら、ルンバより、雑。
ソファの下とか、ベッドの下とか、やってくれませんから笑
まぁそうかと思えばルンバがやれないような窓枠の段差のとことかもやってくれるからそれはいいのだけど。
あと掃除機だけじゃ正直細かい汚れは取れないので、シートで拭いたりは私がやります。
それ以外の、排水溝の掃除だとか、風呂掃除だとか、トイレ掃除だとか、窓掃除だとか、庭掃除だとか、とにかく掃除機で床掃除以外の掃除は全部私です。
あとやってくれてるのはゴミ捨て(と言っても私が捨てるだけの状態にして玄関に置いておくのを外に捨てるだけ)と、食料の買い出しでの荷物持ち。

なので、洗濯も私の仕事ですね。
お皿洗いは食洗機様にお任せしていますが、時々不機嫌なようで1/3ほど洗えていないことがありこちらも不機嫌になります笑
食事の後のテーブル拭きは夫にお願いしています。

今のところ、あまり問題なく回っています。
私が在宅勤務出来ていることも大きいと思います。

あまり一般的でない、ということは理解しています。
おそらく、多くの一般感覚をお持ちの女性には、そんなのあり得ない!と思われることでしょう笑

ただ、いろいろ考えた結果、私がパートナーに求めることは経済力ではない、ということに気付きました。

これについては別の記事「最近何もしたくないのは今が自己ベストだから。」と、「いっそのことnoteで婚活したらどうかしら」にも少し書いてあります。
どうしてかリンクがうまく貼れないので、自分で探してください。(え?)

そもそも、どのみち人が生きていくにはお金が必要で、1人なら自分で稼いで生きていくしかないんですもの。
だったら、その能力は人に頼らず自分で持っていた方が安心ですよね。
私は基本的に人を信用しません。この世で信じられるのは最終的には自分自身だけだと思っています。
それはなんというか、どうせ人は信用できない、というようなネガティブな考え方ではなく、どちらかというと自分の幸せは自分で見つけるもの、自分を幸せにするのは自分自身、自分以外の誰かに依存しない、そういう考え方によるものです。

結婚においても、同じです。夫婦はあくまでも他人同士であって、他人が組織する企業と同じです。
平常時は、それぞれがその組織内で求められている役割を果たしてくれるという、信頼の上で運営されていますよね。
例えば家庭なら妻が家事を提供し、夫が資金を提供することで家庭が回る。
企業なら営業が販促し、カスタマーサービスがアフターケアをし、経理が精算することで経営が回る。
これらの役割は家庭および企業に対して提供されるものです。

でもいざと言う時は、誰しもが自分のことだけで精一杯になりますし、そうであるべきだと思います。
なぜなら、自己犠牲の上に成り立つ幸せは一時的には可能でも長期的には成立しないからです。
会社は赤字続きで経営が回らなくなったら社員を切り捨てますし、大黒柱が大病で働けなくなったら最終的に離別する夫婦もいるでしょう。

ですから何が言いたいのかといいますと、お金稼ぎと家事は自分でどのみちやらなきゃいけないことだし、私は夫に自分の生活費を稼いで欲しいから結婚するわけでも、家事をしてほしいから結婚するわけでもないなぁ、と思ったわけです。
もちろん、相手にも最低限自分に必要な分のお金稼ぎと家事はできるようにしていてもらいたいですが、私の場合はどちらも自分でできるし、それ以外のことを夫には求めているので、現状はどちらも私がメインで担っているというわけです。


あと、なんだかんだ言っても、女の方が家事は向いてると思います、基本的には。
もちろん中には家事が苦手だけどバリバリお仕事されてる女性もいれば、会社という組織は向いてないけど家事は完璧にできる男性もいるでしょう。

今、女がどうのとか、男がどうのとか、いろいろ言われている時代ですけど、平等とか差別とかそういうことの以前に、男と女には、それぞれに分離された機能と役割が生物学的に備えられている、ということはそれとは別に忘れてはいけないことだと思います。

古来から、男は狩に出かけて生きる糧を家庭に提供し、女は家庭を守りながら家事をして子を育てたわけです。
本能的部分で、男と女にはそれぞれ別の役割がある。だから、得意不得意が違って当然だと思いますし、その本来の得意不得意を活かして運営した方が効率がいいに決まってます。


話が飛びましたが、それで私が夫に求めることはじゃあ何なのか、と言うと、私や子供に愛情を注いでくれること、人の温かみを感じさせてくれること、臆病でレールからはみ出る勇気のない私の人生に夢を見せてくれること、少し真面目すぎるかもしれない私の人生にユーモアを添えてくれること、です。

これシンプルですが、1人ではできないことだし、誰にでもできるかと言うとそうでもないですよね。
夫にはこういった自分では提供できないものを日々提供してもらっています。

夫婦の関係は金と家事だけではありません。目に見えないこともたくさんあります。

だから、総合的には今とても幸せです。

新卒で就職した会社に勤めていた時は、わりかし激務で、専業主婦というものにも憧れていました。
でも、仕事から逃げたかっただけですね。きっと、専業主婦になったらなったで、私の性格からするに毎日不安になっていたと思います。だって自分の生活費を自分で稼げる状態じゃないんですから。いざとなった時、路頭に迷います。だから専業主婦って夫のお金を稼ぐ能力、つまり会社の上司とうまく渡り合う能力だったり、起業する度胸と技術があるかだったり、そういう部分を信用できないと、辛いだろうなぁと思います。

あとは人の反応を結構気にしてしまうタイプなので、何か高めのものを買う時だったり、友達と遊びに行くときだったり、何かやりたいことをするときに、夫にお伺いを立てたりするのは精神的に辛いです。
今日は友達と遊んでくるから、と言うと不機嫌になる過干渉な親と、それを気にしてなかなか言えなくなる子、みたいな関係になってしまいそう笑

これらはあくまで想像してみたまでのことですが、きっと専業主婦は私には向いてなかったと思います。

一方で、養う側になってみて思うのは、案外悪くない、ということ。

まず上記のような夫の稼ぎに依存する不安やお伺いを立てる心配がないこと。

次に、より家計の管理が合理的になるのではないかと思っています。
というのも、家計の管理は大体奥さんがやっているケースが多いですよね。
でも専業主婦の場合、与えられたお金の中でやりくりする、ということに終始してしまい、そのお金がどのようにして稼がれているのかは分かりません。

それが自分が稼いでいるお金がその家族の収入の全てで、その中でいくらを何に使うかを管理することも兼任すると、全体的な収支の把握が容易になり、無駄遣いも減るし、より上手に貯金などができるように思います。
何でも自分で計画的に管理したいタイプの方には向いていると思います。

それから、自分で家族を養うことで、世の男性が家族を養うことがどんなことなのか、理解できますし、反対に毎日休みなく家族のために家事をこなす立場の気持ちもわかります。

男とか女とか関係なく、養う側に立つとどうしてもよく聞く「誰が養ってやってると思ってるんだ!」って気持ちを少なからず持ちます、私は言いませんけど笑
まあ私はほぼどちらもやっているので余計思うのかもしれませんが。

家族のためにお金を稼ぐことも、家族のためな家事をこなすこともどちらも組織の運営には欠かせないことなはずなのに、どうしてかお金稼ぐことの方が上位と思ってしまう。
まるで、会社の中で営業という生産部門と、社内の人のために働く人事や経理という非生産部門の間にある格差のような。
どこかしらで営業がお前らの給料稼いできてやってるねん!という空気が漂っている会社、ありますよね。
それと似ているとおもいます。

一方で、一日中家で家事をする日々、あるいは育児をする日々は、他の大人と話す機会が少なく、とても狭い世界での活動となりがちです。
多くの主婦の方がなんとなくもやもやと抱えている、私このままでいいのだろうか、という思いはここにあると思います。
家族が毎日わかりやすく家事の結果に喜んでくれればもう少しモチベーションが上がりそうですが、大体はやって当たり前とみなされがちで、心の中できっと感謝してくれていても、分かりやすく感謝はされないのが家事。
そうなると私何のために毎日家事してるんだろう…とモヤモヤしてしまう。

どちらの立場もそれぞれモヤモヤするものです。
それは、いずれも自分の頑張りを理解してもらえていない、と感じることからきているのかな、と思います。

また少し飛躍しますが男女平等の問題も、ここだと思うのです。
女性には女性の苦労があり、男性には男性の苦労がある。
お互いに認め合えないと感じているから、不満が生まれる。
でも、自分のことを相手に理解してもらいたかったら、まずは自分が相手を理解しようとすることから始めるべきだと、私は思います。
相手に求めてばかりの一方通行は結果的に実現しません。

私たち女性は、男性に女性の苦労を主張する前に、果たして男性側の苦労を理解しようとしたことがあっただろうか、と最近考えます。
男性は生物学的に、自分の問題や不安などを基本的に口外しません。代わって女性は、口が達者だし、悩みや問題は人に話す事で発散します。
だから、今女性の不平等さばかり取り上げられていますが、では男性には何の不平等や苦労もないのかと言うと、そうではないと思うんですね。
ただ、女性のように表だってここがこうで嫌だと表明しないだけで、本当は男性であることによって感じる社会からのプレッシャーもあると思うのです。

それとは別に、私個人としては日々生活していて、男女の不平等とか差別を感じることってほとんどありません。
もしかしたら、何か本当に辛い経験をされている方がいるのかもしれませんが、私からすると、そんなに日常で男女差別、不平等をみなさん感じるのか、少し疑問でして…。
収入の面だって、必ずしも、女性だと男性よりも稼ぎが少ないと決まっているわけではないと思います。
そういう業界もあれば、そうじゃない業界もあるし、会社にも、職種にもよりますし。
それが嫌なら、自分で判断して、自分で選んで、あるいは努力して、違うところに行けばいいと思うのです。
私は、自分の置かれている環境は全て自分が自分の責任で選んで行動してきた結果だと思っています。
だから、それをしないで性別のせいにするのは少し安易なのではないかな、と思わなくもない、というのが正直な感想。
あと先にも述べましたが、もともと生物学的に男と女は違いますから。
だから対応が違って当然、扱いが違って然り、合理的だと思います。
これを正しく理解していないと、過剰に平等を盾に戦おうとしてしまう。
本当にそれは私たち女性が望む事なのかな?私たち女性にとってベターな選択なのかな?と思わずにはいられないです。
それに差別というのは、主張すればするほど、作り出してしまうものだと、私は思っています。
当の本人たちはそんなこと思ってもいなかったのに、これは差別的だ、あれは差別だ、と言い出すと、何でもかんでも、そういう意図が全く言った側にも言われた側にもなかったにもかかわらず、その意識を植え付けてしまう。
そうすると、あれは差別だったんだ…私はそんなふうに思われていて差別されていたんだ…とあらぬ傷を作る。
それって一体誰のための主張なの?と思う時が最近よくあります。


別に何もこの記事で昨今の女性の問題に疑問を投げかけるつもりはなかったのですが、図らずも思うことが多かったので書いてしまいました笑

それで本題に戻りますと、だから、夫婦で互いに、定期的に、いつも〇〇してくれてありがとう、助かってるよ、というのを分かりきっていることでも伝える努力をしないといけないなぁ、と思います。 
お互いの働きを評価し、感謝する、これだけで男女はうまくいくのではないかと思う。

でもこれが難しいんですよねぇ、、
なんかこういうちょっとしたことを改まって感謝するのって、なんか胡散臭く感じてしまうというか笑
言いながら半笑いになりそうなのを堪える感じ…。

とにかく、私はお金稼ぎと家事どちらの役割も担う事で、少なくとも私は世の中の両者の言い分を理解できるようになったし、今後スタイルがもし変化してどちらか一方に転がったとしても、もう片方の立場を思い出し、自分で感情をコントロールできるような気がします。それに、何でも自分で計画を立てて管理したいし、夫に、誰が養ってると思ってるんだなんて思われたくないですし、そういう環境で夫に気を遣いながらやりくりするのも正直いやなので私にはこのスタイルで良かったな、と感じています、という話でした。

まあ夫は多少現状養われる側なので肩身が狭いかもしれませんけどね笑
それはそれで彼の選択であって、今後変わりたければ変わればいいのです。

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