家の話

僕は一人暮らし。アラサーで彼女はいない。
だけど、住んでる場所の間取りは「3LDK」。
この意味がわかるだろうか? 
.......そう。僕は去年、家を買った。
僕がnoteにこうして文字を書いているときは、何かに悩んでいたり、すごくメンタルが弱っていたりで、内に秘めた思いを吐き出そうとしている。
今回もその時が来た。でも、前回の「聞くのが怖いの話」とは悩みのベクトルが少し異なる。
今回は、人生最大の転機・・・と言うべきか、人生最大の“ミス”と言うべきかまだはっきりしていないが、こんなことがあったと、世の中にはこんな人がいるのかということを心の内に秘めた愚痴や不安を交えて書いていきたいと思う。

なぜ家を買ったのか?

なぜ?と聞かれても明確な理由はない。
名目上は資産形成ではあるが...。
正確に書くと、買ったというより「買わされた」と書く方が正しいだろう。
そして、家 と 言うよりはマンションの方が正しい。

買わされた――― なんて言葉が出てきたら、誰もがこう思うはず...。

“コイツ、押し売りに引っかかったんだな。”

まさに、その通りで。
僕は、突然訪問してきた不動産屋の若い営業と2時間ほど話をした。
翌日にはその人が上司の営業と一緒に、当時僕が住んでたアパートにやってきた。
その日は、その上司から家を持つメリットやどんなタイプの家なら安く買えるのか、なぜ“今”家を買った方が良いのかといった話を朝から深夜まで事細かく聞かされた。
その次の日には、あれよあれよという間に内見~契約まで済んでしまい、ついには銀行への借り入れの準備まで始まってしまった。
普通ならそもそもこの手の営業には引っかからないし、百歩譲ってもこの「深夜まで事細かく」という時点でおかしいことに気付くはず。。。
その日初めて会った人にプライベートの時間を深夜23時過ぎまで拘束されるのだから。こんなの意味がわからないでしょ。
ただ、この時は前回の記事に書いたゴミみたいな現場でメンタルが弱ってしまってから、まだ3ヶ月くらいしか経っていなかったため、営業の話を断ることができなかった。
こんな買い方をしてしまったので、これは予想でしかないが、普通だったら家を買うために住宅展示場なんかに行って従業員と話をするにしても次のようなところに重きを置くと思っている。
(そうでもないなら、コメントで教えてください...)

○従業員(不動産の人?)はお客様に対して親身になって話を聞いてくれる
○その人のライフスタイルや希望に見合った家を提案する
○お客様の考えを第一に、何日も時間をとってゆっくりと話を進めていく
○お客様に無理な提案をしない
○お客様が嫌がるような言葉や暴言を発しない

不動産のCMなどから受けた僕の勝手なイメージだが、普通はこうなんだと思っている。
それが僕の場合は、家を買うとは何ぞや から 契約、銀行への借り入れ準備までがたったの2日で終わってしまったのだ。
そこには僕が人に逆らえない性格や日々、あまり物事を考えず感覚で生きているというのがあって、そこを不動産屋にうまく突かれてしまったというのが購入に至ってしまった原因だと思う。
が、それにしてもあまりにも展開が早すぎるし、こちらの立場や心情や家族との関係性といったものをほとんど考えてくれなかった。
しかも、あろうことかこちらを侮辱するような言葉を何回も浴びせられた。
正直、何時間も休みなしで話を聞かされ続けたので頭の中が混乱していて、パニック状態になっていたので奴の言動に拍車をかけていたのかもしれない。
それでも、これがお客様に対する正しい振る舞い方かと言われたら、絶対にそうではないと言い切れる。
侮辱や暴言はダメでしょ。さすがに。
いくらこっちが頭悪いとは言え、これはあり得ない。

もし、これから賃貸で一人暮らしする人や賢くないなりに家を買うか悩んでる人は次のことに注意して欲しい。

「彼ら、突然訪問する不動産屋は仕事のことしか頭にない。」
「決断力や意志はないが貯金が多い人に家を買わせて、会社を大きくしようということしか考えていない心無い奴らだ。」

実際に不動産の人と話したこと

この記事を書くために、当時のことを思い出してみたけど、正直テンションが下がった。
やっぱり自分の心にはマイナスな衝撃だったんだなぁと。
そして、驚くほどにマイナスなことしか覚えていない。
話の流れを箇条書きするとこうだ。

1.家を買うメリットとデメリット
2.どんな家だったら買えるのか
3.「今」家を買った方がいい理由
4.家を買う際の不安要素と安心材料
5.じゃあ実際、どこに住む?

それぞれの話はもはや断片的すぎてほとんど覚えていないので簡単に書いておく。
5を除いて。
1は、賃貸だと家賃がオーナーのお金になるけど、持家なら自分の資産に投資することになるのでお金が無駄にならない。契約更新料もない。が、メリット。
デメリットは、賃貸だとすぐに引っ越せるのでトラブル回避しやすいけど、持家だとローンがあるからすぐに引っ越しできずトラブルを起こすと隣人との関係が悪くなる。
また、持家の場合、固定資産税を毎年払わないといけない。

2は、新築の戸建orマンションと中古の戸建orマンションの内、最も安く買えるのは中古マンションということ。

3は、消費税増税前かつ翌年がオリンピック開催により金利が下がるため・・・と主張していた。
しかし、新型コロナウイルスの世界的流行により状況が一変。
金利がどうとかもあるだろうけど、そもそも不景気になったらローンの返済どうすんだ。。。
あの時、今買うのがベストとか言ってたのがまさに机上の空論。まぁ、こればっかりは仕方ない。未来は誰にも予想できないんだから。
そして、この辺りから、僕は話を理解しづらくなってきて、奴はイライラし始めていた。

4.は以下。
ローン返済できんの?→今の年収や月給から計算してやる。
リストラされたら→返済支援を受ける。保険を適用する。それか、賃貸として貸し出して住人に代わりに払わせる。

そして.....

非常に傷ついたこと

5。どこに住むのか。この話になった時に普通だったら考えられないことを言われた。
が、それは少し後の方に回す。
ここで、僕の得意な「安易な発想」や感覚で生きてるが故に奴の想像の斜め上を行く発言をして、奴をキレさせることになる。キレるなって話なんだけど。
じゃあ、具体的にどこに住みたいか、と聞かれたわけだ。地元とその時住んでた場所周辺ぐらいのことしか知らず、僕には土地勘がない。ということもあって、適当に「埼玉や千葉から東京に通勤するのもありかなぁと...」と言ってみた。
そしたら奴は、裏で人を見下しているような半笑いになり、「冗談言ってるんですか?」と言ってきた。まぁ、確かにそうだ。埼玉や千葉から東京に通勤するとなると普通に1時間半は掛かるだろう。下手したら2時間越えか?そりゃ毎日定時退社できないと心身ともにキツい。
ただ、一応考えあっての発言だ。
一旦、話が変わってしまうが、僕の家族にはある病を患って、長く入院している人がいる。基本、僕以外の家族が毎週お見舞いに行ってくれていて、僕も2、3ヶ月に1回は顔を出している。
(ここ最近は新型コロナウイルス感染拡大防止のため会うことができていない)
今では、寝たきりでは無いけど一人では生活できない状態にまでなってしまったかもしれない。
すぐに治すことが難しく、主治医でさえ打つ手がないかもしれないと話している。
残念なことに職業柄、地元には就職先がほぼ無く、近くで見守ってあげることもできない。
だから敢えて地元に近い場所を挙げた。
限りある人生の中で、少しでも近くにいてあげたいから。
そして、その人にもし何かあった時、僕がすぐに駆け付けられるように、少しでも地元に近い場所を敢えて挙げた。
もちろん、そのことも包み隠さず奴には伝えた。
こんなことを期待するのは不謹慎かもしれないが、ここから奴は同情してくれて親身になって話をしてくれると思った。
でも、奴には人の心が無かった。
そして、こう言われた。

「もし何かあったとしても、仕事中に抜け出せませんよね?」
「だから、別に埼玉じゃなくていいよね?ましてや千葉なんてあり得ないでしょ!」
「あんた、さっきから考えが甘いんだよ!甘すぎ!!もっとちゃんと考えて!」

上の発言の前に一瞬、奴は面倒そうな顔をしながら「あぁ...」って言ってたんだけど、絶対に「(コイツちょっとめんどくせぇかも)」とか考えてたんだよ。
今考えれば本当に、あいつ人間じゃねぇなって思う。こっちの心情や立場も考えずよく仕事の話に引き戻せるなと。
まぁ、奴らは“営業の一環”として来てるって最初に言ってたからな。人のことなんか最初から考えてないんだよ。
結局その時は、逆えず元の話に引き戻されてしまった。
ただ、話を聞いて”買ってもいいかも”と思わされてしまった。

後ろにいた後輩営業マン

ちなみに、奴の後ろで後輩がずーっと床に座ってたんだけど、彼はどういう気持ちでこのやりとりを見てたんだろうか。
座布団が無くて、床に直で座ってもらってたのは申し訳なかった。
当たり前ではあるけど、ずっと奴の言い分を肯定してた。多少の同情はあったと思うが、結局こっちの気持ちを汲み取ることはしなかった。かなり若かったから、下手な言動をしないよう奴に言いつけられていたのかもしれない。でも、せめて彼だけは仕事でも人の気持ちを考えられる人間であって欲しい。できれば、不動産ではなく別の営業として、人の心を持った上司に育てられて欲しい。不動産の営業になったことで、心にもない言葉で人を責めて無理やり家を買わせる「悪人」のレッテルを貼られてしまったら、この先絶対辛いよ。肩身が狭いよ。その対価が高額な給料だからとか言わないでね...
これから先、相手をするお客様は、その人の先にいろんな人がいて、それぞれに人生がある。このお客様が家を買うことで、お客様やその周りの人にどんな影響があるのか考えて欲しい。少なくとも彼にはこれを考えて欲しい。不動産は物や権利を売るだけの仕事じゃない。お客様の人生やお客様を取り巻く人・環境に多大なる変化を与える仕事でもあることを考えて欲しい。

一番傷ついたこと

どこに住むかがなんと無く決まってきたところで、さすがに僕も踏み止まって、
「ちょっと待ってください。もう家を買うことが決まってるんですか?これ。」と言った。
今更だけど、前日に若い営業から「持家の話を試しに聞いてみませんか?」と聞かれていた。
そう、「試しに」。だから、この時は家を買うか買わないか半半ぐらいの気持ちでいた。
家に関する情報を得て、後で本格的に動き出そう。そう思っていた。
奴はもちろん、「今頃何を言ってるんですか?」と突き返してきた。
ここから、非常に長い押し問答が続く。

奴「え、ちょっと待って。あなた買うつもりで聞いてたんですよね?」
僕「いや、今後のための参考にしようかと。」
奴「いやいや、おかしいでしょ。何のための話だったんですか?」
僕「でも、こういう話は家族とも相談した方がいいと思うんですけど。」
奴「は?何で家族が出てくんの?」
僕「本当に買ったほうがいいのかとか...」
奴「え?あなた、自分で物事決められないんですか?」
僕「でも、かなりスケールの大きい話じゃないですか?勝手に決めちゃっていいのかなぁって。」
奴「いや...勝手も何も....買うか買わないかそれだけでしょ?!いちいち親の言うこと聞くんですか?」
僕「いや、そう言うわけじゃないですけど。」
奴「じゃあ何だよ。」
僕「だから、こういう大事なことは事前に話しておいた方が良くないですか?」
奴「何で?」
僕「その方が親も安心するじゃないですか。突然話すよりも。あと、反応とか気になるじゃないですか。」
奴「いや、そんなのいつ話しても突然でしょ?!」
僕「あぁ...そうか......」(とっさに言ってしまった)
(ここ、思い返しても意味わからなかった。いつも何も、事前に家を買いたいんだって話しておけば突然じゃないでしょw事後報告を突然したくはなかったんだけど、それをうまく伝えられなかった...)
奴「え?反応??どういうこと??」
僕「絶対びっくりするじゃないですか。こういう話すると。」
奴「そうか?『僕、家買うんだ!』『そうなんだ!』で終わりじゃない??」
奴「ていうか、何でいちいち親に言う必要あんの?子供かよ!」
僕「いや....」
奴「言わなくていいでしょ!子供じゃないんだから。おかしいよ?自分一人じゃなんにもできないでしょ!そんなんじゃ」
奴「ぜーんぶ親に聞いて。ぜーんぶ親の言うこと聞いて。あんたよくそれで今まで生きてこれたな?」
奴「何にも自分一人じゃ出来ない。それに頭も悪い。
どうせ、ろくな学校...どうせいけなかったんでしょ?だからこんな安い給料の会社にしか入れなかったんだよ!!」
奴「しっかりして!!もう見てて恥ずかしい!」
僕「.............」
奴「あなた、いくつですか?」
僕「●●歳です。」
奴「いや...知ってんだけど。」
奴「...同い年!!タ・メ!!!」
奴「しっかりしてよ!!もう●●歳なんでしょ?しっかりして!!家買うんでしょ?!!」
僕「はい...。」(奴のこの言い方、さすがに心の中でキレた)
奴「じゃあ買わないと!」
僕「.....はい。」
〜中略〜
奴「いいですね?今回は特別なんですよ。」
奴「本来、あなたの年収だとサービ対象外なんですけど。」
奴「家を買いたいということなので、今回は特別に対応します。」
奴「その代わり、このことは絶対に誰にも言わないでください。
僕「何でですか?」
奴「年収の条件を無しに家を買うことが他の人に知られたら、問題でしょ?
“何で自分の時は条件無しにしなかったんだ”って、トラブルになりかねないですから。」
奴「銀行の借入が確定するまで黙ってて下さい。」
僕「会社にもですか?」
奴「会社も家族もダメです。」
僕「え、家族もですか?」
僕「(もしかして、口封じ...?)」
僕「でも、家族に突然家買ったんだなんて言ったらびっくりしますよ?びっくりさせたくないです。」
奴「また同じこと言ってる。家買うんでしょ?粗探ししないでください。」
奴「親に話したら、買うの踏みとどまるから。家族にも話さないで下さい。」
僕「わかりました......。」

マジ、この不動産の営業死んでいいよね?殺していいよね?
いくら頭悪くて、給料安くてもこの発言は人としてヤバイ。
てか、全部親の言う通りにするとかって言われてたけど、流石にそんなことない。奴が盛ってるだけ。
そして、絶対に買わせようと、ありとあらゆる逃げ口を塞いでくるスタイル。完全に脅しや泣かせで無理やり買わせる王道パターンの押し売り。
だから不動産に対して悪いイメージが定着するんだよ。
マジで死ねよ。てかコイツら絶対バチ当たる。てか当れ。次会う時なんて絶対ないけどもし目にするならニュースで犯罪者として表示されろ。

結局何が悩み?

ここまで色々書いて、暴言はないでしょと言いながら暴言を書いたわけだが、結局のところ悩みとは何なのか。
実は、この記事を書いた時点でまだ家族に家を買ったことを報告してないんだ。
不動産屋に1年間は家族に話さない方がいいとまで言われてしまい、ずっと言い出すことができず今日まできてしまった。
いつかは言わないといけないけど、
無断で家を買って(買わされて)しまった上に、病床で過ごす家族のことを考えない行動をしてしまい、地元に帰ってきて欲しかった親をこんな形で裏切ってしまった.....
なんて身勝手な人間なんだろう...
どうあがいても取り返しがつかない事態。
しかも、なぜ家を買ったのかと聞かれた時に、「買わされた」なんて馬鹿みたいで恥ずかしくて言えない。資産形成という名目はあるものの、うまく説明できないだろうし。
もう一つ問題なのは、祖母が実家を引き継いで欲しいと言っていたこと。
これも裏切ってしまった。というか、鼻っから継ぐ気は無かった。でも、そのことをちゃんと話してなかった。僕は本当にしっかりしていないダメ人間なんだ。
と、ごちゃごちゃ書き殴っているが、要は...

家を買ったことを家族に言い出せない。

という悩みだ。
しかも、新型コロナウイルスによる長い自粛期間のせいで何ヶ月も家族に会えておらず、
痺れ切らした親が僕を迎えに行きたいと考え出している。
(もちろん、現住所を伝えていないので元々住んでいたところに行こうとしているはず)
でも、SNSに届いたそのメッセージには返事をせず4日も経ってしまった。
どうしても家族の反応が怖い。
事実を知ってしまったら、あまりの身勝手さに激怒してしまうのではないかと。
でも、早く言わないのも問題だ。
もし、前の住所を使って役所なんかで何か申請していたら...いや、それは流石にバレるな....。
この記事を書いている今も家族から確認のメッセージが来ている。
やっぱり言うしかない。僕の状況がどうであっても、親の気持ちがどうであっても、結局家を買ったことに変わりはない。揺るがない事実。
意を決して言うしかない。
おそらく、誰も望んでいなかったであろう事実を.....
言うしかない。
そして、祈ろう。最終的には受け入れてくれることを。

最後に

ここまで読んでくれた人が....いないだろうけど、もしいたら、どうか、どうか見守っていて欲しい。
コメントとかいいねなんかいらないから、どうか見守っていて欲しい。
報告した結果は、後日別で記事にすると思います。
波乱にならなければいいけど.....
余程、問題になるようであれば記事にはしません。
ここまで読んでくれた人がいるなら、感謝します。
こんなゴミ屑野郎に良い意味でも悪い意味でも興味を示したのだから。
僕はそのどちらの人の気持ちも受け止めて報告するためのパワーにする。
大丈夫。死ぬことはない。

はぁ...。何ボヤボヤしてんだ。
“まずは一歩を前に踏み出す”って決めただろう。