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自己紹介(依存者の経緯)

1987年岩手県生まれ。高校卒業後、専門学校入学のため18歳で上京。しかし、学業よりもアルバイトに魅力を感じ中退。その職場で出会った先輩たちからさまざまな酒を教わり、飲む機会も徐々に増えていった。

職場の年上女性と恋に落ち、お付き合いを始めたが、彼女の浮気が発覚し人間不信に陥る。この失恋がきっかけとなり、自宅でも毎日酒を飲む習慣ができていった。

その後、転職して鳶職に就いたが長くは続かず、興味本位で水商売の世界へ足を踏み入れる。水商売をするようになってから仕事中も酒を飲み、自宅でも飲むという生活スタイルになり、常にアルコールが体内に残っている状態が続いた。

幻想の世界は続かず、失恋と酒に溺れ、心身共にボロボロになった状態で実家に帰る。しかし、地元に戻っても心の傷は癒えず、虚無感に苛まれる自分から逃避するため、毎晩のように飲み歩く日々を過ごす。無職のためお金も尽き、所持品を売り捌いて得たお金を元手に再び上京を考えるも、酒の誘惑に負け、すべて飲み代に使ってしまい無一文となった。

家にある酒を飲みながら引きこもる日々が続き、健康状態が悪化して精神科病院へ。医師からアルコールの乱用による精神障害と告げられた私は当時22歳でした。1ヶ月半程で退院しましたが、すぐに再入院。二度目の入院でアルコール依存症と診断を受けた。どうしても、もう一度東京でやり直したいという思いが強く、約9ヶ月後に退院し再び上京する。

新たに職に就き、半年間くらいは断酒継続できたが、またしても再飲酒。転職や転社を繰り返しながら酒量も徐々に増えていき、再び水商売の世界へ。以前と同じような酒浸りの生活スタイルに戻ってしまう。

30歳で節目を感じ、地元に帰る決断をしたが、虚無感は拭えず酒量も相変わらず。心身共にボロボロになるまで飲み続け、振戦せん妄の状態で幻覚を見るまでに悪化した。自宅から飛び出し真夜中を徘徊中、警察に保護されその後、三度目の強制入院となった。

約半年後に退院し、リゾートバイトという派遣労働を知り、三度目の正直を誓って実家を離れる。しかし、職場や人の理不尽さに嫌気がさして再飲酒してしまう。仕切り直しのため実家に戻るが自己嫌悪に陥り、1年8ヶ月間引きこもり生活。結果的にこの引きこもりが良薬となり断酒継続に成功する。

その後、とあることがきっかけで引きこもりと抑うつ状態から脱した。鬱抜け後、地元で就職し仕事が継続できると徐々に自信がつき、断酒継続2年を経過した頃には禁煙にも成功。

小さな成功体験の積み重ねから再び挑戦する意欲が湧き、地元を離れ、全国を旅しながら仕事ができるリゾバの魅力に惹かれ社会復帰する。200万円程あった借金も債務整理を経て一年で完済。生活に余裕ができると、健康や美容、旅行にもお金を使えるようになり、人生が豊かになり始めた今現在、断酒継続5年半、禁煙継続3年半。

※外来通院、服薬なし。AA、断酒会などの自助グループ不参加

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