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ゼロベース鍋(ナンセンス小説 2023/11/29)

森脇「みんな、持ち寄ったものを取り出すんだ。せーの……」

高山「ジャジャーーーーーン!」
野田「バン!!」
利根川「ドドドーーーン!」
堺「フウウウウウウウウウウウウウウウ」
森脇「しゃら~~~~~~~ん」

森脇「うんうん、色々あるな。高山が持ってきたのは?」
高山「牛ロース、なす、しいたけ、クルトン、でかい鍋だ」
堺「おー、高そうな肉!でも、クルトンって?」
高山「いやあ、以外といけるんじゃないかと思ってね」

森脇「いいねえ。じゃあ次、野田さんは?」
野田「タン、ハツ、豚バラ、にんじん、たまねぎ、みつば、しいたけ、岩塩、そして~」
堺「そして~?」
野田「ガスコンロとガスボンベ~!!」
高山「うおっしゃああああ」
堺「やったあー!」
森脇「コンロと鍋が揃った!具材も沢山……さすが野田さん、ありがとうございます!」
野田「私も今日はいっぱい食べるからね~!」
高山「しいたけが被っちゃったー」

森脇「利根川はどうだ?」
利根川「業務用の鶏つくねをいっぱい買ってきました」
堺「うお、すごい量!」
利根川「そしてハンペン、かまぼこ、さつま揚げ、つみれ、食器類はおたま、人数分の器と箸、灰汁取り用の器、そして鍋としいたけです」
森脇「練り物ばっかり……でも食器類は一通り持ってきてくれたのか!」
堺「これ、マジでいけるんじゃないすか!?」
高山「鍋も被った……」

森脇「堺!さっきから騒いでるけど、お前はどんなものを持ってきた?まさか1種類だけとかじゃないよなあ?」
堺「いやいや、ちゃんと持ってきてますって!えーと……バナナ、たくあん、納豆、ふ菓子、ビターチョコレート、しいたけ、生クリーム、そして家にある一番でかい鍋を持ってきました!!!」
森脇「ゲテモノばっかじゃねえか!」
野田「すごいラインナップだ」
堺「普通の鍋じゃ面白くないじゃないすか!それに、案外いけるかもしれないっすよ!?」

森脇「まったく……最後に、私はしいたけと鍋しか持ってきて来てないので、早速始めよう!」

堺「いえ~~~~~い!待ってました!」
野田「コンロと鍋のセッティング、できてるよ!」
高山「いやあ楽しみだなー」
利根川「あれ?誰か水持ってきてます?」

野田「え?私は水もドリンクも持ってきてないよ」
高山「僕もないわ」
堺「うちもっす」
森脇「私はしいたけと鍋しか持ってきて来てない」

一同「……」

森脇「鍋で焼肉するかー」

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