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シリーズ解説「ワイルドピーチ」(後編)(ナンセンス小説 2023/12/11)

◆伝説のワイルドピーチ(2009年)

いわゆる「伝説」シリーズの1作目にあたるタイトルで、以降のシリーズの方向性を決定づけた作品です。

ジャンルとしてはウルトラワイルドピーチと同じく3Dアドベンチャーですが、ストーリーや世界観は初代ワイルドピーチのリメイクとも言える内容で魔王オニックスとの戦いが再度描かれています。

ゲームシステムの特徴としては、設定が変更されたキビドラッグを用いた新しい戦闘システムが挙げられます。
通常の攻撃では敵にとどめを刺せない一方で、弱らせた敵の口にキビドラッグをねじ込むことで魂を即成仏されることができます。敵の数が多い場面では容易に成仏させることができないため、誰から弱らせるか、いつ成仏させるかといった戦略性が必要となりました。

ワイルドピーチを助ける仲間たちも一新され、本作ではオオカミの黒牙、ゴリラの砕拳、オオワシの影爪の3匹を連れています。

◆伝説のワイルドピーチ 弐(2015年)

「伝説」シリーズの2作目で、かつてワイルドピーチ3で描かれたワイルドゴールドやワイルドコーストとの衝突を元にしたストーリーとなっています。

最大の特徴はドンブラチャンスという新システムで、敵を倒すと得られる素材を集めて巨大なモモに詰めることで新たな武器を手に入れることができます。手に入る武器の性能はランダムで、まれに協力な武器が手に入るものの「腐った剣」、「へなった剣」、「藻がびっしり生えてる剣」など明らかなハズレが出ることも少なくありませんでした。

また、本作ではワイルドピーチだけではなくワイルドゴールド、ワイルドコーストの二人も仲間の動物を連れています。
ワイルドゴールドはヒグマの破肉、チーターの暗報、アナコンダの絶巻の3匹、ワイルドコーストはカミツキガメの棘峰、トラフグの狂肝、シュモクザメの悪槌の3匹を従えワイルドピーチに立ちはだかります。
一方のワイルドピーチは、前作に登場した黒牙、影爪に加えバイソンの凶撃、マッコウクジラの闇圧、タランチュラの屍星を仲間にします。
なお、砕拳は本作では未登場です。

◆伝説のワイルドピーチ 参(2020年)

「伝説」シリーズの3作目は月の女王エレガントバンブーの侵攻に立ち向かうために、4人の戦士と同盟を結ぶべくワイルドピーチが全国を奔走するお話となっています。

物語の鍵をにぎる4人の戦士として、植物を操る術を使う老人ワイルドブルーム、わずか数センチの体を持つ剣豪ワイルドインチ、兎の面を被った暗殺者ワイルドフリント、義理堅いが正体不明の女商人ワイルドタンチョウが登場します。
いずれも同盟を組む条件として無理難題を吹っ掛けてくる中での、ワイルドピーチの苦悩や暴走が様々な形で描かれています。

ゲームシステムの特徴として、新たにカラクリギアという武具を用いることができるようになりました。攻撃と移動を兼ね添えるシバカリギア、泡をまき散らして敵の動きを封じることができるセンタクギア、食材の皮むきやカットを自動でしてくれるホウチョウギアの3種の神器を活用して冒険を進めていきます。

なお、仲間の動物たちは一切登場しません。

◆真・ワイルドピーチZERO(2028年予定)

シリーズの8年ぶりとなる新作「真・ワイルドピーチZERO」が現在鋭意開発中です。

謎に包まれた新たな巨悪・悶鬼サイケンとワイルドピーチの骨肉の争いにどうぞご期待ください。


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