健介こだわりのスピーカー(ナンセンス小説 2023/10/16)

この前初めて健介の部屋に行ったんだけど、ビックリしたよ
スピーカーに強いこだわりがあるとは聞いていたけど、あそこまでだとは思わなかったなあ

まず見た目がインパクトあって、とにかくデカいんだ
高さは背の高い男性ぐらいあって、幅も1メートル近くあるんじゃないかな
色はおしゃれなライトグリーンで、少し光沢がかかってる
自分はスピーカーって黒いものだと思ってたから、驚いたよ

もちろん音も聴いたんだけど、重低音がとてもよく響くんだ
並みのスピーカーにはあんなどっしりとした低音はまず出せないね

ただ、健介がいうには電力消費が馬鹿にならないんだって
やっぱあれだけデカいと電気も沢山使うんだなあ

その日は健介のスピーカーから色々堪能させてもらったよ
スピーカーがいいだけで味わいがあんなに変わるんだね

とくによかったのはロックだ
健介がスピーカーをカスタマイズして球形のロックを作れるようにしたんだって
そういうのはお店でしか見たことなかったから新鮮だったよ

新鮮といえば、あのスピーカーを使ってるからか野菜も魚介類も新鮮そのものだったね
スピーカーのチルド室が真空になるんだって

いやー俺も欲しくなってきたあ
俺の部屋にある冷蔵庫は小さくて、食材をいっぱい買い溜めたりとかできないからなあ
いいなあ、あのスピーカー