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ジュニア年代、適切な練習時間

JFA(日本サッカー協会)が推奨している小学生の練習時間は、1週間300分以内です。

10歳までは、1回60分以内の練習を週2回程度、週末に40分程度のゲームを1回。11〜12歳に関しては、1回75分以内の練習を週2回~3回程度、週末に60分程度のゲームを1回。

皆さん、この数字を見てどう思われるでしょうか?

もちろん、この数字は目安ですので、これ以上やってはいけないということではありません。ただし、2時間~3時間以上の長時間の練習を強制的にやらされている場合は注意が必要です。

小学生年代で長時間の練習は様々なリスクがあります。

一つは怪我のリスク。

小学生が長時間の練習を繰り返していると怪我をする恐れがあります。まだ身体が出来上がっていない時期に体への負担をかけすぎることは避けましょう。

また、小学生年代の集中力は60分程と言われていますので、2時間~3時間の練習を休憩を入れながらダラダラと行っていてもトレーニング効果は半減されます。

もう一つはモチベーションの低下。

長時間のきつい、つらい練習ばかり繰り返す環境にいると、サッカーが嫌いになり、競技から離れてしまう可能性があります。

小学生年代で最も大切なことはサッカーを楽しむことです。そのためには、メンタル的にも身体的にも余白や余力を残すことでモチベーションを維持させることも大切なことです。

練習が終わった時に「もっとやりたい」と言うぐらいがちょうど良いのです。この気持ちが、次の練習や試合へのモチベーションとなります。

また、余白や余力を残すことで、サッカー以外のことにもきちんと時間を使うことができます。

学校に行く、勉強をする、友達と遊ぶ、他の習い事をする、家族と過ごすなど。サッカー以外の様々な経験をすることも必要なことです。

心身ともに負担をかけすぎず、様々な経験を通じて視野を広げ、人間的な成長をすることがサッカーにも繋がっていきます。

小学生は、まだ自分で自分の時間をコントロールできない部分もありますので、そのあたりは親がサポートしていきましょう。

Vitaサッカーアカデミー代表
久保田健太

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