これから演劇を始めようと思っているあなたへ

これから演劇を始めようと思っているあなたへ

新年度が始まり、新しい事にチャレンジしようって方も多いですよね
その中で演劇を初めて観ようって方もいるのではないでしょうか?
もちろん今の状況で演劇をチョイスするのも難しい気もしますが
少しでも誰かの参考になればと思い、書いて行こうと思います

こんにちは
日本の演劇を盛り上げるために、人生を捧げる熱血演劇人「木田博貴」です
自身の劇団Z・Aを始め、複数の団体やユニットの運営に携わり、自主公演だけでなく企業や自治体からの依頼公演、個人のオーダーメイド作品の制作、演劇教室の開催、ワークショップの講師など様々な活動を通じて、演劇界の盛り上げ及び、演劇人口の拡大を目指して爆走中です
自身の劇団だけでなく、全ての素敵な劇団・演劇人が活躍することが演劇を発展させることだと考え、今年からその為の活動に注力していこうと思っています

ということで、本題

演劇ってどこで始めればいいの?
① 演劇部や演劇サークル←学生さん向けですね
② 地域のアマチュア劇団←社会人や、大人と一緒に楽しみたい方向け
③ 県民・市民参加型の公演に参加←初心者の方も多く、難易度低め
④ まずはワークショップから←1日もしくは短期間での体験会
⑤ 思い切ってオーディションに参加してみる←プロを目指すには?

学生さんにお薦め→①・②・③・④
社会人にお薦め →②・③・④
本格的にやりたい→②・④・⑤

※ ↑はあくまでも目安ですよ

こんなところでしょうか?
一つずつメリットデメリットがあるので簡単に書いていきますね

① 演劇部や演劇サークル

高校生や大学生は比較的手軽に始められる方法
校内に案内があるはずなので、最初は活動見学などをしてみてはいかがでしょうか?
先輩たちの雰囲気が悪くなければ、そのまま入ってみるのもいいのではないでしょうか
また学生対象のコンクールや演劇祭もあるので、そう言ったものに参加してみたい方にはおススメですね
しかし反面、部活内・サークル内にしっかりと演劇を指導できる人がいるかどうかが大切になってきます
特に高校演劇の場合は、伝統に囚われ柔軟な俳優を育成する事がしづらい環境の可能性もあります
先輩や顧問の先生が演劇の勉強をしっかりとしているか確かめる必要はあると思います

② 地域のアマチュア・社会人劇団

これは意外と認知度が低いのですが、あなたの身近にも劇団と言うものは存在します
少人数で活動しているところから、何十年も続けている老舗劇団まで数多くの劇団が日本中に存在するので、興味がある方は地元の劇団を調べてみると良いかも知れませんね
仕事をしながら活動している方が多いので、あなたのスケジュールも調整しやすいはずです
中にはプロを目指していたり、昔プロだったと言う方もいたりして面白い出会いがあるかもしれません
様々な年代、職業の方と出会えるのが魅力でもありますね
デメリットとしては、様々な人がいるので人間関係で苦労する事も有るかも知れません
多くの劇団が活動費として団費などが必要になることが多いですが、それほど高額では無いのでご安心ください
しかし、あくまでも趣味としてやっている所が多いので、劇団員の仕事の都合や家庭の事情などで活動が突然中止になる可能性もあるので気を付けましょう
学生演劇をやりながら、アマチュア劇団に参加してレベルアップを図ると言う方法もありますよ(ちなみに木田はこのパターンですね)

③ 県民・市民参加型の公演への参加

これは、県や市などが主体となって行っている企画ですね
参加のハードルは非常に低めなので、初心者にはおすすめです
また主催である自治体が運営しているので、演劇に詳しい方を招いて行うことが多いので、しっかりとした演劇を学ぶことが出来ます
多くの方が参加するので様々な出会いもありますし、中には初心者~ベテランの方もいます
中には地元劇団の方なんかも参加しているので、将来的に劇団への入団なんかにも繋がる可能性も広がります
デメリットは、意外と多くの方が集まる事があるので出番が少なかったり、個別に指導して貰える機会などは少なめです
また何回か実施している企画の場合、何回も参加している人も多いので、その人たちが中心になってしまっている場合が多く、後から合流するにはコミュニケーション能力が必要になるでしょう
とは言え比較的仲良くやっている所が多いので、それほど心配する必要はないでしょう
「レベルアップ」と言うよりは、初心者でも演劇を楽しみながらやってみたい方向けです
また必ずしも参加者を年中募集している訳ではないので、自分のタイミングで始めるのには少し難があります

④ まずはワークショップから


演劇のワークショップと言うのは、様々な体験をしながら演劇に触れることが出来るイベントの事です
1日か2日で完結する物も多く、演劇をやってみるには最もハードルが低いとも言えます
自治体が開催している場合や、地域の劇団などが開催している場合があります
中には東京や大阪などから、有名な演出家や脚本家などを招いているものもあるので、非常に参考になるでしょう
また種類も豊富で、演技の基礎となる「発声」や「身体表現」から「脚本執筆」「批評の仕方講座」「ダンス」など様々です
反面、何から受けたらいいのか分からなくなりやすいですが、気にせずチャレンジすることをお薦めします、いろんな事を吸収するいい機会です
③と同様、様々な方と出会う機会でもありますし、講師に次回公演に誘われることもあります、そのままその劇団に入団する方も多いので、気になる劇団があったらワークショップを行っているか調べてみましょう
デメリットとしては、講師によってはあまり意味の無い物もあると言うことです
地域の劇団が行っている場合は、事前にその劇団がどのような規模で活動をしていて、講師がどのような経歴を持つのか調べておいた方が良いでしょう
また参加費を取るところもあるので、チェックしておきましょう(ほとんどの場合が良心的な金額で受けられます)

⑤ オーディションを受ける


これは一気にプロの道を目指す場合の近道ですね
プロの劇団の団員オーディションや、公演のオーディションなどの情報は雑誌やHPなどで確認できます
合格すればいきなりプロの舞台に立てるチャンスですね
またプロダクションなどへ入り、養成所から始めると言うことも出来ます
こちらもオーデションがあるので、準備が必要です
いずれも費用や時間がかかるのでご注意ください
当然競争率も高いので、気軽に始めるにはおすすめしませんが、やるからには絶対に有名になってやる!と言う方にはおすすめかも知れませんね

いずれの方法も、対象団体のことなどをしっかりと調べたうえで挑戦することをお薦めします

番外編

⑥自分で劇団を立ち上げる

これも可能性は0ではないですよね
あなたが演劇と言うものに興味を持ち、劇団を立ち上げてみたいと言うならやってみるのも有りかも知れません
ただし、とても難易度は高いです
何故ならいきなりあなた一人では出来ないからです
演劇は、役者・スタッフ多くの人が関わって上演されます
一人芝居も裏方さんの協力あって、面白い公演になるのです
なので、あなたが劇団を立ち上げようと思ったら、演劇に詳しい知人を誘うと良いでしょう
友人と一緒に試行錯誤しながら劇団運営をするのも楽しいと思います
ただし、気を付けてください
中途半端な作品を創れば、それは観客に対して失礼ですし
そこで初めて演劇を観た方は演劇を「つまらないもの」と認識してしまうかもしれません
演劇を上演するからには、あなたは観客にとっての「演劇代表」になるのです
それを肝に銘じていただければ嬉しいです
また、後日「劇団を立ち上げる時にお薦めの事」も記事にしたいと思います


あなたの挑戦が素敵なものになりますよう、応援しています
いつかこの記事を見て演劇を始めたあなたと一緒の舞台に携われると良いですね


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