見出し画像

バンギャのSNSの進化を本気でまとめてみた


画像22

(●◎3◎)9m あの頃のみんな元気かい?


■はじめに

『関ジャム音楽史』をベースにバンギャのSNSの進化をまとめてみました

時代ごとに環境に適応して、活用できているバンギャを、理解して楽しんでもらえたら幸いです
Twitter以降はみんなの方が詳しいと思うので、内容を省略しています

■創成期と黄金期(前半・後半)

〜紙媒体の時代〜

名刺交換

画像1

バンドマンにステージネームがあるように、バンギャにも名前とは異なるライブネームがあった。90年代は本命麺から一文字をとり、残りは厨二病な当て字を使うことが多かった。しかし00年代からは、名前に"〇〇ちゃそ・タソ・てゃん・てん・なる・たま“などの敬称をもじったものが主流となり、10年代からも"〇〇めろ"(週刊めろちゃすたそ♡)などその流れは続いている。

音楽雑誌の文通欄(ミニコミ誌)

画像2

アナログ時代に、バンギャ友達をつくる方法。
バンドマンもスタジオに『メンバー募集』の電話番号を載せた張り紙をしていて、携帯電話が存在しないため実家の固定電話でやりとりしていた。
出会うにしても集合時間と場所だけを決めて、顔もわからないのでオーラをだすしかなかった笑
もちろん全ての個人情報はダダ漏れである。

画像20

入待ち、出待ち

画像3

インストアイベントやSNSが存在しない時代、プライベートなバンドマンと関わりを持てる方法。
繋がりたいバンギャはもちろん札レターである笑

布教音源(写ルンです、テレコ)

画像21

YouTubeやサブスクが存在せず試聴ができなかった時代、バンドはデモテープを配り新規を獲得していた。そしてバンギャたちも身近な友達を洗脳するため、お気に入りバンドを集めたプレイリスト音源を自作して布教するという文化があった。
ちなみに文通欄から繋がったファン同士は地方に支部を作り、地方ローカル番組のラジオ録音・テレビ録画などを送りあっていた。
(サブスクが主流になった現在、CDやDVDに遊び要素を追加した「ボーナストラック」や「隠しコマンドの特典映像」は淘汰されてしまった)

■ネオヴィジュアル期

〜ホームページの時代〜

自作ホームページ

画像21

インターネット黎明期、社会的に自作ホームページが流行していて当時のバンギャたちも例に漏れず、他の被りより可愛くするため、HTMLの勉強を独学でおこなって作成していた。

メニュー項目は、ぷろふ・りあたい・りある・あるばむ・げすぶ・V系同盟バナーなどがある。
ホームページ特有の文化としては、アクセスカウンタというものを設置して、キリのよい番号でアクセスした人に掲示板への書き込みをお願いする『キリ番踏んだらカキコ強制』が有名であった。

画像20

【現在のサービス状況】
・魔法のiらんど(2020年4月1日サービス終了)
・@peps!(現役)
・モバスペ(現役)※長期間未アクセスは自動削除
・エムペ!(現役)※長期間未アクセスは自動削除
・フォレストページ(現役)

プロフィール(通称:ぷろふ)

画像21

はじめましての自己紹介
†〇〇狂愛†など厨二病な痛さはもちろんあるが、基本的にはどれだけ他とは異なるおもしろ回答をするかの大喜利大会となっていた。
現在のバンギャと比べると、斜に構えたり予防線を張らないため、どこかしら愛らしさを感じる。
ちなみにTHE KIDDIEの前盤であった華族というバンドがその当時人気であったため、そこから身内のことを華族と称して囲っていた。
(前略でよく使用されていた「神盤」って、当時は最上級に尊いバンドのことを指していると思っていたけど、解散したバンドのことだったの…?)

【現在のサービス状況】
・前略プロフィール(2016年9月30日サービス終了
)

リアルタイム(通称:りあたい)

画像16

リアルタイムのつぶやき
リツイートやいいねといった交流機能はないが、現在のTwitterの先駆けとなったサービスである。
(この頃は、定額音声端末のウィルコム"特にHONEY BEE"が流行っていて、相手にコム持ちかどうかを確認して通話友達になったりしていた)

【現在のサービス状況】
・alfoo(2014年9月より作成・閲覧の有料化)
・Decoo(2019年9月2日サービス終了)

ブログ(通称:りある)

画像21

一日単位のブログ
自作ホームページと同じく他の被りより可愛くするため、デコらせる画像や絵文字をフリーで提供していた『素材屋さん』というサイトが人気であった。

【現在のサービス状況】
・CROOZブログ(現役)
・Decolog(現役)

クラウドストレージ(通称:あるばむ)

画像9

あるばむと称したクラウドストレージ
基本的には好きな麺の画像や自作の歌詞画像をアップロードして、写真管理として使用されていた。しかし一部のバンギャによっては、自分の自撮りやプリクラなどもアップロードして、その可愛さから信者と呼ばれるファンがついていた。

画像19

掲示板(通称:げすぶ、BBS)

画像10

ゲストブックと呼ばれる掲示板
自作ホームページから遷移した各サービス機能には基本的には交流機能が存在しなかったため、それを統合して掲示板が作成された。
書き込みをされたらモチベーションは上がるが、初対面からのハードルは高かったため、身内で悪ふざけするほどでしか活気がなかった。
(その初対面からの手軽さを実現させたTwitterやInstagramが、台頭してきた理由なのかも)

〇〇同盟バナー

画像21

V系の推し同士で相互リンクもあれば、V系ランキングサイトという同盟バナーが存在していた。
このV系ランキングサイトでは、上位にいればアクセス数は増えるのでさまざまな工作がなされていた。例えば信者のいる可愛いバンギャは、複数のランキングサイトにあるばむのパスワードを1文字ずつ載せて、文字を繋げたら完成するというアフィリエイターみたいなことを毎月していた。
(自作ホームページや個人ブログは、SEO対策しなければ見つからないというデメリットが大きい)

mixi

画像21

自作ホームページの時代を変えたmixiサービス。
これまでのすべての機能が備わっていた他に、コミュニティが充実していたことによってオフ会なども賑わっていた。
しかし、足跡という機能がありアクセス履歴が残ってしまうせいで気になる人のネットストーカーができないというクソ仕様でもあった()

■戦国期

〜SNSの時代〜

ブログ

画像16

00年代のデコらせていたブログとは異なり、10年代からはシンプルなブログになった。
ヤプログ前身の『ヤプース!』では、インターネットに繋がなくても、ガラケーから文章や写メを特定メールアドレスに送信することで、ブログ更新ができるという機能があった。それは、当時のガラケーでは通信量の使い放題のプランがなく、速度制限もなかったため、インターネットで遊び過ぎると10万円単位の請求がくるという恐ろしい問題を抱えていたためである(通称:パケ死)。

【現在のサービス状況】
・ヤプログ(2020年1月31日サービス終了)

アメブロ

画像14

シンプルなブログ機能の他に、アバター同士でチャットをおこなうピグという独自の機能がある。
この当時のバンギャは、バンドマンからペタと呼ばれる足跡を、00時00分(シンデレラペタ)や04時44分(デスペタ)という特定の時間にされることで「もしかして私はオキニなのでは…」と営業だと否定しながらも、一喜一憂していた笑
※ペタトラップは、バンドマンの記事で説明。

Twitter

画像15

(取引垢でチケットやチェキの個人間でのお譲りが、非常にお手軽になったことがとてもすごい)

Instagram

画像17

■ピックアップ 『元祖有名ギャ』

自作ホームページの時代、
圧倒的なカリスマ力でバンドマンたちよりも信者がついてしまったバンギャが存在していた笑
その元祖有名ギャと呼ばれた彼女らも、有名になった理由はさまざまであった
(ちなみに自演行為もこの頃から定着している)

・とにかく顔がかわいい
・読者モデルみたいに服装がオシャレ
・麺コスが似すぎている
・ライブレポのMCなどが詳細
・日常ブログが芸人なみにおもしろい
・繋がり麺へのメンヘラ行動から目が離せない

近年のアイドル全盛期、ZOCや悲劇のヒロイン症候群など、病み系なグループは多くいるが、むかしから『元祖有名ギャたちのアイドルグループ』がこの世で最強なのでは?と全力で思っている(ネガポジ)

この時代は、とにかく顔がかわいいバンギャが、リストカットやオーバードーズを予防線なしに突然することが当たり前で、
「〇〇(元祖有名ギャ)は骨まで見えてるリスカ写真あげてるから、そろそろ繋がりがとめてあげて…」と、アンチのリスカ常習ギャにすら心配させて、そのまま信者にとり込んでしまうキチガイっぷり
そもそもリスカのチキンレースしてマウント取り合うって、頭がおかしすぎて今でも忘れられない

■最後にまとめ

00年代からのデジタルデータは、企業(サーバー)側のサービス終了とともにすべて消えてしまった
貴重なヴィジュアル系の歴史的資料がなくなったことは非常に残念であり、皮肉にも利便性から淘汰された紙媒体のみが後世まで残る形となった
(ヴィジュアル系としては、ただでさえ氷河期や暗黒期と呼ばれる00年代が空白になっているのに!)

どの時代でも、いまある環境に適応して、最大限に活用できているバンギャさんたち
近年は良い意味でも悪い意味でも棲み分けが出来すぎていて、本音がみえないのが寂しいところ
(SNSの時代から、ブランディングとマネタイズへの意識が一人ひとり高くなったと感じる)

とりあえずいつの時代も、痛いくらいのバンギャがいちばん青春を楽しんでることは間違いない笑

画像21


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?