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エージェントが推しのイラストレーターをご紹介するオンラインレビュー会「Agent's Fav」

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ヴィジョントラックでは日頃、アーティストコーディネートのお仕事を請け負っています。普段はお客様のご要望に応じてイラストレーターをご提案させていただくのですが、実は他にもエージェントが推したい素敵なイラストレーターは沢山います。

また、ここ近年コロナの影響もあり、取引先さまとのコミュニケーションもあらゆる場面で減っており、イラストレーターと直接お話し頂く機会も中々も作れておらず、イラストレーターとしてもご依頼した人とコミュニケーションを取りたい気持ちもあるのではないかと思いました。

そこで、弊社のお取引先様とイラストレーターのアトリエをオンラインで繋ぎ、各エージェントがそれぞれの視点でオススメしたいイラストレーターを紹介、交流を深めるレビュー会「Agent's Fav」を始めました!

フランクな雰囲気でお互いの深いところを知ることで、もっと良い仕事、良いデザインを生み出す空気感を作っていける機会にしていけたらと思っています。

Agent’s Favとは?

さて今回は、弊社取引先様であるデザイン制作会社「Dynamite Brothers Syndicate 」様から、高橋さん、秋山さん、飛岡さん3名の方にご参加いただいた時のAgent's Fav初開催の様子をレポートしていきます。

開催するまでの流れ

まずはご参加企業さまと事前に軽くお打合せを行います。
レビュー会の概要のご説明をしたのちに、イラストのこんなことが知れたらいいかも、、!みたいなところのヒアリングさせていただいて、お互いに有意義な時間となるように内容をカスタムしていきます。

実施時間は大体1時間〜1時間半程度として、今回は主に2名のイラストレーターの紹介 、台湾エージェントから台湾のイラスト事情(おすすめの台湾イラストレーター )をメインにお話しをさせていただきました。

<当日のスケジュール>
1. 双方の会社紹介
2. 推しイラストレーター紹介
3. イラストレーターへのレビュー(講評)
4. 台湾のイラストシーン

レビュー会実施内容

【会社紹介】
まずは弊社と参加企業とで、お互いに会社紹介を行いました。
普段お仕事の打合せの時に、どんな会社でどんなことをしているのかなど詳細にお話することも少ないので、改めて会社説明を行うことでお互いに理解を深める機会になりますね。

vt説明


【推しイラストレーターの紹介・プレゼン】
2人のエージェントがそれぞれ推しのイラストレーターを紹介。イラストレーターによるデモンストレーションも行いました。

紹介①「Hi There」

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本格的にイラストレーターとして活動されてまだ1年とちょっとのHi There。鮮やかなカラーリングにグラフィカルな描写が印象的で、一度見たら忘れられないくらいインパクトの強いイラストが特徴です。出会いはInstagramでした。お互いにインスタをフォローし合っていて、「すごく素敵なイラストだな!一度この方とお話ししてみたい!」と思っていた矢先に、お話しする機会が作れることに。
まだイラスト歴も浅い中でイラストの完成度をここまで持っていく実力もさることながら、素直で明るく、前向きなお人柄に魅了され、正式にvision trackアーティストとして所属していただくことになりました。
初めて行なった仕事は、桑田佳祐さんがリリースされるミニアルバムのジャケットでした。メルマガでHi Thereの紹介記事を顧客様宛に配信した際に制作会社の目にとまり、それがきっかけでジャケットを担当することになりました。
イラストレーターとして活動してまだ半年足らずで、メインジャケットに抜擢されるなんて、やはりもってますね、、!

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(桑田佳祐ミニアルバム「ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼きfeat. 梅干し」ジャケットデザイン)

ミニアルバムを制作された際に、どのような工程を踏んで制作されたのか、実際に制作のプロセスをHi Thereが実際にデモンストレーションしました。
まずはイラストレーターのソフトでざっくりとモチーフの配置決めを行い、プロクリエイトのペンタブ機能を使って実際にモチーフを描いていきます。ペンタブで描いたものを更にイラストレーターに取り込んで、さらにテクスチャを重ねて質感をプラス。ご飯も立体的に見えるように実は4層の構造になっていたり、、1つのイラストが完成するまでに沢山の工程を踏まれていることが分かり驚愕でした。実際にイラストが完成していく様子を拝見できて、興味深くて面白かったです!

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秋山さん、高橋さんより「ファッションや食のジャンルは相性が良さそうだし、堅いIT関係のご依頼もハマりそうに思いました。絵に力があるのでビジュアルのイメージもつきやすいですし、ご一緒したいと思いました」
「堅い金融の商材、ITなどのto B向けのご依頼では、難しい内容をわかりやすくライフルタイルになじむようにデザインすることが多いのですが、Hi Thereさんの作品は、説明的じゃなくて四季を感じるような1枚絵もあり柔らかいコミュニケーションができそうだし、まさにそういったITなどのビジュアルに向いていそうに思いました。あと影と光の付け方がとてもロマンチックで、イラストの表現で情緒を感じられる点も素敵に感じました」とレビューをいただきました。
Hi Thereは「IT関連の制作は、難しいものをなじむようにデザインするとおっしゃられていて、説明的なイラストじゃなくて、噛み砕いてイラストにする力は大事だなと感じで、そこを磨いていきたいを思いました」と、頂いたレビューが突き刺さった様子でした。


紹介②「Studio Routine (YUNE)

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Studio Routineは、弊社所属のイラストレーターYUNEとグラフィックデザイナーのペッドによる、ユニットグループです。
二人ともタイ出身のクリエイターで、今もタイ在住で仕事をしています。(昔日本に住んでいたので、日本語はペラペラです)
YUNEは元々パスの手法でイラストを描くスタイルですが、ある時インスタグラムで投稿されていたドローイングのオリジナル作品(以下作品)が社内で目に留まり「このスタイルいいよね!」という話になり、一旦パスの手法から離れてドローイング作品を極めてみるのはどうか?とYUNEに提案したのが、Studio Routine結成のきっかけでした。

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Studio Routineは今年2021年7月に走り出したユニットでまだ日も浅く、今回はオリジナル作品を中心に見ていただきました。ユニット名の名前にも由来しているように、ルーティーン(日常)の1シーンを切り取ったような作品を制作しています。フリードローイングでのびのびした線が印象的ですよね。

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ここでYUNEに、Studio Routine名義で初めて請け負った仕事、映画「DRIVE MY CAR」のポスター制作の過程をタイムラプスで実際にデモンストレーションしてもらいました。プロクリエイトのペンタブで全て制作しています。左の男性が俳優の西島秀俊さんなのですが、西島さんの表情にかなり苦戦したとか、、

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飛岡さんより「車のフロントガラスの反射、影の表現がとても印象的で素敵でした。ガラスの表現が入ることで物語を感じるし、それだけで雰囲気のある絵になっているなと思いました。影や光を入れることで立体感、雰囲気も出るし、そういったリアルな表現が絵の良さの1つに感じました」とレビューをいただきました。
他にも「Studio Routineで例えば東京や色んな都市の日常を切り取った作品を見てみたいし、特にアジアの日常をモダンな感じに落としたら新鮮に移りそう。物語を感じる作品は日本の人には突き刺さりそうだし需要がありそうですね。」とこれからの活動に対しても沢山のヒントを伝えてくださいました。
YUNEは「Studio Routineはまだ結成してまだ間もなく、これから作品もたくさん書いていかなきゃと思っていたところでした。日本のマーケットによりフィットさせていくために、皆さんに色んなヒントやコメント頂けて勉強になりました」と、皆さんのコメントを聞いて嬉しい様子でした。

台湾のイラストシーン

ヴィジョントラックが提携する台湾のアーティストエージェントann(アン)さんより、おすすめの台湾イラストレーターを紹介いただきました。
annさんは台北で日本アパレルブランド(UR)、日本のメディア(CINRA.NET)にて勤務された後に、日本に来られて日本の制作会社(Camp Inc.)でお仕事をされていました。現在は台北を拠点にプランニング、コーディネーターのお仕事を行っておりますが、週末は友人と台北のスペースでギャラリープロジェクトをされているとのこと。

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台湾のクリエイティブシーンに精通しているannさんが、今台湾で注目しているアーティスト数名とトピックスを紹介。

Illustrator/graphic designer 「Harper Ouk

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Illustrator 「salmo

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Illustrator/graphic designer 「PAIXPRO 和平製品

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 Design studio 「HOUTH

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 Florist 「opm

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どの方も初めて見る方で、それぞれセンスが光っていて素敵な方ばかりでした!イラストでも国ごとになんとなく傾向があったりするのですが、ラフな線画の表現など、今の日本のイラストシーンと共通する部分も感じたり、現在の台湾と日本のクリエイションの文化は、割と感覚的なところで近しいものがあるかもしれません。
個人的に台湾は華やかな印象(お土産で人気の台湾の伝統的な布「台湾花布」も鮮やかなカラーがかわいいですよね)があり、色彩豊かなカラーの使い方は台湾独特の文化を感じました。日本と共通する点もあれば、またそれぞれ独自の文化による表現に違いが見えたりと、台湾クリエイターの特色も感じられて新鮮でした。

annさんはこれまで日本のカルチャーやものを台湾の方へ紹介することをメインでされていましたが、今後の活動では逆に台湾のカルチャーを日本の人たちに知っていただくような活動を目指しています。台湾と日本のカルチャーやクリエイティブを共有することで、また新しい取り組みができそうでワクワクしますし、我々も一緒に盛り上げていきたいと思っています。彼女の今後の活動が楽しみでなりません。


初めての開催でしたが、終始和やかな空気感で、お互いに質問しあったり、興味を共有することで有意義な時間になれたかなと思います。ダイナマイトさんの皆さんも素敵な方ばかりで、イラストのレビューも的を得たコメントばかりで、さすがでした!エージェントとしてもとても勉強になりましたし、イラストレーター共々貴重な機会となりました。
ダイナマイトの高橋さん、秋山さん、飛岡さん、イラストレーターのHi Thereさん、YUNEさん、コーディネーターのannさん、ご参加いただきありがとうございました!

開催企業さまからのお声

秋山さん:
案件制作だけでは分からないイラストレーターさんの背景・考えを伺うことができ、有意義な時間でした。

飛岡さん:
とても面白かったです。
新しいイラストレーターさんをご紹介いただきとても参考になりました。
海外の事情なども知れたのでよかったです。どの方もイラストが魅力的でした。また、参加したいと思いました。ありがとうございました。

高橋さん:
上記のコメントでも書いた通りとても有意義な時間でした。また定期的に参加できたら嬉しいです。


ー 開催企業さま募集中 ー
Agens'tFavの概要資料は下記よりダウンロードいただけます。
資料データ:http://www.visiontrack.jp/trance/AgentsFav.pdf

開催希望の方、まずは話を聞いてみたいという方は、お気軽に以下よりお問い合わせください。

【お問合わせ】
info@visiontrack.jp
*表題に「Agent’s Favの問い合わせ」とご記載ください。
*Agent’s Favの実施は先着5社限定とさせていただいております。











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