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世界の山ちゃんを展開する山本久美さん(株式会社エスワイフード代表取締役)の女性性のリーダーシップ
ワクセルにお世話になり良かったと思うのは、個人ではなかなか聞けることのない経営者の話がリアルに聞けることだ。
昨年、ゲストにきていただいた、手羽先で有名な世界の山ちゃんを展開する株式会社エスワイフード代表取締役山本久美さんのお話はとても印象的だった。
山本さんが代表取締役に抜擢された理由はあまりにも唐突で、株式会社エスワイフードの創業者であったご主人が亡くなられたことがきっかけだそうだ。悲しみにくれる暇もなく、未経験で突然大きな会社のヘッドになるというのはきっと怖かっただろうなと察しがつく。
山本さん)会長(故 山本重雄さん)は本当に急逝だったので、跡継ぎや次期候補者がまったく決まっていませんでした。そのため、経営を誰に任せたらいいのかわからず、外から優秀な経営者を連れてくることも検討しました。
しかし、当時の幹部は会長とともにお店をつくり、一から会社を成長させてきた方々です。そこまで貢献してくれている方々を差し置いて、関係ない人を外から連れてくるのは間違っている気がしました。 〜インタビュー記事から抜粋〜
この記事を読んで、経営判断が女性性の発想で、社員への愛情とお人柄が滲み出ていて素敵だなと感じた。
そしてこの講演会を聞いていた多くの若手起業家を勇気づけたのが、こちら。
できないことはできないと言って、人の力を借りる
わかっていても、すぐにはなかなかできない人もいるだろう。これはある意味自分の無力さを受け入れることができてはじめてできることだからだ。
人よりも優秀でいないといけない、人よりも仕事ができないといけない、など人と自分を比べた時に劣等感を感じたり、負けないようにとついマウントをとってしまう人には少しハードルが高いことかもしれない。
経営者とは全てにおいて完璧でないといけない、という固定概念を抱いていた人にとっては肩の荷がスッとおりたような安堵に包まれる感覚になった。山本さんの優しい語り口が会場中を柔らかな雰囲気で包んでいた。
社員の方が『社長を助けないと』と力を貸したくなるような存在、それは女性性あふれたリーダーシップだと思う。
弱さを認めるということは、実は強さなのだ。
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