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「令和の経営管理人」を募集しています

スタートアップの支援を行っている、シクミヤの山岡です。

これから経営管理領域で働きたい人や、SaaS組み合わせ型の経営管理業務についてもっと掘り下げたい人、経営管理の立場からスタートアップの支援を行いたいメンバーを募集しています。

応募はこちら(herpです)。まずはお話しましょう!

この募集がこのnoteのメインコンテンツなのですが、せっかくなので、経営管理業務についてシクミヤがどう考えているかについて、紹介させてください。


「経営管理」の業務設計の変化

2023年現在のスタートアップにおける経営管理業務は、「Webアプリケーション(「SaaS」と呼びます)をどのように組み合わせて使うか?」を軸に考えることで、全体の業務が組み立てられているのではないでしょうか。

2010年代に経営管理業務を担うSaaSの登場が相次ぎましたが、2010年代前半〜中盤では上場準備を目指すスタートアップにおいて、SaaSを主軸において業務を設計することは困難だったのではないでしょうか。当時、SaaSを軸に設計した経営管理体制を構築することは、相当な職人芸が必要でした。

2010年代後半から徐々にSaaSで担える業務領域が広がっていくことで、いつからか、SaaSを組み合わせて経営管理業務を行うことが、無理なく運用可能になっていたように思えます。

専門知識へのアクセス方法の変化

SaaSの台頭に加えて、経営管理のあり方に対して影響が大きかった外部環境の変化として、外部専門家とのコミュニケーション方法に着目しています。

2010年代はSlack・Chatwork・Teams等のチャットツールが発展した時期と重なります。ある一定程度の人数規模までの組織であれば、メール中心でのやり取りから、チャットツール中心でのやり取りに変化したのではないでしょうか。

ビジネスシーンでチャットツールが用いられたことで、「組織チャット内に外部専門家が招かれてやり取りをする」シーンも増えました。

メール中心でコミュニケーションをしていた時代と比べると、外部専門家へ問い合わせすることの心理的ハードルが下がったように思えます。10年前はまだ外部専門家は「重く専門的な相談」をする存在だったように思えますが、最近では「業務上、気になったことを相談」するための相手として機能していることも目にするようになりました

士業の視点からすると、コンサルティングとして業務を提供していた士業が、カスタマーサポート的な働き方を求められはじめた時代とも言えます。

今、経営管理担当者が直面していること

SaaSを組み合わせて経営管理業務を行うことが当たり前になり、専門家とのコミュニケーションの垣根が低くなる変化が生じたことで、経営管理担当者に求められる知識・経験・能力も変化しているように思えます。

SaaSを使うことが一般的になったとしても、まだまだ各種SaaSの機能追加等や、新しいSaaSが生まれている環境です。
そのため、「新しい機能や新しいSaaSを調べて内容を理解して業務に適用させる」「SaaSを正しく理解して業務上正しく使用する」といった、SaaSを調べて、理解して、正しく使う能力の価値が相対的に高くなっています。

「専門知識」を発揮する場面についても、変化が生まれています。従前の経営管理担当者は、専門知識を身につける場合、業務を行うために発揮することを強く意識したのではないでしょうか。

SaaSが一部業務の巻取りをしてくれて、SaaSが業務の型を提供してくれて、専門家とのコミュニケーションがやりやすくなった環境においては、専門知識は、組織課題を見つける時や、見つけた課題の影響範囲を評価するために発揮されているように思えます。

経営管理に必要な素養とは?

これまで記載した内容を総括すると、現状の環境において、「優れた経営管理担当者」の素養を考えると、
「専門知識やソフトウェアを正しく調べて理解できる人」
「人の話を聞いて課題を特定して、課題を解く道筋を立てられる人」
「業務全体を設計できる人」

みたいな書き方になるのではないでしょうか。

これらのスキルは、正直なところ、どのビジネスでも強みが発揮できるスキルになります。環境が大きく変化したことで、基礎力がより問われている状況といえるのではないでしょうか。

とはいえ悪い話ではないと思います。

「経営管理」の仕事が、基礎力が強く問われる仕事となっていることは、つまり、経営管理は退屈でつまらない仕事ではなく、クリエイティブな面白い仕事であると言えるのではないでしょうか。

とはいえ、SaaSを組み合わせても………

これまで経営管理を取り巻く環境について説明してきましたが、今の環境でもまだまだ難しいことがあります。

「SaaSを組み合わせて経営管理業務ができる」環境といっても、実務の現場上では、まだまだ課題が残っている状況と言えるのではないでしょうか。

個人として2014年から「SaaSを組み合わせた経営管理」「ブラウザで業務が完結する経営管理」「Google Workspace + Google Apps Scriptで自動化する経営管理」みたいなものをテーマに業務設計と運用を行ってきたのですが、組み合わせただけだと思ったより便利になりきらない、というのが現時点での評価です。

モジュール(部品)を組み合わせて完璧な業務全体が設計できる、「モジュール型経営管理」とでも呼ぶべきものが個人的な理想です。
ただ、そう呼べる状態になるためには、必要なモジュールが個社事情をカバーできるほどは充足していません。

ビジネス上で重視しているオペレーションほどSaaSでは補いきれず、Spreadsheetなどの表計算ソフトやKintone・Salesforceのようなデータベースサービス等により、個人の技量でなんとかしていることが大半ではないでしょうか。

「令和の経営管理人」募集しています

これまで述べてきた観点から、最直近の経営管理トレンドを汲んだ経営管理実務者(=「令和の経営管理人」)として一緒に働きたいと思ってくれる人を募集します。

シクミヤは、業務設計の観点では「理想的な経営管理の業務環境を作り上げることとはとても困難だ」という前提のもと、理想的なオペレーションの構築をいつか実現したいと考えています。応募いただく方と一緒に働くことがあれば、今実現可能なオペレーションと向き合って、日々の不便なところを話して、順次解決方法を考えて理想に近づきたいです。

また、経営管理領域で担当する人が置かれている立場を理解して、経営管理領域で創意工夫をこらすことで、スタートアップの支援をしたいという方を集めています。

というので、興味ある方、是非ご応募いただければと。


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