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お金ってどうやって生まれる?

多くの人が・・・

新型コロナウイルスの影響により、経済が大混乱に陥って、多くの事業者さんが今後の日本経済に不安を抱えております。
どうしてもマーケティングコンサルタントという立場上、企業の社長さん方とお会いし、お話しする機会が多いので、アフターコロナの経済事情についてお話しする機会が多いのですが、、、

みなさん、こんにちは!DMA公認ファンダメンタルマーケッターの滝原です。アフターコロナ、一体いつになるのか!?国の舵取りをしている政治家や官僚の方々には、落とし所!を考えてほしいですね。

このようなご時世の中、経営者の方々と世間話などをしていて一番感じるのは、多くの方が『お金のことが全然分かってない!』ということです。

もちろん、私自身、経済学者ではないので、重箱の隅を突いたような話はできませんが、現代のお金事情くらいは理解しております。そこで、今回のブログでは、そのお金事情についてお伝えしたいと思います。

お金ってどうやって作る??

昔のお金は金や銀でした。江戸時代の小判とか、中世ヨーロッパの銀貨などを思い浮かべてくれればいいと思います。

昔のスペインの金貨

この頃のお金は、お金それ自体に価値があり、かつ金や銀は鉱山から掘り起こして作っていました。だからお金の量には限界があり、市場に流通する数は限られていたわけです。

ですが、現代のお金は違います。お札がわかりやすい例ですが、お札それ自体に金額分の価値などありません。(お札1枚当たり17円程度で作れます。)
最近、YouTubeを見ていると、東急リバブルさんという企業さんのCMで、「一円玉を作るのに3円かかるって知ってる?」というフレーズが出てきたりします。
つまり、お金を作る費用の方が高い!なんてこともあるわけです。

ちなみに、、、日本の紙幣と硬貨はどこで作っているでしょう??

  • 紙幣:日本銀行(お札に日本銀行券と書いてありますよね!)
    印刷自体は「独立行政法人国立印刷局」で行っております。(全国で6カ所ほど印刷工場があります。)

  • 貨幣:独立行政法人造幣局
    大阪に本局があって、さいたま市と広島市に支局があり、3カ所で硬貨を作っています。

お金の価値はどうしたら生まれる??

お金の作り方がわかったとして、では、そのお金の価値はどうしたら生まれるのでしょう??
極端な話、私が自分で『ビジョン1万円券!』というものを発行したとして、それに1万円の価値があるといえるのでしょうか??

答えは、ノーですね。それはなぜか??

なぜなぜ??

それは、信用がないから。『ビジョン1万円券』なんて何かよくわからないし、ということです。
現代のお金に価値があるのは信用があるからなんです。では、その信用は一体誰が担保しているのでしょう??

それは、日本で言えば「日本政府」。各国の紙幣は各国の政府が担保してくれているから、国民は安心して使うことができるわけです。

このように政府が担保してくれるとして、ではお金はどうやって生まれるのか?ここが今回の1番のポイントです。

お金はどうやって生まれる?

ここまで、お金の作り方、お金の価値について解説してきました。最後はお金の生まれ方です。
そもそも、一番最初は今のお金なんてなかったわけですし、金や銀のように掘って出てくるものでもなければ、何もないところから突然降って湧いて出てくるものでもありません。

実は現代のお金は、誰かが借金をすることで生まれる!わけです。

信用というのは、借金をすることで生まれるわけです。なぜなら、1万円を借金してくれることで、借金をした方が1万円分の価値を保証してくれるわけです。
つまり、この世の中から借金がなくなるということは、お金がなくなるということと同義になる!(厳密には他国との関係もあるので少し異なるが、ここではそこまで考えない。)

ということは、今現在、日本政府が推し進めている政府のプライマリーバランスの黒字化(国借金を無くそう!)という政策は、このお金の関係から言うと、政府の借金を誰かに押し付ける!と言うことになるわけです。だって、お金を無くすわけにはいきませんからね。

結局、現代の貨幣制度で考えると、マスコミが日夜騒いでいる国の借金1200兆円と言うのは、単なる借金というわけではなく、それだけの金額を日本政府が国民に対して保証しているということです。
だからこそ、借金を無くすなどということはもってのほか!であり、逆に国民一人一人に借金を押し付けるなどすると国自体が破綻してしまいます。(誰もそんな借金を背負いたくないですからねwww)
このように考えると、極端に言えば、政府はどれだけでも貨幣を発行できる!ということになります。

このように説明すると、「じゃあ、税金は何のために取るの??」という疑問が出てきます。この税というのは、元々は国の財源という意味合いがありました。ですが、通貨発行権を政府が持っている以上、現代では財源という意味合いはあまり大きくありません。現代の税金の主な役割は、『市場の需要と供給のバランスを取るためのもの』です。

あまりにも市場経済をほったらかしにすれば、どんどんインフレが起きて、通貨の価値が下がっていきます。その加熱する部分を『税』という形で抑え込むわけです。
わかりやすく例えると、消費税をあげれば、みんなが物を買わなくなり、値段の高騰を抑える。そうしてデフレ状態(需要よりも供給の方が多くなる)。これだとどんどんお金が回らなくなるので、消費税を下げて、物を買っていただくようにする(インフレ状態、供給よりも需要の方が多くなる)。
というような役割が現代の税のあり方です。

少し、難しい話になりましたが、図解などを含めて、上記のサイトでわかりやすく説明してくれていますので、ぜひご参考に( ^ω^ )

それでは!!

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