まだ企画段階にすぎないけど…

4月になって新しい年度が始まった。
特に何かが大きく変わるわけでもないけど、大学院を卒業して、初の学会発表をしたり、修士論文の学術論文化を進めて、新しい研究に向けてインプットをして…、何か自分にできることはないかな…とぼんやり考えていた。
そうすると、いつの頃か、大学院の同級生と友人のOTの方が、「OCPやOBPを勉強するオンラインサロンをやってみたらどうか?」という提案を受けた。

「まだ論文化も完全には終わってないし、何の実績も無いしな…」と思いながらも、色々な方と話したり、作業療法や作業科学のことを伝える機会があり、何人か「すごくわかりやすかった」と言っていただいた。
元々、OBP2.0やMOHOを中心にOBP(Fisherのではなく、Pierce等の意味、またはOCP、OFPも含んだ概念)を実践していて、自分も何かできないだろうか…とモヤモヤしている中で、子ども領域ではCO-OPやOCPの風が吹いてきて、「そういえばオンラインサロンをやってみたら?」というアイディアは意外とアリかもしれない、と思い始めた。

特に起業をするわけでは無いから、リスクは精々人が集まらない、継続ができないくらいで、やるだけならほぼ無い。
それに大学院で研究する中で学んだ事、日々、研究のためにインプットしてきたことをアウトプットする機会を得ることができる。
何よりも、OBPを実践している人に役立てたり、その知識を元に互いに交流する中で、OBPをさらに広めたり、深めたりするお手伝いができるかもしれない…という気もしてきた。

OBPを広げて、深めていくために何が必要だろうか?と考えてみた。
何となく、自分がOBPを深めたり、大学院へ進学するきっかけは、LIve Study(らいすた)があったからだよなあ…とぼんやりと考え始め、大学院でご指導いただいた先生のようにはいかないかもしれないけど、ああいう学ぶ機会が求められているような気がした。

そして自分にできることは何だろう?と考えてみた。
OTPF-4を皆で読んで、それを核に参考文献などを読み込んで、作業療法の理解を深めるのはアリかなあとか。
海外の作業療法や作業科学の教科書や文献を核に、その内容を伝えながら、皆で話し合って理解を深めていくのもアリかなあとか。
OCPの本をみんなで読み込んで、OCPの理解を深めたり、MOHOST(SCOPE)を元にMOHOの理解を深めるのもアリかなあとか。
でもやるんだったら一方向ではなく、相互交流でやる形がいいなあ、とか。

でも、オンラインサロンというと、もの凄い業績を既に上げている先生方が行なっていて、大袈裟になるような気がするし、職場の仕事をやりながら…と考えると、勉強会サークルくらいがいいな、と思い始めた。
自分のような人間がこのようなアクションを起こしてみることを、今流行りの(?)、Chat GTPに尋ねてみると、回答は「やってみる価値はある」というような内容だった。

オンラインサロンを進めてくれた、友人たちに相談しても、上記の企画を面白いと思ってくれたり、「作業療法の歴史」を学んだり、「当事者の家族も参加できるのもあるといいなあ」ということも提案していただいて、それもいいなあ、と。
でも、自分1人で行うのは、バラエティが無いし、興味や関心が偏るよなあと思い始めて、助けが欲しいなあ、と思って、大学院の研究室の何人かの同期に相談してみたら、協力してもらえる返事をもらえた。

ちょっとずつだけど、形が見えてきたような気がしてきた。
となると、このプロジェクトの名前が欲しいなと思い始めた(形から入りたいタイプ)。
どんな名前が良いだろう……OBPをする人は、職場で理解が得にくいとか、職場や近くに仲間がいないから勉強ができないとかありそうだなあ…。
たまたま最近見たアニメの『ぼっち・ざ・ろっく』を楽しく見終わって、思い立った。
『ぼっち・ざ・OBPプロジェクト(仮)』というのはどうだろう?、と。

OBPをもっと勉強をしようと思っても「ぼっち」だから何をすればいいかわからない。
でも、作業療法士であれば、職場で少数派であったとしても専門性を活かした「OBP」をやりたいという熱い気持ちは、ある意味「ロック」を感じる(気もする笑)。
もしかしたらくだらないと笑われるだろうか?と思いながらも、友人や大学院の同期に明かすと「面白い、アニメのオマージュだけどピッタリ」と言ってくれた。

年始に今年は新しいアクションを、と書いた。
その中身は、オンラインでOBPを学び、深めるためのざっくばらんな場を作る、でした。
年始は、まずnoteを始めて、思った以上の反響を得ることができて、ちょっと自信がついた。
4月には、少なくとも始めることを公開したいと思った。
発表したら、少なくともそれに対する反応(良い/悪い反応も)もあるだろうし、(良い反応が多ければ)告知することでやる方向に一気に持っていけると思う。

まだ方向性を固めたり、体験できる場を作るとか、いつからするとか、学会ぽくない、誰もが参加者で相互交流をするサークルなら会員制か?とか、考えないといけないことは山積みで、とりあえず、企画発表だけでも。
昨日ツイートしたように、Vtuberになって、毎日、作業療法や作業科学の動画を作れないけど、時々noteを書いたり、研究を進めつつ、「ぼっち・ざ・OBPプロジェクト(仮)」も進めて行こうと思います。

noteの、知られざる作業療法の源流(?)編は、一説にはデューイの教え子だったスーザン・トレーシーと、アダムズの教え子だったスレイグルの交流や行動や考えを対比させながら、完結できればいいな、と。
デューイとアダムズが交流をし、互いに影響を与え合ったけれども、教え子の2人はどうだったのか?を書きたいと考えてます。
トレーシーの情報量が少ないので、ちょっと彼女が書いた教科書を拙い英語力でパラパラ読んだりして、デューイのOccupationを導入しようとした背景を探ってます。
noteの告知で、知られざる作業療法の源流(?)の続きだと思った方、申し訳ありませんでした。近いうちに、書いていきます。

もうこの年代になると、誰かの期待に応えるためじゃなくて、やりたい事、最優先。
華々しく、でっかくやるわけじゃないから、失敗はないし、細く長く続けれたら。
研究と、このプロジェクトを通して、日本で必要な人にOCP、OFP、OBPが届くように。
世界の色々な研究を踏まえて、更に研究や実践に広がりと深さが出るように。
研究者と実践者が意見交換しながら、研究と実践がシームレスに繋がるように。
哲学カフェの様な、そんな居場所が作れたら良いなあ、と。

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