クレームになりやすい施術

 昔、整体店であったクレームを紹介します。
 施術者は注意してください。

 肋骨のある部分の背中を強く押し過ぎで前の肋骨にヒビが入った事がありました。くれぐれも、背中中央部分から上の首までは、強い圧迫は、要注意です。

 首です。首は、特に後日も見返しが出ます。その時は良くても、後日、首がおかしくなった、とクレームに来た方がいました。首は、優しくが基本です。

 また、手の甲を強く揉まれ過ぎてアザが出来た、というクレームもありました。

 強もみを望むお客様もいますが、言われるままに強もみして、後で「そこまで強もみは要求してなかった」と言ってくるお客様も過去には何例かありました。

 そこで、説明力がとても大切になってくるのです。(この筋肉はこのように張っているので、このようにほぐすと、こうなりました)という流れです。強もみは、後日、身体が固くなりがちです。ストレッチもそうです。やり過ぎると、その日は柔らかくなりますが、翌日から前より更に固くなります。他店では、過去に腰を強く押しすぎて、腰骨にヒビが入り、店から救急車騒ぎになった事もありました。

 説明は、とても大切な要素です。あまり強もみされると翌日以降から余計に筋肉が固くなること。ストレッチなどでインナーマッスルを伸ばした方が、かえって筋肉はよくほぐれること。強弱のバリエーションが、血行促進に良いこと。等も説明し、最初の硬さと最後の硬さでどうほぐれたのか、説明します。実はこれが本当に大切な事なのです。最初から最後まで、無言で施術は半分しか行なっていないのと同じ。しっかり、原因、方法、結果をお知らせしてあげて下さい。施術者は皆、心の中で、日本一を目指していないとダメです。日本一となるには、日々、知識と技術のバリエーションを増やす事です。