まず耳を慣らそう(続・442じゃない世界)

 前回に引き続き、普段と違うピッチ(466Hz)の話題。
 前回の投稿はこちら→ https://note.com/violist_yukiko/n/n767619b6c631
 
 曲だけ聴いていれば何の疑問も抱くことなく至って平常心で聴くことができる466Hz、スコアを見ると途端に頭が大混乱に陥り、譜面を追うことすら困難になりました。作品は一曲あたり3~4分ほど、頭で想定した音と耳で認識した音のギャップに戸惑っているうちに曲が終わります。これではいくら時間があっても足りません。そこで最初に、466Hzに自分の耳を慣らすことにしました。
 (手順1)曲を聴く前に、頭の中で調弦をする。
 ・・・これだけでこんなに違うものなのですね。調弦がただの音合わせだけでないことを、今更ながらに知った気分です。
 いま使用している弦が466Hzでも調弦できるのか試したとき、音を出す分には何の不自由も不便もなかったのです。ということは、そこに対応できるよう自分の頭と耳のモードを切り替える方法を探せば大丈夫と、確信を得ました。
 まだ音符を追いかけるのみに留まっていますが、少なくとも音高差のギャップに戸惑い譜読みの作業が止まることはなくなりました。あとは歌詞も同時進行で追えるようになれれば。そして自分が一緒に演奏するパートが判れば(現在未定)。
 
 頭と耳に余裕が生まれて、このピッチが持つ特有の雰囲気のようなものも感じ始めました。全く味の予想もつかない外国の料理を食べている気分の数日間でしたが、少しずつながらも着実に味の違いがわかるようになるのはやっぱり嬉しい。

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