無本番・練習日記2021年10月25日~10月31日

2021年10月25日(月)
練習お休み。

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2021年10月26日(火)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番(ヴィオラパート)
J.S.バッハ:カンタータ29番Sinfonia(編曲版)
 「過去も未来も見ない。今だけを見る」
ジェミニアーニの9番を弾いて、12月の演奏会で弾く曲のうち2曲をさらう。カンタータ29番のSinfoniaは技術的課題になっているポジション移動の解決方法を最初に考える。C.P.E.バッハでポジション移動の問題が出たときはサードからファーストポジションへ一気に下がることはせず、尺取虫のように段階的にポジションを移動することで解決したのだった。今回はそれができない可能性の方が高そうだ(試すのを忘れた)。今日のところは問題の箇所だけ楽器を顎で挟んで安定させることにした。
こういうことの繰り返しで、顎当てが楽器に常に装着されることになったんだろうなーと思いながら。
ブランデンの4番は手薄だった1楽章から。学生時代に何度か本番をやったきりなので、弾いていると結構忘れている部分は多い。とはいえ音符が多いわけではないし、気持ちを新たにして曲に向き合えるという点で、ある程度忘れているのはむしろ好都合と言える。

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2021年10月27(水)
個人練習お休み。合奏授業でモダンを弾く。モダンにはモダンで弾く良さがある。バロックにせよモダンにせよ、枝葉末節、小手先の技では解決できない問題は共通しているのかもしれないと腹の底に思いを抱えつつ、モーツァルト。

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2021年10月28日(木)
練習お休み。
 (余談)弦楽四重奏の演奏会に行き、和声で平手打ちを喰らうような体験をした。言葉ではよく聞く割に実感を伴っていなかった、ベートーヴェンの室内楽作品に対する衝撃を肌で知ることができたのはこの年齢にして初。学生時代に聴いたラズモの3番はこんなに衝撃的な曲だったか?和声への感度の変化を考慮に入れても、印象はここまで強くなかった。ベートーヴェンの後の時代も知っている人間が刺激の強さを感じるのだから、当時の人達にはさらなり。

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2021年10月29日(金)
練習お休み。

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2021年10月30日(土)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのパルティータ3番
 練習を2日休んでいた。ジェミニアーニの8番とバッハのパルティータ3番で駆け足練習。バッハは少し前に相談を受けた「1曲目に流れる曲全体のうねりが表現できない」という悩みへの回答方法を探る。
 (余談)オンラインレッスンで初めて「カラオケ練習」を取り入れた。オケのオーディションを受けるとき、オケスタの勉強方法として私が当時付いていた先生に教わった練習方法で、CDなど録音された演奏を流しながらそれに合わせて弾くというもの。文字通りのカラオケ。本当は実際に隣で弾くのが一番、オケの中に入って弾くのが一番というのは承知の上。ただそれが叶わない状況というのもある訳で、オンラインでもできる方法を、と考えた結果思い出した練習方法だった。画面を共有する機能が大活躍。機械の操作が若干面倒ではあるものの、私にとっても面白く楽しい時間となった。
 そういえばしばらくやっていなかったな、カラオケ練習。

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2021年10月31日(日)
ヘンデル:Concerto Grosso Op.3,No.2 HWV313
J.S.バッハ:カンタータ29番Sinfonia(編曲版)
ヴィヴァルディ:『L’estro Armonico』Concerto No.10 RV580,Concerto No.11 RV565
 12月本番の演奏曲目の中で一番手薄になっているヘンデルのコンチェルト・グロッソから練習。同時進行で、いつ弦の張替えを行うか考える。前回本番に向けて張替えを行ったら、コロナの影響で肝心の本番が延期になってしまったことがあったため、今回も徒労に終わってしまうのではないかと慎重になってしまっている。いずれにせよ時期が来ているから張り替えることに変わりはないのだけれど。
 ヘンデルは今回が初めての演奏だと思ったら、どこかで弾いたことがあるらしい。身体にわずかながらも感覚が残っている。こうなると何の演奏会で弾いたのか、思い出せないのがもどかしい。記憶の薄れ具合からいって、10年経っているだろうか。
 ヴィヴァルディは協奏曲の演奏自体が久しぶり。『グロリア』ですら、演奏してから3年は経ってしまっている。改めて見ると、譜面の景色の楽しいこと。あの頃は落ちないことと楽器を鳴らすことで手いっぱいだったけれど、今回は少し違う景色を見てみたいと望む。

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