無本番・練習日記2021年11月15日~11月22日

2021年11月15日(月)
練習お休み

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2021年11月16日(火)
音階(C-dur , a-moll)
クロイツェル:42の練習曲
マーラー:交響曲第1番(ヴィオラパート)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
 上野学園大学の石橋メモリアルホール。利用者は学園内部に留まらず、その大学の卒業生でなくても古楽方面に接触があれば一度は耳にし、プロアマ問わず演奏でお世話になった人は多いであろうホール。そのことが頭の隅に、ずっと引っ掛かっている。
 モダンで音階を弾き、クロイツェルの8番、いよいよ今週となったマラ1のヴィオラパート。何度か弾いた曲は、練習したとしても以前に弾いた記憶のまま惰性で弾いてしまう傾向があり危険。今日は「音符が弾けるための練習」ではなく、以前なら手が届いていなかった細かい部分を見るための時間とする。
 バロックはジェミニアーニの10番と12番。音をあらかじめイメージして弾くことからくる弊害は、こちらの方が顕著に表れる。とはいえ体のリミッターを外すことが大切なのは、モダンもバロックも一緒。

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2021年11月17日(水)
個人練習お休み。モダンはオケの授業で弾く。

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2021年11月18日(木)
練習お休み。

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2021年11月19日(金)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
マーラー:交響曲第1番(オケにて)
 今日からしばらくモダンを弾く用事が続く。モダンは午後から弾く予定があったので、その前にバロックの方を手短ではあるが鳴らす。数日触れていなかったので、ジェミニアーニの12番と9番。今日はずいぶんと音のひっくり返る回数が多めだった。目の前の動作に集中しきれていないということか。
 午後からはオケの授業でマラ1。合唱曲以外、尚且つヴィオラが4人以上の大きいオケに乗るのは、何年振りかわからない。最近は一瞥しただけで席の全体がある程度把握できる編成の現場が多かったため、あまりの椅子と楽器の多さに、まず席を探すことに戸惑ってしまった。
 いざ曲が始まると身体は過去の記憶をしっかりと憶えていて、反射的に動いた感覚と身体に何度も助けられた。ついでに大編成のオケが久しぶりすぎて、新幹線に初めて乗った3歳児のようにテンションが上がっていた。

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2021年11月20日(土)
リハのため個人練習お休み。
 (余談)今日から本番会場でマラ1のリハ。学生オケで楽しい(場合によっては有難い)のは、プロオケに比べてリハ時間が多いこと。面倒くさいと感じるときもあるけれど、弾く時間が多い分それが作品への理解に繋がることは少なくない。
 楽譜が昨日よりも見づらく、それも照明の変化のせいにできないほど見えなくなっていたので、急激な視力低下を不審に思っていた。後ろのプルトの方とその話をしたら、何のことはない、今日から2人で一つの譜面を見ることになったせいだったのだ。こうして譜面を見るのはコロナ禍始まってから初めてかもしれない。譜めくりに困らないのは良いけれど、一人で一つの譜面を見られるのもそれなりに快適だったのだ。すぐ1プル1冊にまた慣れていったけど。

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2021年11月21日(日)
リハのため個人練習お休み。
 (余談)当然のことながら、会場が変わると聞こえ方が変わる。耳が慣れるまでに昨日は時間を要した。今日は最初から音楽に集中することができた。客席でどのように聞こえているかが気になるところ。ここの舞台には何度か上がったけれど、客席で音を聞いたことはついぞない。小編成のオケの仕事なら、tacetの間に客席へひとっ走りしてバランスと聞こえ具合を確認することができるけれど、残念ながらそういう時間的・物理的隙間はない作品なのだった。しかし気になる。
 弾きながら、マーラーのような人数を必要とする作品が演奏できるようになったありがたさを思う。ホールによって舞台上の人数制限の有無は異なるとはいえ、ある程度編成の大きい、木管金管が活躍する作品ができるようになったのはありがたい。できることならこのままコロナが盛り返すことなく収束して欲しいもの。

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