無本番・練習日記2021年9月27日~10月3日
2021年9月27日(月)
バロックではジェミニアーニの21番、モダンはコダーイの『ファンタジア・クロマティカ』を本棚から引っ張り出す。コダーイは世間の話題が一つのウィルス一色になるとは想像もしなかった数年前、特に弾く予定もなかったけれどヤマハで何となく購入した楽譜だった。本番で弾く予定がなかったせいもあるけれど、未消化のまま本棚へしまわれた曲。音は覚えていたし何とか一曲弾き通したとはいえ、ミスタッチを繰り返し満身創痍。傷だらけでも「モダン楽器弾いてる」という新鮮な実感を伴った楽しさから、再挑戦してみることに。思えば大きなオケにはしばらく出入りしておらず、そういった音色も久しぶりに出したのだった。
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2021年9月28日(火)
練習お休み。
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2021年9月29日(水)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
J.S.バッハ:カンタータ『われ悩める人、われこの死の体より』BWV48
コダーイ:『ファンタジア・クロマティカ』
駆け足練習。台風の影響で気づかないうちに湿度が上がってきているのか、バロックの方の糸巻きがギチギチ音を立てる。
バロックはジェミニアーニと、急遽乗ることになったカンタータの譜読み。レチタティーヴォのパート譜に歌詞が書いてあるのが有難い。スコアが手元にないのは残念だったが、歌詞の内容は練習までには調べることができるだろう。
楽器を持って譜面を見た瞬間、あらゆる部分のスイッチが入るのが自分でも感じられた。これを「スイッチ」と言わずして何と言うのだろう。この瞬間はたまらなく気持ち良い。実は問題はもう一曲の方だが、今日は楽器の練習優先。
モダンはコダーイ。今まで消化不良だった部分を少しずつ潰していく。だんだん譜面の景色を見る方法が見えてきた。
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2021年9月30日(木)
練習お休み。
(余談)ヴィオラは弾かなかったものの、故あってコーアトーンでの譜読みに初挑戦。幸いそのピッチで歌われている演奏をyoutubeで見つけることができたため、それを聞きつつ譜読みを行った。
ト音記号で書かれているパートゆえ最初は「じゃあアルト記号読みで読めば良いんじゃない?」と軽い気持ちでいたものの、頭の中が大混乱に陥って、この日は歌詞を追いかけることで精一杯となってしまった。ヴィオラなら身体が動くのだろうけれど、歌には「歌詞を読む」という頭脳労働が一つ加わっていることを忘れていた。
歌の人達はすごい。まずは曲とピッチと歌詞に慣れよう。
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2021年10月1日(金)
J.S.バッハ:カンタータ『われ悩める人、われこの死の体より』BWV48
音階(C-dur , a-moll)
コダーイ:『ファンタジア・クロマティカ』
楽器を触る前に、昨日の続きでH.シュッツの作品譜読み。コーアトーンに面食らってしまった昨日から一夜明けて、「ずらし読みはやらない方が良いよ」と昔ソルフェージュの先生が授業で言っていたことを思い出した。あれから軽く干支を一回りして、ようやくその意味を知ることになろうとは。思えばヴィオラを始めた時も、初めて415Hzに接した時も、ずらし読みで何とかなっていたのだった。逆によくそれでやっていたと今更ながらにして思う。モーツァルトのコンチェルタンテのヴィオラソロを弾いたときは、調弦を変えたからD-durで練習したけれど。
何とか音が取れたところで、楽器練習へ。バロックはバッハのカンタータ48番、モダンは音階を弾いてコダーイ『ファンタジア・クロマティカ』を後ろから練習。今回は少なくとも、以前のように消化不良には陥らずに済みそうだ。
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2021年10月2日(土)
練習お休み。
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2021年10月3日(日)
合わせ参加のため練習お休み。
(余談)数か月ぶりに、広い場所で楽器を鳴らす。今日の相棒はバロックヴィオラ。本番を来週に控えたカンタータ48番の合わせ。立って弾いたこともあってか、楽器がよく鳴ってくれる。48番は難しかった。技術的問題ではなく、自分が譜読みを間違えたか楽譜が間違えているかと不安になってしまう和声の連続は、合わせの機会が減って緩んだ頭にとって久しぶりの頭脳労働といったところ。あとは本番当日を待つのみ。