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第四回こむら川小説大賞 後半ピックアップ3選

 みなさん、第四回こむら川小説大賞へのご参加、ありがとうございました。
 100作を超えるエントリーがあり、自主企画をした身として、とても嬉しく思います。
 これも赤紙を受け取ってくれた闇の評議員さんたちと、副賞イラスト依頼を受けてくださったイラストレーターのとらさん、そして投稿をしたり、投稿はしなくても参加作を読んでポジティブな感想をつぶやいてくれたみなさんのお陰です。ありがとうございます!
 終盤ピックアップは、自主企画最終週の開始日である8月22日から最終日である8月28日までにエントリーしている作品から三作選びました。

 評議員は三人居る上に、全期間から三作の推し作品を挙げるので、ここでピックアップした作品が大賞になるとは限りません!
 他にも面白い作品はたくさんあるので、気になったタイトルだけでいいので読んでくれると嬉しいです。

幽明の英雄譚/小辰

 死霊使いの男と、死んでも蘇る異能を持つ男が戦う中華ファンタジーでした。
 武侠だ!僵尸だ!内功(内気)だ!と、僕はThunderbolt Fantasyくらいでしかそういうものを知らないのですが、それでも十分に楽しめる内容でした。
 サンファンが好きなら多分、めちゃくちゃ好きな作品なのではないでしょうか?
 死んでも時間をかけて蘇る王叙鶴と、彼の墓に術を掛けて使役しようとしていた謝玄幽の二人を中心にして様々な物語が起きていきます。
 死霊術師の謝玄幽がなかなかに喰えないやつだったり、ストイックで気位の高い王叙鶴が戦う理由や、王叙鶴の強さ、知り合ったばかりの二人が共闘する様子などエンタメ小説としてめちゃくちゃ面白かったです。
 王叙鶴が本当にめちゃくちゃカッコいいので、不遜な男やストイックな武人みたいなキャラクターが好きな人は是非読んでみて欲しいです。

天使のたまごづまり/ももも

 見た対象をありのままに描く異能を持つ一族が、写真の台頭と共に落ちぶれ、最後に残った末裔が財産を食い潰しているところからお話はスタートします。
 主人公の家に届けられた一枚の写真、それは両腕のあるはずの部分が一対の翼になった可憐な少女……まさに天使のものでした。
 主人公は天使に会うために妖しげな場所に足を踏み入れ、そして、店員に言われるがまま家に天使を招きます。
 聖水と林檎、そしてパンを与え、天使の美しさを描こうとする主人公でしたが、なかなか思い通りに描けない中、天使はどんどん弱っていく……それて……。
 という作品なのですが、幻想生物の描き方がとても細かくて、多分動物好きな方にはクリティカルヒットすると思います。
 前半の「見た対象をありのままに描く異能」がどう活きてくるのか、天使とは一体……とたのしみに読んでくれるとうれしいです。

うちの神様知りませんか?/@hujiru

 カレー屋で出会ったうさんくさい黒髪長髪イケメンから、異能を授かってしまった男の話です。
 登場人物がみんなすごく魅力的で、ほっこりする和風現代ファンタジーでした。
 アギョウ・ウンギョウの二人と、主人公の掛け合いもテンポが良く、これから主人公はどうなるんだろう……ととてもワクワクする作品です。
 こちらの作品は、連載第一話という印象の作品なのですが、めちゃくちゃおもしろくなりそうな導入なので、続きを読みたい!という気持ちでピックアップ3選に捻じ込みました!!!主催者権限!
 夏目友人帳や、神様はじめましたみたいな作品が好きな方にはめちゃくちゃ刺さると思います。
 拙者、神様代行みたいなことをしたり、人間があやかしと関わり合う作品好き侍……。
 僕と趣味が似ている人は多分好きだと思うので、是非!読んで☆を入れて感想を呟いてください……。感想と☆はモチベになるので……。

 以上、後半ピックアップ3選でした!

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