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自PCのイメージの推し香水を頼んでみたレポ

今回利用したのは、SNS等で話題のこちら↓
https://www.celes-perfume.com/product/oshi_katsu/
「Celes」さんの「推し活」である。

どのようなサービスかという詳細は上記のサイトをご覧いただければと思うが、ようは「推しのイメージを伝えて、そのイメージに合う香水を数ある中から選んでもらう」というものだ。調香していただくものではない、ということは注意してほしい。

元々は6月末までの期間限定だったが、好評のため限定ではなくなったそうなので、気になった方は試してみてはどうだろう。

▼誰の香水を頼んだか

- ここから余談 -
インセイン、というTRPGがある。TRPGとは、インセインとは、といった説明はここでは割愛する(ただ、これ以降にTRPGの専門用語がちらほらと現れるのはご容赦いただきたい)。
しかし最低限言うのであれば、プレイヤーがキャラクターを製作し(大抵はプレイヤー一人につき一人のキャラクター)、そのキャラを動かし(ときにセリフなどを演じ)ながら遊ぶゲームだ。
PC、というのはプレイキャラの略で、そのように、プレイヤーの誰かによって動かされるキャラクターのことだ。自PCというのは、つまり私がそのように動かし、演じたPC、ということである。

2~4月、私は他の5人の皆さまと、とあるインセインのシナリオで遊ぶ機会に恵まれた。期間でも伝わるかもしれないが、何度かに分けてのオンラインセッションで、しかしどの回もたいへん楽しく、後味も含め、心に残るセッションだった。自分のPCを愛せるのはセッションが楽しかったからこそなのは言うまでもない。
ご一緒した皆さまにはあらためて感謝を(続編もぜひいつか)。
- ここまで余談 -

そのセッションで使用した「狐塚千歳」という男性についてお願いした。

ミステリ小説好きが高じて探偵(興信所職員)になった男性。43歳。
若い頃は情熱に溢れていたが、現実の探偵は浮気調査や行方不明者の捜索ばかり。
現在は憧れは憧れと諦めているが、そもそもが真面目で人当たりもよく、面倒見もいい優秀な探偵。


……といった設定である。
た い へ ん 性 癖 に さ さ る 。
セッション中に動かしていてもとても楽しく、ご一緒した皆さまにも好評いただいて(いただいたと思う)、どうしてこのキャラのグッズがないのか……?と、香水を頼んだ以外にもグッズを作ったりしているのも余談だ(おそらくアクリルスタンドも作る。楽しいので)

他にキャラについてどのような説明をしたかだが、そのセッションの流れやキャラの動きについておおよそ説明した。
つまり、大部分はシナリオのネタバレになってしまうため、ここでは伏せさせていただく(ちなみにCelesさんのほうには、ゲーム名・シナリオ名などは一切触れず、ただ「ミステリ要素のあるホラー」のこういうキャラだ、とだけ伝えている。これは先方もお仕事とはいえ、TRPGのシナリオのネタバレはよろしくないかと思ったためだ)。
ただ、それだけでうまくイメージが伝わるか不安だったため、このキャラについてパッと思い浮かぶキーワードとして、「大人、甘さのなかの苦味、消しきれない熱さ・青さ」なども一緒に添えさせていただいた。

このように長い文章を読んでいただいていいのだろうか……と思いながら依頼し、本日届いたわけだ。現在は混み合っているらしく、約3週間といったところだった。

▼どのような香水が届いたか

ゲランの「ロム イデアル」。

「理想的で完璧な男性など存在しない。まとう香りこそが、現実。」

こちらはゲランの公式サイト(https://www.guerlain.com/)より引用。

完璧な男はおらず、その存在しない男がまとう香りだけが現実に存在していて、その男に近づくための香水……ということらしい。倒れてしまいますが?
「憧れ」に届かなかった男がつける香水として、あまりに哲学が通り過ぎている。香りを利く前から、これを選んでくださったことに感謝してしまった。これは読んでくださったに違いない。それだけでもうありがたい(共有できる範囲が狭いために、完全に限界オタクの心の動きになっている)。

試香用のムエットを兼ねた香水の簡単な案内の紙が入っていたが、紙そのものの匂いが気になったため、直接手首にスプレーしてみた。

トップはスパイシーなシトラス、爽やかで、メンズの香水にはややもすればありがち……? ただ、個人的にはスパイシーさが際立って感じたので、この時点でビジネスシーン向きではなさそう――かと思ったら、どんどん甘くなる……ミドル!!! アーモンドやバニラの香り(これにバターの香りを混ぜたら焼き菓子ではないか?)。ここまでグッと変化をすると思っておらず……。渋みへの変化を何となく予想していたのを綺麗に裏切ってくれて、噛み締めてしまう。時間が経つと甘さへと変化する……なるほど……。
ラストは自分の香りと混ざっていそうなため省略。ただ、甘さが薄れたあとは落ち着いたウッディ系、という感じか。

▼結局どうだったか

自PCイメージの香りである、という点を除いても好みの香りである。ものの好みというのは他の感覚とも直結しているのかもしれない、と思ったと同時に、プロに選んでいただくことはやっぱりとっても楽しいぞ!と感心した。化粧品などを選ぶ際も、こちらをよく見て下さる美容部員の方の知識をお借りするのは楽しいものだが、こんな……推しのイメージが記憶に残りやすい香りとして届く……というのが楽しくないわけがないのだ。
とはいえ、たとえ自分のイメージや好みと違っていたとしても、他人の解釈が吸える!という時点で個人的にはとてもありがたいのだが(どう転がっても楽しい)。

くわえて、今回頼んだのは「現代日本」という舞台に立っているキャラクターだ。もしこの香水をキャラクターが使っていたら?という想像だけでも元気が出る。
……いずれまた別のキャラクター、あるいはシナリオのイメージなどを依頼するだろうが、まずはリピートをしたい。まだ手首から香りがしているが、とてもよい体験をしている。

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