何を言っているかわからないと思うが、昔の沼から今の沼へタイムスリップしてきたんだ。
Twitterで宝塚を観劇した感想を軽く書こうと思ったら全然文字数足りなくてnoteをはじめました。
頭の悪いかんじのミーハーな思い出とか現在の観劇記録を綴る予定です。
*私と宝塚
幼い頃から親と大劇場に行ったりして割と抵抗なく宝塚はみていました。
そもそも生まれ育ちが京都市で母の実家が西宮市とくれば、阪急百貨店と阪急電車にお世話になる運命(さだめ)。
阪急電車に乗ればポスター、関テレでは「花の指定席」が毎週放送され、周りにも気合の入った宝塚ファンの方が少なからずいたので、自然と摂取していたというか。
歌舞伎が存在していることと同じく宝塚も存在していることが普通の生活。
しかしながら、『ベルサイユのばら』を観劇してウットリ……はしない系の女児でした。
実は幼少時に玉三郎の楊貴妃を観劇しており、この世のものとは思えない東洋の神秘(真顔)に魂を奪われていたので、ヅカメイクをしようが金髪の鬘を被ろうがどこから見ても日本人でしかないタカラジェンヌが、洋装で青いシャドウをしていることにイライラしていたのでした。
そんな私が沼にハマったのは十代の頃。
同じ師匠に日舞を習っていた友人から『花幻抄』のビデオを「みて!!!」と半ば強引に渡され、そんなに言うならみるか…と再生ボタンを押したのが運の尽き。それまで宝塚の和物ショーが印象になく(どうやら幼い頃に和物も観たそうですが物心ついてなかったのかな)、「宝塚=ヨーロッパかぶれの少女趣味」とタカを括っていたので、どうせ大したことないんでしょ……と内心では思っていたと思います(嫌な子供)。
ところが、ブラウン管越しに幕が上がった途端、「なんだこれは」と衝撃が走ったのを覚えています。
舞台装飾や衣装がきらびやかなのは勿論のこと、特に目を奪われたのは松本悠里さんの踊りでした。
なんて可憐で色気があって流れるように踊るんだこの人は。
隣で踊るトップスター・杜けあきさんの貫禄も凄いんですが、それでも松本悠里さんから目が離せない私がいました。
ショーなので小一時間で終わったと思うのですが、すぐにその借りたビデオを自分用にさらにダビングし、何度も何度も見返しました。
繰り返しみていると、さすがに落ち着いてきて全体をみられるようになり、他の男役さんも娘役さんもソツなく踊れているし、歌も上手い、何より和物がとてもしっくりきている。宝塚にこんな側面があったとは。
翌日、友人に興奮をそのままぶつけ、「宝塚おとめ」を貸してもらい、松本悠里さんが専科所属だと知り、「この最近の写真じゃないよね、本当は一体何歳……あっ年齢の話ダメなの、そうなんだ……」と早速すみれコードに引っかかりました。
そこから宝塚のことをもっと知りたくなって、別の友人が親子揃って歴戦のファンだったことを思い出し、宝塚に興味を持ったことを伝えたところ大変喜んでくれて(宝塚ファンの方は初心者をめっちゃウェルカムしてくれます)、ビデオや雑誌を貸してくれました。
最初はやっぱり洋装で中世が舞台のミュージカルに少し居心地の悪さを感じましたが、宝塚の魔法なのか、歌舞伎でいうところの見得を切るような男役さんのキマッてる瞬間にときめいているうちに、割とどうでもよくなってしまっている自分がいました。
全組の様々な作品をみるうち、この組の誰さんが好き!とか、この組のカラーが好き!という好みが出てくるのですが、やはり最初のインパクトと和物に強い所が好きで、そこからは雪組中心の箱推しに。
杜けあきさんの貫禄に感動し、一路真輝さんと至高と崇めつつ、高嶺ふぶきさんや轟悠さん(出戻ってきて最初、理事ってなんだよって思った)にキャーキャー騒ぎ。
さらに若手(確か当時研3)でこれからが楽しみな立樹遥さんも応援していましたが(お手紙を出したりお返事をいただいたり……新人公演も行った)、一路さんの退団で自分の心も離れてしまいました。
(立樹遥さんは後にご活躍されたようで、ネットで辿っただけですが嬉しかったです。今やご結婚されてお子様まで! 時の流れをものすごく感じますね)
だったんですが。ね……。
社会人になって数年たち、転職を機会に東京へ越したんですが、通勤途中にあったんです。宝塚の広告スペースが。毎公演きちんとご案内される訳ですよ。
でも数年は「あぁ、今度はこんなのやるんだ。宝塚懐かしいな」くらいにしか思ってませんでした。
ところが。
ある日のこと。
目に入ってきた公演案内。
『星逢一夜』のポスターでした。
なにこれ……美しすぎ……??
出戻った遠因は多分このポスターです(劇場には行けなかったけど……)。
再びムラへ足を踏み入れるきっかけは『ポーの一族』です。
あの作品が宝塚でとうとう上演されるなんて……
死んでも行かなければならない。
と思いました(大学時代の友がずっとヅカファンしていてくれたおかげで観に行けました。有難いことです)。
また機会があれば劇場で、と思ったのはTwitterのフォロワーさんからいただいた『神々の土地』の映像を観たからです(ロシア物大好き)。
劇場で!観たい!!
と渇望しはじめたのは、手軽に千秋楽に参加できてしまうライブビューイングのせいです(憤怒)。
一番近くのTOHOシネマズはドアtoドアで30分、チケット代はA席みたいなもの、先行ならほぼ確実にゲット出来るなんて……
ありがとうございます!!!!
今年劇場に行けたのは『ポーの一族』と、これまた同じ友のツテで『蘭陵王』の二作でした。
友は神か何かかな?
あとは全部ライビュです。まだライビュでも満足出来ています。それは、
まだ特定の贔屓がいないから。
ご贔屓が出来てしまったら、その方を野鳥の会する為に劇場通いするしかなくなるでしょう。せめて、せめてトップに落ちてくれわたしの心!そうすればライビュでも我慢出来る筈。
2018年ももう終わりですが、2019年の私は多分ご贔屓が出来てしまっており、劇場のチケットが取れないと嘆き、日比谷が取れないならムラに行くと言い出し、体力が持たず撃沈、という予想です。
……頑張ろう。
ありがとうございます!!