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縁は異なもの味なもの (スイスでワイン造ってるの?#33)

勤めていた会社を辞めてスイスワインの輸入・販売会社を始めた時、実は「酒販経験どころか、営業経験もないのに本当にやっていけるんやろか」と不安も大きかったです。

当初はご祝儀相場で友人、知人からご注文をいただきましたが、2ヶ月経った頃からピタッと注文が止まり不安的中。
年明けしばらくしたらコロナもありダブルパンチ・・・

小中学校の同級生で長年自営している友人が「かならず応援してくれる人が出てくるもんや。がんばれ!」と励ましてくれましたが、なかなか白馬の王子は現れません。

ところが、二期目の輸入のやり取りを始めた春頃よりいろいろと繋がりができ、小さいながらも嬉しい波がやって来たのです。

今回は様々な方から繋いでいただいたありがたいご縁について綴ります。

紙屋さん

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小学校時代の同級生*が「商売始めたんやったら、ええやつ紹介したるわ〜」と言って、紹介してくれたのが「紙屋さん」。
おいおい、俺が始めたんはワインの輸入・販売で紙屋さんなんか関係ないやん!」と口には出さないものの心ではうっすら思っていました(Mくん、スマン!)。

ところがどっこい!
この紙屋さん、人柄が良いだけでなく顔が広く(実際顔の面積も広い! Kくん、スマン!)、真剣に僕の商売のことを考えてくれ、あちこち連れて行ってくれ、いろんな人を紹介してくれました。

いただいたご縁の中でも大ヒットは兵庫県北部豊岡市**の老舗蒲鉾店です。
わざわざ一緒に豊岡まで同行してくれ、プレミアム・ギフトを模索されていた先方にご紹介いただきました。
練り物とスイスワインの相性の良さは抜群なので、早速スイスワインとのセット商品を提案し、今やヘルベティカの上得意先になりました。ほんまありがたい〜

この紙屋さん、屋号に「紙業」がついていますが、OA機器の販売やオフィス周り全般のソリューションを提供されています。
http://kunika-shigyo.com/index.html

*この同級生が執行役員をされているこだわり食品スーパーでも仕入れていただいています
** 豊岡市は東京オリンピックのスイス・ボートチームのキャンプ地でもあり、なんかご縁を感じます

テーラー

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地元商店街が毎月開催している飲食店を巡る「つまみ食いツアー」。
こちらを仕切られているのがテーラーのご店主。
つまみ食いツアーに参加した際にワインを扱っていることをお話ししたところ、早速飲食店さんを紹介してくださり、この飲食店のご店主がおつきあいのあるワインショップを紹介してくださると言う、数珠つなぎ状態。
ご紹介いただいたワインショップのみなさんも本当に良い人ばかりでした。

その中でも
ワインの価値を決めるのはお客様。単に高いからといって僕が仕入れなかったら、お客様に価値を決めていただくこともできない。僕はワインの可能性にフタはしたくない
と言ってどこの馬の骨とも知れないぼくから仕入れて下さったワインショップがありました。
スイスワインの価格がネックで連戦連敗の僕はこの神様のような温かい言葉を聞いて涙がちょちょ切れました〜。

テーラーはこちらキューピットの飲食店はこちら

神様のようななワインショップはこちら

犬も歩けば棒に当たる

チーズフォンデュを作ろうと近所のチーズショップに行き、チーズを物色していると
ご店主「フォンデュですか?
ぼく「はい
ご店主「スイスチーズばっかり選んでいるけど、スイスにでも住まれていたんですか?
ぼく「はい〜、今はスイスワインを輸入しているんです
ご店主「へ〜、やっぱりフォンデュにはスイスワインが合うのでしょうね〜
ぼく「めっちゃ合いますよ〜、ご興味あればまたお声がけください」と名刺を渡す。

帰ろうと自転車に乗っていると「フォンデュに合うワイン3本ほど持ってきて〜」とおっしゃるではありませか!

営業の「」の字の考えもなかったので、嬉しさひとしおでした!

いや〜「犬も歩けば棒に当たる」とはこのことですね〜


直接ご自身の商売に関係ないのにいろいろと時間を費やしてくださったこれらの方々はホンマぼくにとって神様です。

なかなか思うようにお返しはできませんが、ぼくも周りの人を助けることでいつかはその人たちに恩返しできればと思います。
約1年やってきて心の底から感じるのは「ご縁はホンマ大事にせなアカン!」ということです。

今年も良いご縁に恵まれますように〜

Beyond the Glass
ワインを通じてスイス文化を日本のみなさまへ
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