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思わず唸ってしまう!スイスワインのネーミング(その1) (スイスでワイン造ってるの? #7)

ワインの名前といえば「ロマネコンティ」、「シャトー・オー・ブリオン」というように産地(地方・地区・畑)や生産者(シャトー)が付けられているものがよく知られています。スイスワインの名前には言葉遊びや聖書からの引用など面白いネーミングのものがあります。

言葉遊び

バーゼルのSiebe Dupf(シーべ・ドゥフ)という生産者の「Rhy Passo」(リ・パッソ)は、イタリア・ヴェネトの伝統的なワインの製法「Ripasso」(リパッソ)をもじったものです。
また、バーゼルを流れるライン川のバーゼル方言のRhyにイタリアの有名なワイン「Il Passo」(イル・パッソ)ももじっているのです。
リパッソ、バーゼル方言とイル・パッソの全部を知っている人にしか解らないマニアックな駄洒落になっています。(トップの画像)
また、同社のワインに「Pi Not Noir」というピノ・ノワール(Pinot Noir)というブドウ種で造られた白ワインがあります。Pinot Noirという文字の区切りを変えているだけでなく、通常赤ワインを造るピノ・ノワールで白ワインを作っているので「Not Noir」つまり「赤じゃないよ」(意訳)と言葉遊びしているのが面白いですね。

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次回は「思わず唸って、なるほど!」となるネーミングについてご紹介いたしますので、どうぞお楽しみに。

Beyond the Glass
ワインを通じてスイス文化を日本のみなさまへ
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