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スイスでワイン造ってるの?

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スイスの虜になり全26州を巡るうちに、スイスワインの美味しさに感動。 脱サラしてスイスワインのインポータ―に。 味だけでなく理念と哲学に共感したワイナリーから直輸入。 マガジンで…
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#日本初上陸ワイン

スイスでワインを造っているの? #1 スイスワインへのいざない

はじめにスイス&スイスワイン好きが高じて、ラヴォー、ヴァリス、ティチーノといった主要ワイン生産地やグリュイエール、エメンタール、アッペンツェールといったチーズ産地を含む26全州(+リヒテンシュタイン公国)を訪れました。総訪問回数は30回を超え、スイスワインのエバンジェリストを目指す自称日本No.1のスイス愛好家です。 このブログを通じてスイス在住時や旅行時に経験したこと、スイスワインの豆知識やスイスの人々、私のスイスへの思いを綴ってまいります。 スイスでワイン造っているの

神戸マラソン2019走りました  (スイスでワイン造ってるの? #4)

これまでスイスワインのことを綴ってきましたが、今回は個人的なことを。 2019年11月17日に神戸市で開催された「神戸マラソン2019」に参加してきました。 50歳になった記念に何かしようと思っていたところ、同じ歳の友人が生まれ故郷でフルマラソンに参加したのを聞いて、「そうだ、僕も挑戦しよう!!」と思ったことがマラソンを始めたきっかけです。 今回の神戸マラソンが通算9回目のフルマラソンです。 マラソンなんて大嫌い!マラソンをしているというと、「走るのが好きなんですね」とよ

スイスワインの夕べ  (スイスでワイン造ってるの? #5)

東京都港区三田にあるバー「Ovens」でスイスワインの試飲会を開催しました。 今回参加いただいたのはワイン好きの方ばかり、日本初上陸のスイスワインに皆さん興味津々でした。 メインディッシュはもちろん「スイスワイン」、おつまみとしてスイスのチーズやオリーブなど、そして私が最近ハマっているこだわりオーガニックのグラノーラ2種をご用意。 バーゼルラント州のワイナリー「ヤウスリン」とティチーノ州のワイナリー「セッテマッジオ」からベストスイスワイン賞を受賞した赤ワインを2種類、ロゼ

スイスつながり (スイスでワイン造ってるの? #6)

神戸三宮の和食ダイニング「iro-hanaかふぇ食堂」とスイス生まれの高機能ランニングシューズ「On」とのコラボイベントのパーティーにスイスつながりのご縁でスイスワインを提供いたしました。 かふぇの店長兼料理人でもある吉川さん(写真下)はアスリートでもあり、心底惚れ込んでいるのがスイス生まれのOnのシューズ。かふぇではOnのシューズの販売もされています(!)*1 パーティーではOnジャパンの代表(写真下)をはじめ社員の方々、参加者の皆さまにもスイスワインを味わっていただき

思わず唸ってしまう!スイスワインのネーミング(その1) (スイスでワイン造ってるの? #7)

ワインの名前といえば「ロマネコンティ」、「シャトー・オー・ブリオン」というように産地(地方・地区・畑)や生産者(シャトー)が付けられているものがよく知られています。スイスワインの名前には言葉遊びや聖書からの引用など面白いネーミングのものがあります。 言葉遊びバーゼルのSiebe Dupf(シーべ・ドゥフ)という生産者の「Rhy Passo」(リ・パッソ)は、イタリア・ヴェネトの伝統的なワインの製法「Ripasso」(リパッソ)をもじったものです。 また、バーゼルを流れるライ

思わず唸ってしまうスイスワインのネーミング(その2) (スイスでワイン造ってるの? #8)

聖書からの引用ティチーノのセッテマッジオという生産者(弊社の協働ワイナリー)のワインに「Cana」(カナ)というものがあります。 イエス・キリストの最初の奇跡としてヨハネ福音書2章1-11節に記されている、婚礼に招かれたイエス・キリストが水をぶどう酒に変えた「カナの婚宴」にちなんで名付けられています。(トップの画像) 聖書からの引用なんてヨーロッパらしいですよね。 キリスト教にちなんだワインの名前といえばイタリアのEst! Est!! Est!!(エスト!エスト!!エスト!

ワイングラスあれこれ (スイスでワイン造ってるの? #16)

ワインは注ぐ器によって見た目だけでなく香りも変化し、ワインを楽しむ上での重要なツールと言えます。 みなさんはどのような器でワインを楽しんでらっしゃいますか? 赤用、白用、スパークリング用と揃えられている方も多いかと思います。 そこで今回はワイングラスに焦点を当てて綴りたいと思います。 スイスのワイングラス スイスの居酒屋さんでワインを頼むとワイングラスに容量を示すラインが引かれています。 何事にも几帳面なスイス人の性格を表していますね。ちなみにビールのグラス・ジョッキにも

ワイン裏ラベルの裏話 (スイスでワイン造ってるの? #17)

秋に収穫したブドウ、今年のヴィンテージが出始めるのが春。 試飲と商談のために3月末からスイス出張のはずでしたがコロナ蔓延で入国できずキャンセル。 出張の際にもっていくはずだったのがトップ画像のラベルシールです。(2020年4月) 届出書 輸入するワインボトルの裏には日本語で書かれたラベルシールを貼っておく必要があります。 また、事前に税関へ「表示方法届出書」*としてシール貼付したものを提出しておかなければなりません。 見本のシールには割り印も必要ですが、うっかりしていたら

ハイジの里とスイスワイン(スイスでワイン造ってるの #18)

スイスと聞いてみなさんは何を思い浮かべますか? 多くの方が「アルプスの少女ハイジ」を思い浮かべるのではないでしょうか。 ではアルプス、アルプス山脈ってどこにあるのかご存知でしょうか? 東はオーストリア・スロベニアから西はフランスまで多くの国をまたいでいる山脈なのです。 マッターホルンやユングフラウといったスイスの名山が有名ですがアルプスはスイスだけじゃないんですね。(タイトル写真はマッターホルン) ハイジの山小屋ではハイジの山小屋はどこにあるのでしょうか? スイス東部グラウ

スイス鉄道珍道中 (スイスでワイン造ってるの?#19)

スイスは鉄道網が発達しておりとても便利で、私もワイナリーの開拓や取引先の訪問などの際には主に鉄道を利用します。 列車運行の正確さは日本がピカイチですが、スイスの鉄道もかなり正確に運行されますので、外国旅行される時のスケジュールがいい加減でフラストレーションをためたり、ハラハラ・ドキドキするようなことはスイスではほとんどありません。 でも安心は禁物です。時間にルーズな(笑)イタリアやフランスと相互乗入している列車は遅延や運行取りやめがあります。 しゃーないやん???私がスイ