2006年、「アルナルド・カプライ」の取材が大きなヒント
Vol.027
少々前になりますが、雑誌『メンズプレシャス』2020年春号で、“メンター”についてコラムを執筆しました。本来なら、主(あるじ)が本業とする、ファッションの世界で恩恵を受けた人物をメンターとするところかもしれませんが、イタリアワインの分野から選びました。そのメンターとは、イタリア・ウンブリア州のモンテファルコに、ワイナリー「アルナルド・カプライ」を構える、オーナーのマルコ・カプライさんです。
マルコさんとは、2006年、東京で開催された「アルナルド・カプライ」の試飲会ではじめてあいました。しかし、マルコさんのお弟さんが、主と親しい、ファッションブランド「クルチアーニ」のオーナー、ルカさんであることが判明。試飲会後のインタビューで、かなり話が弾み、すっかり打ち解けました。すると、マルコさんは、「うちのワイナリーを取材しないか」と言ってくれたのです。
現地のワイナリーでは、ブドウ畑をマルコさんと一緒に歩き、ワイン造りの細かいことまで話してくれました。
マルコさんが語る地元の土着品種、サグランティーノへの熱い思いは、いまにして振り返れば、ヴィーノサローネをはじめる、大きなヒントになっています。
以下に本誌『メンズプレシャス』のコピーを添付します。まず、ご一読を。
<美味いまずいではない。好きでも嫌いでもない。ともあれ、地元のワ
インを純粋に受け入れること。それが土着品種のワインを味わう姿勢>
マルコさんにワイナリーを案内してもらったほか、昼と夜の食事を共にし、モンテファルコの田舎道を散歩。伝統的な土着品種との付き合い方を、じんわりと教わったようでした。
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次回の“ディアリオ ヴィーノサローネ”に続きます。