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Chateau Montelena (Calistoga AVA)

1976年、パリで行われたThe Judgement of Paris (Paris Tasting)において、本場フランスの名だたるシャトーを差し置いて、Chardonnay部門で一位に輝いたワインを作ったワイナリー。アメリカワインの評価を一変させる出来事だった。ちなみに、Cabernet Sauvignon部門でもカリフォルニアのワインが一位を取った。(Stag’s Leap Wine Cellars)

ワイナリーが出来たのは1882年。Alfred TubbsによってNapa北部のCalistogaに100エーカーほどのぶどう畑を作った。その後、禁酒法や第二次世界大戦などがあり、ワイナリー経営は暗黒の時代となる。

1972年、James Barrettとその家族がワイナリーとぶどう畑を引き継ぐ。ぶどうは全て新しい品種に植え替え、ワインメーカーにMike Grgichを迎える。Grgichは、Chateau Montelenaに来る前はMondavi Wineryで働いていた。新しく植え替えたぶどうの木がある程度成長し、ぶどうの果実が取れるまで、他の畑からぶどうを購入しワインを作っていた。そして、1973年物のぶどうを用いたワインがパリで優勝するという快挙を成し遂げた。それは、新しいワイナリーとなってたった2年目の出来事だった。現在は、James Barrettの息子Bo Barrettがワイナリー経営を引き継いでいる。

ワインメーキングの特徴として、オーク樽を使ったエイジングを積極的にしないことで知られている。新しい樽と古い樽を両方使い、樽の香りをワインに移さないスタイルを貫いている。カリフォルニアのジューシーなぶどうと、伝統的なヨーロッパの製法を掛け合わせたワインだ。

Napaの気温は海流や地形の特徴から、北に行くほど暑く、南に下がると寒くなるという特異性を持っている。よって、Calistoga, Oak Knoll, Mt. Veederなど、Napaの南北の畑でとれたぶどうを使っている。

主なワイン
Napa Valley Chardonnay 

Estate Cabernet Sauvignon

Estate Zinfandel
 

4/30/2020
Chateau Montelenaで7種類のテイスティングをさせてもらった。Chardonnay3種、 Cabernet Sauvignon2種、Zinfandel1種類。

ChardonnayはいずれもMLFされていなかったので、バター香はなくスッキリした味わい。ぶどうの成熟香でまろやかさを表現している。年代によって、気候によるわずかな味わいの差が感じられた。
2004年のCabernet Sauvignonは、もう飲み頃は終わっているが、ワインに少しドロっとした粘性があり、口当たりが滑らかだった。

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