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神戸教室門下生Aさん

今日は神戸教室の日でした。
門下生たちは、それぞれ個々で
取り組む内容が違います。

Aさんの話。
「今やっている事が果たしてゴールに近づいてるのかわからない。不安。あってるの?
これが字になるなんて考えられない。」

確かに、作品にはたどり着いてないし、
色んな技法を試しているばかりだし、
ストイックに数値化、ルール化をしている。
(例えば、薄墨の濃度を、何滴墨汁を入れたらこの濃度になる、など細かく自分が納得するように法則性を作っている)

私はこの方のやっている事は
確実にゴールに近づいてるやり方である、
と確信しています。
ご本人は五里霧中、足踏み状態、に
感じてるんでしょう。

「今は、ご自分の武器をたくさん集めてる段階です。
他の方は一個の武器で戦いに出てるけど、
(使える武器か、使えなかったか、
戦ってみてから判断してる)
◯◯さんは、今は色んな武器をまず試しながら
使えるものを揃えてる時期。
いつか武器マスターになれるよ!
一気に、溢れるように作品ができるよ!」と。

とにかく、信じてくれ。

それから
「これが字になるの?」は
「なんも無理に字にしなくてもいいよ!
これは“墨象です”でいいよ!」

字を書きたかったら書けばいいし
無理に字を書きたくなかったら書かなくてもいい。
その代わり「これは◯という字である」と
責任を持って見る人に押し付けてね、と。
(これって意外と勇気が要ります)


これは私の作品「森」



さてAさん、最後の最後に、
今日やったものの成果を見せながら
「ここのグラデーションが上手くいかなくて…」と
言ったので、
「えー!この書き方、なんも私にきいてよー!
きけばすぐできるのにー!」と言うと
「先生、スパルタだから、自分で考えて
自分でなんとかしろ!だと思ってました…笑」


おお…ジーザス…笑

確かにスパルタだけど、
テクニック的な「どうやるの?」は
なんもきいてくれ。笑

でも
「先生、スパルタだから」は
嫌いじゃないねぇ〜…笑

グラデーションの書き方で書いた

これは、先に薄墨であとから濃墨で…ではありません。
一回で書いてます。

次回、Aさんにはやり方をお伝えしましょう〜

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