ストラバイト→シュウ酸カルシウム

ここのところ毎週土曜日は猫の通院日になっている。尿中にストラバイトが見つかり、療法食と抗炎症剤の注射治療を継続していたけれど、ここに来てまた新たな問題が浮上。

ストラバイトは見事に消失!
…が、そうすると尿がアルカリ性に傾き、シュウ酸カルシウムが生成されやすくなるとのこと。つまり、今回の尿検査の結果、ストラバイトの代わりに、今度はシュウ酸カルシウムが新たに現れたのだ。

「うーん。この子は石ができやすい体質かも」

先生のその言葉に私も納得せざるを得なかった。猫は「早く帰ろう…」と浮かない顔で看護師さんの腕の中で私を睨んでいる。
シュウ酸カルシウムはストラバイトと違い、療法食では溶解できない事を私は知っていた。そのため治療も長引くという。日頃のネットサーフィンで得た知識だった。膀胱を触診したところ大きな石はなさそうなので、とりあえず様子見で構わないことを言われた。水分を取って尿で流せると良いということなんだろうか。たぶん、現状より大きな石になれば手術になるだろう。
念の為、過去に先生が摘出した他の猫たちの石を見せてもらった。石たちは様々なかたちをしていたが、ストラバイトとは違い、シュウ酸カルシウムの石はバラ状をしていて、自然に出来たものには見えないほど造形的だった。これが膀胱の壁に傷を付け、ときに尿管を詰まらせたり、血尿を引き起こすのだと思うととんでもない。
まだ1歳過ぎの若猫なのに、シュウ酸カルシウム結石が見つかるとは思ってもみなかった。シュウ酸カルシウムが見つかるのは7-8歳のシニア猫が多いと聞いていたのだが、それもほんとうに個体差があるようなのであまり気にしないようにしている。
とかく病弱な猫なので、いざというときの蓄えもやっぱり必要になる。ペットは人間と違い医療費がバカにならないケースがほとんどだ。猫が長生きして最後を迎えるその時まで、私自身もまともに働ける体を保ち、健やかでなければならない。保険金請求に使う動物病院の明細書を眺めながらつくづくそう思った。