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カーシェアを使ってみて

なにか機会を作らない限り運転しないので、思い切ってタイムズのカーシェアサービスに登録してみた。今住む自宅の立地が坂の上ということもあり、なにか大きい買い物をする時にはカーシェアを活用できそうなものだが、なにしろカーシェアの駐車場は坂の下にある。結局車を返却する時はエッサホイサと登山のごとく長い坂道を歩かなければならないのだが、そこは我慢するしかない。

予約から利用まで

会員登録を済ませたらアプリをダウンロードする。予約はそのアプリがあれば、あとは設定次第でスマホ1つで車の鍵を開け締めできるということだった。支払いはクレジットカードのみ取り扱っているようだ。ちなみに、会員登録を済ませるとタイムズの利用カードが自宅に届くのだが、そのカードが届かないうちは利用が出来ないシステムになっている。
まずは空いている車を探す。土日は朝晩にかけて空車が少なく、しかも私が乗りたい軽自動車は1台しか用意がない。教習所を出てから軽自動車にしか乗っていないため、一般的にカーシェアで出回っている普通車に乗るのはなんだか不安だった。運良く空いていたハスラーを取り、余裕を見て1時間の予約をとった。

いざ乗車

駐車場の一角に停まっているハスラーを見つけた。うっ、角に駐車しなきゃいけないのか…と早々に日和る。車庫入れの練習をしようと思っているのに日和っている場合ではない。さっさとアプリで解錠手続きをする。
アプリのボタンをタップすると、ライトが光り解錠音がした。おおっ、なんとシステマチック。感動している間もなく急いで乗り込む。
思えば一人で車を運転するのは初めてだった。操作手順は問題ない。発進し公道に出る際、道を譲ってくれたおじさんドライバーにぺこっと会釈する。
初心者マークというだけで親切にしてくれる人が大半だが、運転中は常に「煽られたらどうしよう」という謎の強迫観念に苛まれる。
たった数分先のファミレスに向かうだけで煽られを恐れているが、周囲のドライバーからしたら初心者マークというのは厄介な存在でしかないだろう。しかもカーシェアナンバーなので嫌煙されること間違いなしである。そうは言っても運転しないことには上達しない。どうかなまあたたかい目で見守って欲しい。

到着

ファミレスに着き、早速駐車を試みる。You Tubeで死ぬほどイメトレをしたんだ、きっとできる。できるは…あれ、おかしいな。めちゃくちゃ曲がっている。やり直し…あれ?
このくだりを3回ほど繰り返した所で、配達に向かうファミレスの店員に「あー初心者かぁ」という視線を向けられて慌てふためく。
そうこうしているうちに駐車場が混み合ってきた。なんとか真っ直ぐに停めて、しばらく車内でぼうっとする。もう一度他の場所に停めてみようと試みるが、ひっきりなしに人や車が出入りする。ここで練習するのは迷惑になりそうだし、そもそも昼時でどの施設も駐車場が混む頃だ。
なぜもっと朝早くに練習をしなかったのかと後悔し始める。
…だめだ。もう引き返そう。1時間もしないうちにカーシェアの駐車場に舞い戻る。
ここでもうまく停められず苦戦する。ううう、どうしてだ。
なんとか停め終わって終了の手続きをとる。利用時間は40分。すぐにメールで明細が届いた。

リベンジするしか

不完全燃焼で終わった初カーシェアだったが、運転はやはり楽しい。駐車場で困ることがなくなれば、ようやくいろいろなところに出かけられそうだ。
運転を始めるとマイカーが欲しくなる。駐車場代や保険料等のランニングコストを考慮すると、これから手に入るハンターカブのほうが圧倒的に手軽なのだが。
風や暑さの影響を受けずにストレスなく移動するにはやっぱり車なのだろう。せっかく月額料金を払うのだから、タイミングを見てまた練習にいきたいと思う。