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ビジャレアルの19/20から20/21を考察~久保建英のポジションを脅かす選手とは?~

1.ビジャレアル考察 GK編

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ビジャレアルの正GKとしてここ数年はセルヒオ・アセンホが担っていたが、19/20は本人の不調からアンドレス・フェルナンデスがスタメンの機会が続いていた。次第にアセンホがスタメンに返り咲き、結果的に公式戦34試合出場、出場時間も3,000分を超えている。20/21もビジャレアルにとって間違いなく正GKとして君臨する頼もしい存在となるだろう。心配はこれまで何度も苦しめられてきた靱帯断裂系の怪我だけ。
第2GKの存在も今季はEL、スペイン国王杯があることから非常に重要で、アンドレスが残留してくれれば言うことなしだが、1部に昇格してきた岡崎慎司も在籍するウエスカへの移籍が噂になっている点は不安。
長年出場機会が無くてもチームを支えていた経験豊富なバルボサがチームを去ったことからBの選手も大事になってくるが、現在CチームもBチームも飛び越えてトップチームのプレシーズンの練習に参加している選手に私は以前から注目している。2019年7月に4年契約でビジャレアルのフベニルAに加入したU-17スウェーデン代表歴のあるGKフィリップ・ヨルゲンセン(18)である。

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20/21はビジャレアルCかBに順調に昇格してステップアップを果たすであろうヨルゲンセンはアンドレスの去就次第ではあるが、トップチームの招集や場合によってはトップチームデビューを果たす可能性も十分あり得る。

ビジャレアルBのGKフオリが退団したため、ヨルゲンセンにとってますますチャンス到来。

2.ビジャレアル考察 DF編

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19/20はパウとアルビオルのCBコンビの安定感がビジャレアルの終盤の快進撃を支えたといえるだろう。前半戦は新加入だったこともあり連携面が脆く失点も多かったが、パウは36試合3,091分出場、アルビオルは年齢を感じさせず38試合3,448分出場と大活躍となった。この2人がいなかったらビジャレアルは5位どころか今期も残留争いだった可能性が高かった。
一方フネス・モリは12試合931分出場に留まり、Bから後半戦にトップチームに昇格したチャクラは3試合225分出場と、試合のパフォーマンスも貢献度も期待を超えることは無かった。
20/21はCBの補強が必須となり直近だと過去にも噂になったこともあるファシオの名前が浮上している。

ファシオの信憑性は低いと思うが、夏の移籍市場で確かなCBの実力者を獲得する動きはあるとみている。パウのマンチェスター・ユナイテッドやバルセロナ等ビッグクラブへの移籍の噂が相変わらず絶えないため、本当に心配が尽きないポジションだ。


続いてSBについて。
右SBはビジャレアル一筋のマリオが28試合2,215分出場、新加入のペーニャが30試合2,219分出場とほぼ半々の出場機会を分け合う形となった。マリオのパフォーマンスが年々落ちている現状を考えるとペーニャに期待がかかるところだが、そこまで突き抜けてはいないためどちらがスタメンに抜擢されるかはエメリ次第だろう。ウエスカにレンタル移籍していた24歳のミゲロンが食い込む余地もあるかもしれないし、Bで絶対的な存在と思われていたトップチーム出場経験もあるアンドレイ・ラティウからポジションを奪ってトップチームでデビューして1試合出場を果たした23歳のミゲル・レアルの出番もあるかもしれない。
左SBは新加入のアルベルト・モレーノに期待がかかったが、試合に出場して怪我で途中交代してそのまましばらくの間離脱というのを何度も繰り返し、非常に不安定で結局19試合1,594分出場と大きく期待を裏切った。試合に出るとそこそこパフォーマンスがいいのでエメリも悩むところだろう。逆に23歳のキンティージャが23試合1,853分出場とモレーノを上回る出場機会を得てアピールに成功。ただし、レンタルバック組みのペドラサ(ベティス)、ジャウメ・コスタ(バレンシア)、フランケサ(ミランデス)の3選手がいるため、キンティージャがビジャレアルに残れるかどうか非常に危うい立場にいる。

3.ビジャレアル考察 MF編

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ここでは主にセンターラインのピボーテを中心に。
ビジャレアルは長年セナやブルーノ、ホシコ、エグレン、ボルハ・バレーロなど中央の安定化を図る盤石なピボーテが存在していた。当然チームの成績に大きく寄与していて、3年もの間ブルーノを欠いていた影響は非常に大きかった。そんな中フルハムから買取OP付レンタル移籍という形で来てくれたザンボ・アンギサが39試合2,832分出場と守備的なピボーテとして満点ともいえる活躍をしてくれたおかげでビジャレアルは5位に浮上できたと思っている。プレー内容も本当に素晴らしかった。
そのアンギサの買取が厳しい状況なのは残念だが、バレンシアから獲得したコクランがほぼ問題無くアンギサの代わりを務めてくれるだろう。
また攻撃的なピボーテとしてはブルーノに代わりビジャレアルの象徴になりつつあるマヌ・トリゲロスが31試合1,680分出場と物足りず、才能豊かな21歳のマヌ・モルラネスも13試合573分出場と期待以下の活躍に終わった。
大きな理由としては帰還した35歳カソルラの40試合2,815分出場の大活躍と、守備的ピボーテよりも中央の前目での活躍のほうが脅威が増すイボーラの37試合2,808分の出場の煽りを受けた形だ。
このポジションも20/21はバレンシアから新加入のパレホが絶対的な存在になる可能性が高い。さらにフベニルAでの活躍からビジャレアルBでも中心選手になりつつある19歳の攻撃的なMFアレックス・バエナがトップチームデビューを飾るなど下からの突き上げもある。良い刺激を受けつつビジャレアルの将来を担ってほしい2人のマヌの奮起に期待したい。

Bからトップチームに近いといわれていたパチェコことイバン・マルティンはミランデスへのレンタル移籍、セルヒオ・ロサーノはカルタヘナへのレンタル移籍となった。Bチームで活躍できてもトップチームに昇格して生き残るのは本当に大変だ。

4.ビジャレアル考察 FW編

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引用しているTransfermarktのビジャレアルのポジションの都合上、4-2-3-1の3と1にあたる部分の選手はFWとしてカウントされているが、まずサイドハーフから。
そこまで期待値が高くなかったモイが41試合2,585分出場とパフォーマンスとしても大活躍。逆に期待値が高かったチュクウェゼが41試合2,238分出場だが各チームがドリブルの対策をしたためパフォーマンス的には昨シーズンを大きく下回り、22歳のオンティベロスも35試合で1,244分出場と途中出場が多くて違いは出せたが決定的な仕事はそこまで多くなかった。
2列目のポジションに久保建英が入ってくることになると思うが、サイドでもトップ下の位置でも、4-4-2や4-2-3-1と異なるフォーメーションでも問題無くこなせるだろう。


FWについては文句なくリーグ3位のゴール数を誇る絶対的エースのジェラールの大活躍は多くのビジャレアルファンを満足させる結果となった。37試合2,916分出場と申し分なく、ビジャレアルのカンテラ出身でビジャレアルCからBに昇格して相当期待されてトップチームにも昇格したがなかなか活躍できず、マジョルカやエスパニョールに放出されて悔しい思いをして再び戻ってきて今季しっかり結果を残した本人が一番嬉しかったことだろう。
冬の移籍市場で途中から加入したパコ・アルカセルは14試合953分出場で4ゴールとまだまだフィットしているとは言えず、本来の実力からすればこんなものではない。エメリ監督の指揮のもと、20/21は飛躍の年になりそうな予感はしている。パコと入れ替わりで冬の移籍市場でチームを去ったエカンビはビジャレアルで活躍していたものの、チャンスの数を考えるともう少しゴールを決めてくれてもと思う場面が多かったと思う。
バッカも今季はスーパーサブとしての出場がほとんどで23試合1,042分の出場と5ゴールに留まった。
一方若手で粋のいい選手が登場。フベニルA、ビジャレアルC、ビジャレアルBと高速で昇格し、アレックス・バエナとともにビジャレアルの未来を担う19歳のフェル・ニーニョ。身長が190cmある大型のセンターフォワードで局面を打開できるゴール前の強みと足元の巧さがある。7試合125分の出場ながら2ゴール、2023年6月まで契約がある期待の大きい選手だ。20/21はBチームに所属しつつトップチームに招集されることもさらに多くなるだろう。あるいは経験を積ませるためにウエスカやバジャドリーに1年間レンタル移籍もあるかもしれない。

5.久保建英の本当のライバルになりそうな選手とは?

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