あらかじめnote 2月4日 具象化鏡
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2月4日は「立春」。
というわけで、今回紹介するのはこのお話。
いつも通りゴロゴロしているのび太を見かねて、ドラえもんがある道具を出しました。スイッチを押すと
これは「時の流れ」。のび太がだらけている間にも、時間は休みなく流れているのです。
こんなお説教をしたことは前にもありました。
とはいえ、珍しく昨日は勉強をしていたのび太。今日のテストに備えてのことです。
しかし、のび太自身の感触は悪く、「おそらく0点」といった手ごたえ。そんなわけで、すっかりやる気を失くしていたのでした。
そんなのび太に、ドラえもんが再び道具を使用。
これはのび太の「暗さ」を表しています。
このように、「時の流れ」や「暗い人」といった、言葉の上の表現を可視化するのが「具象化鏡」です。
なんだかよく分からないまま、「具象化鏡」のスイッチを押すのび太。
すると、キツネがやってきて、のび太のほっぺたをつねって行きました。
「狐につままれる」という表現があると知って面白くなり、スイッチを入れたまま外へ遊びに出るのび太。
その時、ママが勉強もせずに遊びに行くのび太に「今学期の成績が楽しみね」とチクリ。
すると、突然のび太の耳が痛みはじめました。
また暗くなってしまいました。
そんな中スネ夫と出会うと、彼はアイドル二人からデートに誘われて……と自慢話をし始めます。
ところが
コロッと「明るい人」になってしずちゃんに見せに行こうとするのですが、当のしずちゃんはテストの結果について出木杉とおしゃべり。
そんな出木杉にのび太は文字通り「嫉妬の炎」を浮かべ、全身に火がついてしまいました。偶然道路に水を撒いている人がいなかったら、どうなっていたのでしょう。
出木杉と自分を比べると、ますます暗くなってしまいます。ついには「絶望のどん底」こと、突然道路に空いた穴へと落ちてしまいました。
「重い心」「重い足取り」を抱えながら、空き地の土管の上で横になるのび太。
ドラえもんが迎えに来ましたが、のび太はシルエットだけになるくらい暗くなってしまいました。
ついには「胸もはりさけそうな悲しみ」を訴えるのび太。しかし、そんなことを言っていると本当にはりさけてしまうので大変。
そこへ、先生がやってきました。今日のテストの結果を伝えます。
すると、のび太の後ろから「希望の光」が差し込んで……。
と、いうのが今回のあらすじです。
言葉の表現を実際に起こす「具象化鏡」。勉強してよかったね、のび太!
ちなみに、のび太がテストで65点を取るのは『のび太の0点脱出作戦』(TC37巻)に次いで2回目。
一度100点を取ったことがある(『な、なんと!! のび太が百点とった!!』(TC25巻))ので、その次に高い得点……かと思いきや、実は
一度95点を取ったことがあるんですね。
ではでは。
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