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ヴィガノ大司教の宣言「ヴィンチェンツォ・パリアの法律194号に関するつまずきを与える宣言について」(2022年8月27日)

https://remnantnewspaper.com/web/index.php/articles/item/6103-vigano-s-declaration-regarding-the-scandalous-declarations-of-vincenzo-paglia-on-law-194

信者の皆さんが、善き司祭たちの忠告を受けて、羊の皮をかぶった狼たちから遠く離れ、神秘体におられるイエズス・キリストを十字架につけ続ける、腐敗した異常な者たちから成る最高法院(サンヘドリン)に占拠されている教会を救ってくださるよう、ご介入を求めて主に祈ってくださいますように。

2022年8月27日(主日)
カルロ・マリア・ヴィガノ

教皇庁生命アカデミー会長のヴィンチェンツォ・パリアは、8月26日にイタリアのテレビ局「RaiTre」のインタビューで、中絶を合法化した悪名高い法律194号を「われわれの社会生活の柱」と呼んで(こちら)、教導権に忠実で、この恐るべき罪に反対するヨハネ・パウロ二世の燃えるような言葉を今でも心に留めている何百万人ものカトリック信者につまずきを与えました。この罪は、イタリア国内だけで、利己主義とリベラルな反キリスト教的イデオロギーの祭壇の上で、600万人以上の罪のない子どもたちを犠牲にしてきました。

【注:イタリアでは、1978年法律194号で妊娠中絶が合法化された】

ヨハネ・パウロ二世が、まさに中絶に反対するために設立したアカデミーの会長の発言に対する教会の体【信者たち】の正当な憤りがあるところには、「リプロダクティブ・ヘルス」(性と生殖に関する健康)と「妊娠の中断」の支持者の拍手喝采もあります。彼らは、教会がキリストの声をもって話すときには常に妨害だとして教会を非難しますが、教会の最悪の代表的人物がこの世と足並みを揃えた思想に身を売って、新マルサス主義の不正な原理を自らのものとして採用するや否や、賞賛を与えるのです。

牧者および使徒の後継者として、私は、福音および諸教皇の教えに反するパリアのつまずきを与える言葉を、最大限の強さで非難しないわけにはいきません。

新世界秩序(New World Order)、国連、WHO、欧州連合、世界経済フォーラム、三極委員会、ビルダーバーグ・クラブ、そしてアジェンダ2030に従うすべての組織は、母親の胎内にいる罪のない子どもを野蛮にも殺害することを、権利として、「社会生活の柱」とみなしています。カトリックの位階階級にはびこり、その最高レベルを占めている背教者たちのセクトが、キリストの敵どもの思想的立場と足並みを揃えていることは、象徴的なことであり、また明らかになりつつあることです。それは、関係がないように見える問題――サイコ・パンデミックの物語(ナラティブ)やグリーン・イデオロギー――についてだけでなく、受胎から自然死に至る生命の尊重を含む、まさに「自然法」の根幹を否定している点においても、同じなのです。

心配されるのは、司教職にある私の兄弟たちの中に、そして、とりわけ枢機卿会のメンバーの中に、あえて声を上げてパリアの妄言を非難し、彼の教皇庁生命アカデミーからの即時辞任を求める者がいないことです。

信者の皆さんが、善き司祭たちの忠告を受けて、羊の皮をかぶった狼たちから遠く離れ、神秘体におられるイエズス・キリストを十字架につけ続ける、腐敗した異常な者たちから成る最高法院(サンヘドリン)に占拠されている教会を救ってくださるよう、ご介入を求めて主に祈ってくださいますように。

+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ
2022年8月27日

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