あなたは神を信じますか?私は信じません。

最初に私の立場を述べると、私は無神論寄りの不可知論をとります。
もっと具体的に言うと、「今のところ神はいないと思われるし、今後もそうだろう」と考えています。ここでは、私がそのように考える理由を書いていきたいと思います。(補足すると、このnoteで想定している「神」は「人格を持つ」「宇宙をデザインし創造した」「宇宙の全てを支配している」といった性質を持つ、キリスト教的な神です。)

存在証明についての2つの論法

今のところ、「神はいる」「神はいない」どちらの証明も明確になされていません。パスカルの議論などでは、「神を信じたほうが得だ」といった結論があったりしますが、それは神の存在について全く言及していません。また、人間の道徳的な行動のために神が必要とされる考え方もありますが、それもまた神の存在を意味しません。オレンジ色のUFOが地球に来ないと困ると考えたとしても、オレンジ色のUFOが地球に来たことにはなりません。
明確な証明が得られていない現在、私たちには2つの考え方があります。

神がいる根拠はない。したがって、神はいないだろう。
神がいない根拠はない。したがって、神はいるだろう。

私は、後者の考え方はあまり適切ではないと考えます。後者の考え方を採用するならば、以下の論法も採用すべきでしょう。

空飛ぶスパゲッティモンスターがいない根拠はない。したがって、空飛ぶスパゲッティモンスターはいるだろう。
ラッセルのティーポットがない根拠はない。したがって、ラッセルのティーポットはあるだろう。
世界が5分前に創造されていないと考える根拠はない。したがって、世界は5分前に創造されたと思われる。

…お分かりだと思いますが、この論法を採用すると、どんなに突飛で人工的な仮説も妥当とみなされてしまいます。あなたがスパゲッティモンスターはいないと思うならば、あなたは前者の論法に従っています。これは別名「オッカムの剃刀」とも呼ばれます。

また、「隙間の神」という考え方もあります。科学や物理学の発展によって、世界の様々な現象は神なしで説明できています。もちろん原理が未解明で未だ説明がなされていない現象もたくさんありますが、歴史上それらは科学的に説明され続けてきました。そのまま外挿することが許されるなら、今後もおそらく神なしで説明がされ続けるでしょう。

以上の理由から、私は「今のところ神はいないと思われるし、今後もそうだろう」と考えます。

質問、批判、意見などありましたらお気軽にお送りください。
またお会いしましょう。視点学たんでした!

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