トイレトレーニングをこじらせたと悩んだ母です

息子のトイレトレーニング(以下:トイトレ)が終了した。オムツがいらない生活の何というラクさよ。記念にオムツ用ごみ箱を光の速さで捨てたった。

4歳2ヶ月くらいでオムツがいらなくなるのは遅い方かもしれないが、こう見えて息子は2歳頃にはオシッコもトイレででき、3歳頃には夜寝る時にもオムツは使っていなかった。

しかしトイトレ最大の問題はウンチだったのだ。オムツがないと出来ない&しない。それだけの為にオムツを買っていた。当然だが、成長につれて大きなサイズのオムツが必要となり、最大サイズである「超ビッグ」は入数が少ない上に高い。しかもウンチのためだけなので、1枚の使用時間はいいとこ数分……。このメンタルと経済へのダメージだけでも地味にこたえる。

ネットのトイトレ界ではこれを「トイトレをこじらせた」と呼ぶのだった。

さらに息子は驚異的能力を持っており、それは「自分の意思でウンチ出し入れ自由」というスキルであった。あ、「出し入れ」と書いたが、さすがに入れたりはしない。ただ、そんなところに貴重な才能使ってんじゃねえよ…!というツッコミは入れざるを得ない。

更にツッコミを入れたいのは、そんな能力者の息子は過去に数回、トイレでのウンチに成功しているのである。「最高かよ。トイトレで楽させてもらえそう。ありがたいなあ~グヘヘヘ」とほくそ笑んだ数日後、突然「といれでぜったいしない」と宣言し、まさか1年以上に渡って孤高に矜持を保ち続けるなど、一体誰が予想できただろうか。その能力を……いや、何でもない。

私は、この記事をトイレトレーニングで絶賛悩み中の人が検索で見つけてくれたらいいのにな、という気持ちで書いている。なぜなら、悩んでいる時にネット検索しまくったり、保育士さんや、3歳児検診の保健士さんからの情報が「こじらせ後のトイトレ」の役に立ったとは全く思えなかったから。

保健士から「様子を見て、変化がなければ相談日を電話予約してくださいね」と遠方&平日限定&要予約のタイトな予定が書かれた相談日の用紙を渡されたり、「こじらせる前に何とかすればよかったのに」という立ち位置からの発言に何の救いがあろうか?疲れた親に対して「子育て大変なら産まなきゃよかったのに」という見当違いな発言をブチかませる人と同じ臭いすらする。

違うんだよ。そうじゃないんだ。そこを苦しんでいるわけではない。子どもはすでに世界に存在している。そこを変えたいんじゃないんだ。育児で困っているのは当の子どもじゃなくて、目の前のオカン(オトン)であり、これでいいのか…?と自信を無くしているのが原因の悩みも多い。ちょっとした声掛けでも救われるから、また前を向いて頑張れるように助けてやっておくれよ…と言いたい。

とはいえ、これだけでは具体的な解決にもならないので、こじらせ後トイトレで私が参考になった事をひとつ。

ネットで、似たような状態になった人はいねえが~!とナマハゲのように体験談を読み倒していると、不思議とある数字がよく出てくることに気付いた。「4歳3ヶ月」である。4歳3ヶ月ごろに、なぜかある日突然「トイレでしてくるね」と言い出してさっさと出来るようになった、と。

私の息子もそうだった。この年齢に何があるのかは分からないが、物で釣ろうが、怒ろうが、おだてようが、足台が低かっただの「〇〇したからこじらせてしまった…」と考えている人がいるのなら、それはお門違いというものだろう。いやいやいや、本当に育児をよくやってますよ。

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