フルマラソンに出場してみて
おはようございます。
今年も気づけば2週間経ちますね。
時間というのはあっという間に過ぎていくもので、人生も日数で数えると80年生きて約3万日と言われていますから、2週間があっという間と思うくらいに人生もあっという間なのかなと思ったりします。
さてさて、今回は先日(1月8日)行われた鹿児島県指宿市で開催された「菜の花マラソン」に出たことについて書いてみたいと思います。
実はこれは今年のイベントなのですが、自分の中では昨年のイベントに位置付けられています。
なぜなら昨年の10月上旬に申し込みをしまして、そこから約3ヶ月間、本気でフルマラソンのトレーニングを行ってきたからです。
従って本番がたまたま2023年であって、実際にフルマラソンを意識した期間は2022年の方が長いので昨年のイベントのように捉えているわけなんですね。
目標は高くでいいと思った
それでここからがフルマラソンに出てみてどう思ったか、という内容なんですけど。
まずは自画自賛ですが、本当に頑張ったと思いました。
「ありがとう!俺の体!」
フルマラソンの距離は42.195km!
これまでの人生で「走る」というカテゴリでは最も長い距離です。
「完走をする」それだけでもキツいんですが、自分は本気でやると決めた以上、ここにただの記念受験のような感覚で挑みたくなかったんですね。
なので「完走」に加えて「目標タイム」を設定することにしました。
しかも自分の限界値レベルです。
(もしかしたら無謀値だったかもしれませんが)
目標にしたタイムは「サブ3.5」!
サブ3.5とはフルマラソンを3時間30分未満(3時間29分59秒以下)で走破することです。
全フルマラソン男子のわずか10%程度の人しか達成できないレベルとはネットで書いてましたが、これに挑みました。
実際に走ってみてこの目標が「トンデモナイ」ものだと、この時はまだ知る由もありませんでした。
目標は直感でいいと思う
なぜサブ3.5にこだわったかと言いますと、マラソンを始めるきっかけになったことがありまして、それが「皇居ラン」なんですね。
東京都(関東)の人ならわかると思いますが、皇居の周りを走るアレです。
それまで何となく運動目的でダラダラとキロペース7分程度で走っていたんですが、東京に仕事で行っていたタイミングでランニングクラブに参加するというラッキーな出来事がありまして。
その際に、ダラダラ走るんじゃなくて皇居ランを本気で走ってみようと思ったんですよ。
この皇居、一周が約5kmなんですけど、それをキロペース5分以下(4分59秒)で走れたのが嬉しくて、この経験がマラソンへのきっかけになりました。
キロペース5分以下でフルマラソンを走るとどうなるのかなって計算すると3時間30分というサブ3.5が出てきたんですね。
(正確にはサブ3.5を達成するにはキロペース4分58秒以下が必要)
これが「自分の目標だ!」と、フルマラソンへの目標が見事に設定されたわけです。
諦めるという選択を諦めた
ここから練習の日々が始まるわけですが、このへんの話はちょっと今回書いてしまうと長いので別で書きます。
(今回はあくまでフルマラソンへ参加したことについて)
練習の結果、本番を迎えたわけですけど、先の目標に対するモチベーションは依然あったのですが、実力がどうかというと、ネット上のサイトや、実際にマラソンを走っている人に聞く限りサブ3.5ペース(4分58秒以下)はかなり厳しいという判断はできました。
おそらく早くても5分20秒付近だろうと思いましたが。
フルマラソンは一定のペースを維持しなければいけないスポーツなので、どうしても目標を達成するなら最低限ペースが存在するんですけども。
サブ3.5を狙うなら最低限ペースというと5分5秒程度になります。
走り方によっては5分5秒より前半はかかってしまってもネガティブスプリット(後半巻き返しの走り方)で走り切ることができればいいですが、そこには走り方の技術が必要になります。
イーブンペースで行くのであれば最低限のペースとの差を広げてしまうのは諦めるしかないという選択にも繋がってしまうなと。
ネガティブスプリットの走り方ができる自信がなかったので、本番も練習通りイーブンペース(結果は大幅なポジティブスプリットでしたがw)で行こうと決めました。
実力はわかっちゃいましたが、ここで最初っから諦めるみたいな選択をすることは、それではここまでの練習やこのモチベーションが台無しだと思ったんです。
でも「諦める」という選択肢を諦めたことは良かったなと今でも思います。
フルマラソンは伊達じゃない
実際に走ってみて感じた印象は「伊達じゃない」です。
本当にしんどかったですね。笑
イーブンペース(4分50秒)で走りましたが26km地点の上り坂で失速してしまい、そこでエネルギーの消費が半端ないことに気付かされました。
それ以降、4分台で走ることはできなくなり、徐々に失速。
30kmの時点ではギリギリ5分0秒ペースで通過しましたが、もうエネルギーはなかったですね。
残り12.195km(30km地点からゴールまでの距離)の区間は本当にキツかったです。
何度も頭の中で「あー、歩きたい」と思ったことか。笑
が、しかし、ここで歩いてしまうのはサブ3.5を目標をしているランナー(と言っていいのか分かりませんが)がする行為じゃないと思ったので、タイムがどうであれ、歩くという選択肢はないと決意して走り続けました。
もちろん、負荷が半端なかったので、なぜか腰とかも痛くなったり、指先が完全に痺れてしまったりと、こりゃやばいなーという現象はあったんですけども、なんとか完走してゴール。
タイムは3時間56分50秒(ネットで3時間56分17秒)。
もうね、フルマラソン伊達じゃないって思ったのはこの瞬間ですよ。
本当に感動しました。
4時間以内に走れるようになった自分に感動しました。
マラソンにハマる前なんてキロ7分台で運動不足解消のためにダラダラと走っていた人間が4時間以内(5分38秒ペース)で走れるようになるなんて。
マラソンにハマる人たちの気持ちがこの瞬間一番わかった気がします。
たくさんの応援がある
マラソン大会に初めて参加してわかりましたが、本当にたくさんの人が応援してくれます。
給水ポイントはもちろんですが、それ以外の沿道から応援してくれたり、中にはイチゴやミカンをくれる人もいました。
普段は自営業なので仕事仲間はいない、1人でどんどんやっていくタイプの人間なので誰かに声を出してもらってまでの応援なんてされることはありません。
なのでなんていい雰囲気なんだと走りながら思いました。
これは1人親方的な働き方をしている人はわかるんじゃないかなーと。
そして練習にも付き合ってくれた仲間たちがいたからモチベーションも保つことができ、本番を迎えれたわけですから、そういうストーリーも含めてフルマラソンは良かったなと思いました。
この記事を書いている今はちょっと燃え尽き症候群が出てまして、しばらくフルマラソンに出る予定はありませんが、もしやる気スイッチが入れば来シーズにはまた走りたいと思います。
フルマラソン、やるなら本気で取り組むことをお勧めします。
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