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「ベトナム語を話す日本人」が人気で、「日本語を話すベトナム人」が評価されにくい理由

日本人が少しでもベトナム語を話すと、ベトナム人から「素晴らしい!」と称賛される一方で、日本語を流暢に話すベトナム人が同じように日本人から称賛されることはほとんどありません。

この現象について、あるベトナム人YouTuberが「なぜ日本人は日本語を話せるベトナム人に興味を持たないのか?これは不平等だ」というような疑問を投げかけました。

この疑問について、なぜそうなるのか、いくつかの理由を挙げながら考えてみましょう。


① 希少性の差

人は一般的に「珍しいもの」に対して強い関心や称賛を抱く傾向があります。ベトナム語を学ぶ日本人は非常に少ない(数千人〜数万人)ため、日本人が流暢にベトナム語を話す姿は「珍しい存在」として目を引きやすく、自然と称賛が集まりやすいです。

一方で、日本語を学ぶ外国人は世界中に約400万人もおり、メディアや日常生活でも日本語を流暢に話す外国人を目にする機会が増えています。このため日本人にとっては「珍しさ」が薄れ、当然日本語を話すベトナム人に対しても称賛されることが少なくなります。

また、在日ベトナム人の数は55万人以上にのぼり、日本のあらゆる地域で日本語を話すベトナム人を見るのは珍しいことではなくなっています。こうした背景から、ベトナム人が日本語を話すことは「普通のこと」として受け止められがちです。

② 言語習得難易度の認識差

ベトナム語は声調言語であり、日本語話者にとってベトナム語は発音の面で非常に難しい言語とされている(※このことはベトナム人自身も認識している)ため、日本人がベトナム語を話すと、「困難な言語を習得、克服しようとしている」という努力が際立ち、自然と称賛を集めやすくなります。

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